紙の本
これは至福
2017/03/26 00:25
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投稿者:本好きなおっさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本は、至福の時をくれます。
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吉田健一は、吉田茂の息子で、食べ物の随筆が絶品だということ意外は知りません。
あちこちの美味しいものを、自分の言葉でつづっているのが見事だと思います。
改めて、今の世の中は情報があふれているんだなぁと思いますね。
自分の足で探さなくても、すぐに美味しい店にたどりつくことができる。知ったかぶりも簡単にできますし。
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昔も今もうまいものは変わらない
酒を愛し、料理を愛し、旅を愛し、
よどみない文章でうまいものを綴る
すてきな人生だ
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大好きな吉田健一さんのエッセイ集。「本当を言うと、酒飲みというのはいつまでも酒が飲んでいたいものなので、終電の時間だから止めるとか、原稿を書かなければならないから止めるなどというのは決して本心ではない。」などと書かれると、ご存命の時に一度一緒に飲んでみたかったなぁと思うばかりです。
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あまりの教養と育ちの良さに裏打ちされた滋養のある食と酒の物語。昭和初期を生きた文化人のまどろっこしい冗長な文章が癖になってしまう。
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育ちのよさが文章に滲み出していますね。この駘蕩としたさま鷹揚としたさまが読者である私を気持ちよくさせてくれます。食材は今も昔もさほど変わったとは想わないのだが、そのころ吉田健一氏が飲んでいた酒のレベル(値段が高い安いじゃなくて、酒本来の味)はどのくらいだったのだろうか。昔の酒は今に引けを取らずに旨かったのだろうか。そんなことを想うのは、氏の飲む酒量が半端じゃないからである。そんなずっと飲んでいられる旨い酒に巡り合いたいものであります。私には「二日酔いの朝は食べものの夢に悩まされるのである。」は、じぇじぇ!
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著者は写真で見る限り、小柄で痩せた老人であるが、本書の記述が本当ならこれは大変な健啖家である。とにかく飲んで食い、そして食って飲む。しかし、これを食道楽のファンタジーとして読むのであれば、記述の真偽などどうでもいい。酒の海に漬かりながら肴をかじり、また飲む。そこに猪口才な理屈の入り込む余地はない。ただうまいものはうまく、うまくないものについては書かなければよいだけだ。かくして本書は読者もまた一健啖家(そして大酒豪)となって、酒の海に浮かぶ夢に浸らせてくれる。
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9/22 読了。
無人島にこの一冊を持って行き、次から次へと登場する美味しいものを妄想しながら死んでいきたい。
「邯鄲」「饗宴」この2篇がとにかく最高だが、「食べものあれこれ」の支那の部や、「舌鼓ところどころ」の山形県・酒田で1つの店に居座って2日に渡って地元の料理を食べ続けたレポートや、ジョイスに「余り食べもののことを書くのは高級な文学者がすることではないとでも思ったのだろう。馬鹿な奴である」と言い放つ「文学に出てくる食べもの」や、酒のいいところだけ言って終わる「禁酒のおすすめ」などなど、旨いものと酒とユーモアに陶然とする文章が延々と続く。読んでいるあいだ、とっても幸せだった。
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【50/10000】
『酒肴酒』吉田健一
『酒肴酒』『続・酒肴酒』を一本にして復刊したエッセイ集。「味覚などというのはどうでもいいことであって、それよりもうまいものが口に入り、喉を通って、腹が段々膨れて来る感じが何ともいえないのである」という一節の通り、いわゆる食通エッセイではなく、健啖家が食いたいだけ食べ飲みたいだけ飲む。その勝手気ままな感じがフリースタイルの長い文体と合っている。
吉田茂の息子である作者は、外交官時代の吉田の駐在にあわせ、中国やフランス、イギリスを巡っていることから、変ったもの、うまいものをかなり食べており、ワールドワイドな食いしん坊万歳、といったおもむき。うんちくもあるのだが嫌みもなく、ともかく何か食べたくなる気にさせる。もっと他のも読みたい。
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後の内閣総理大臣・吉田茂の長男として生まれ、幼少期を父の赴任にともない、中国、フランス、イギリス等で過ごし18才にはケンブリッジ大学入学。これ程のエリートの語る食の奥深いエッセイ集。氏の知識量の豊富さと見識の深さに感動。
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晦渋な文章みたいな触れ込みでしたが、別にどうってことはないかなと思いました。確かにしつこいかもとは感じつつ。
さておきやっぱこれは金持ちにしか書けないものですな。品があって酒と食べ物が美味く思えてくるのは間違いないけど、羨ましいとか憧れは全然感じない。
違う世界の言わば御伽噺の世界ですな。
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大正時代に書かれた文章中に紹介されていた店で、今も営業しているところがあると知り、機会があればぜひ訪れてみたいものだと思った。