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「女系天皇論」の大罪 みんなのレビュー
- 小堀 桂一郎 (著), 櫻井 よしこ (著), 八木 秀次 (著)
- 税込価格:1,540円(14pt)
- 出版社:PHP研究所
- 発行年月:2006.2
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紙の本
男系断絶は、日本の「終わりの始まり」・・
2006/02/14 02:32
14人中、14人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:佐伯洋一 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ラグナロック。神々の黄昏が、いよいよ日本にも来ようとしている。皇統断絶し、やがて日本という国が溶けて行く・・。三笠宮崇仁親王は、「・・女系天皇は、日本という国の終わりの始まりを意味するような気がして成りません」と仰られた。
「何を大袈裟な」と思うかもしれない。世論はその向きが強い。しかし、終わりの始まりを認識して滅びた国はない。石原氏は、近年半ばなにかもう日本に愛想を尽かしたような面持ちで「日本が溶けて行く」と言っていたが、女系天皇容認論なるものはまさにその象徴的現象の最終局面である。
なぜ、そう言いきれるかを切々と語っているのが本書である。小堀氏は、博学才栄こと皇室に関する限り第1人者である。有識者会議の吉川などという左翼とは次元の異なる教養と魂の持ち主である。
詳しくは本書および特に中川八洋氏の「皇統断絶」を参照して頂きたいが、先の皇室典範改正を談義した「有識者会議」というのは、まさに左翼の集まりである。もともと、八木秀次氏ら一部を除いて皇室になんの敬意も表さない者で溢れかえっている。たとえば、かねてから共産シンパと言われて久しい佐々木毅や、まして座長の吉川など機械工学系の学者に過ぎず、専門知識など本書の著者3名の足元にも及ばない。こういう人選そのものが、内閣中枢に共産スパイが溢れかえっている証左である。かつて、民主党の原口議員は「内閣中央にいけばいくほど情報が漏れる」と発言していたが、北朝鮮および中国に対し、政府中枢の情報は駄々漏れだと言われている。
また八木氏や櫻井氏の皇室に対する深い理解と、国家百年を見据えた討論は実に読み応えがある。本書では、女系容認に代わる皇室永遠の策も述べられており、「女系を認めないと、皇室は続かない」という有識者会議の発表がいかに嘘八百の八百長かお分かりいただけると思う。
小泉は、自らの政治的理由から、遂に2660年およそ26世紀にわたり誰一人として触れなかった日本の核心にまで触手を伸ばさんとしている。しかし、秋篠宮様妃の御懐妊という神威の前にその野望も砕け散った。皇室には、かつて何度も危機があった。その度に和気清麻呂や楠正成などの忠臣を初め数々の奇跡がそれを払いのけて来た。故にこその26世紀である。その神威が平成の御世にも舞い降りたとしか思えないタイミングだ。
安倍晋三さんがこの時、この瞬間に内閣官房にいた事は、過去現在未来の日本人全てにとって奇跡的幸福であった。御懐妊の報を受けた時の小泉と安倍さんの表情の正反対だったことは見逃せない。おそらく、安倍氏は以前から御懐妊を知っていたのだろう。
26世紀継続してきた万世一系の血筋を絶てば、日本の神話、祖先が日本人に残してくれた日本のレジェンドは終焉する。もし愛子内親王が天皇にご即位なされ、有り得ないことだが皇婿が来れば神武天皇の血は、消滅し、民間男性の血となり、そこでレジェンドは終焉する。もう、2度と永遠に戻らない。
皇室は、形式上世界最後の「エンペラー」である。そして英国などはたかだか400年の歴史しか持たない。皇室と英王室などでは全く格が違いすぎる。2600年が400年を真似るなどばかげている。
男系を絶てば、まず間違いなく世論は分裂する。将来的に見て「今の皇室は正当ではない」とか様々な紛争の火種を残すことになる。そうして国論は分裂し、象徴天皇への畏敬も分裂し、やがてこの国は緩やかに終わりの時を迎えるだろう、ただでさえ、日本は教育中枢を日教組のような極左に押さえられており、国民から愛国心は完全に奪われてしまっている。この上、万世一系という伝統の中枢まで壊せば、いよいよ日本も黄昏である。
必ず男系は継続しなければいけない。それが祖先と子孫への我々の義務だ。1人でも多く本書を読まれる事を願って止まない。
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