紙の本
ほのぼのに見せかけてドキドキする
2006/08/11 21:45
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:胡蝶 - この投稿者のレビュー一覧を見る
仕事もリタイアし妻に先立たれた枯れたような主人公「参平さん」が、息子の家族と同居をすることに。そこで家の中の事をやらなくてはならなくなった彼に、亡き妻の残してくれた『さんさん録』が役に立つ・・・。ほのぼの、クスッ、しみじみ〜というだけのアットホームな漫画ではなく、さらにドキドキとさせる艶のある女性も出て来て、「参平さん」という主人公はただの枯れたじーさんではなく、アットホームな家族の中だけの役割から出て、いきなり身近にいそうな現実感を伴います。別にセクシーなシーンがあるわけではないのですが、会話や行動でふたりが駆け引きしているように見えて、昼ドラのようだと個人的にはおもうのですが、そこはやはり『こうの作品』ですので、カラっとまとめています。全二巻で完結していますので、ぜひたくさんの方に読んでみて欲しいと思います。
電子書籍
表紙とは裏腹に
2019/08/14 22:25
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夜メガネ - この投稿者のレビュー一覧を見る
波風のない、というか日常をようやく丁寧に生きられる時間を得たときに妻は亡き、
という主人公と息子家族の生活。
どこにでもいそうで、誰もが一つ一つの物語を紡いでいると思わせてくれる手腕はさすが。
私は戦争作品=こうのさんのカテ、とは思わないです。
一般の人々、世間に一番多い立場の人々を描くのが上手だと思っています。
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君がいなくなっても続く生活。続く愛しさ。私にはまだまだ耐えられないだろうけど、いつかくるその日のこと、この本を読むと少し力が湧く。
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妻に突然先立たれた参平(参さん)は息子夫婦と一緒に暮らすことになりますが
しかし参さんは、なかなかその生活に馴染めずにいます。
そんな中、妻の遺品から一冊のぶ厚いノートを見つけるんです。
それは表に【奥田家の記録】と書いてあり
生活録・炊事録と色々な生活の記録から、家族の記録までも書かれていて
その記録の中に参平は自分の記録『さんさん録』を見つけるんですが・・・
このシーンで奥さんがどれだけ参さんを愛していたのかが伝わって来ます。
『この世でわたしの愛したすべてが、どうかあなたに力を貸してくれますように。』
この台詞が心に残りますね〜。
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0604
主人公は妻を無くしたばかりの男・参さんが妻の残した家事・家庭ノートを片手に新しい家族(息子一家)と生活をはじめるお話。
キャラクターがそれぞれいい。
漫画だからできる表現も盛りだくさんなので、見てて楽しいし感心しきりです。
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かたちではなく中身において、女が描けない男性作家・男が描けない女性作家はたくさんいる。という点でもこの人は珠玉の才覚を持っているのだと思う。自分の父親と、さんさんが重なって感じるなんてすごい(笑)
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日常のノウハウを記したノート(妻が遺したもの)を手に、定年後を悲壮することなく、タンタンと息子家族と共にいきていく主人公。お茶ガラをまいてほうき掃きや、布団干しのアイデアも登場し、カテゴリ「女子道」にするかまよった。こうの史代作品だけに、今後のストーリー展開もたのしみ。
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参さんの主夫生活の始まりはじまり♪
生活一般の豆知識・毎日を楽しく過ごす魔法が詰まっています。
全2巻 2巻で終わったのが残念です
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おじいさんキャラでかっこいい人ってあまり思いつきませんが、さんさんはすごくかっこいいと思います。
60歳で男の魅力がまだ衰えていないなんて、なんて恐ろしいじいさんなんでしょう。
普通の生活の中でダンディーでいれるじいさんは素敵です。
でもそれはきっと『さんさん録』片手に家事や家族との関係作りに奔走しているから、こんなに素敵なじいさんで入れるんでしょうね。
料理の作り方から家族の性質まで書かれた『さんさん録』ってすごい書物ですね。
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最近のこうの作品で見られる手法がたくさん試されている。
あったかくて結構笑えてなかなかためになる。
装丁がステキなので是非カバーをはずしてみてください。
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おばぁちゃんの知恵袋。
温かい、ほのぼのな気分になります。
そして、何所か為になる事も書いてあったりします。
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「夕凪の街 桜の国」のこうの史代作品、出たのは多分こっちのが先。
事故で妻に先立たれた参平は、息子一家と同居する事に。
妻・おつうが残してくれた、「奥田家の秘密」という生活ノートをみながら、参平は少しずつ家事をはじめてみる。
日常のしあわせ、あたたかさ、おもしろさをを書かせたら、こうの先生に勝てる人はいないんじゃなかろうか
「この世で私の愛したすべてが、どうかあなたに力を貸してくれますように」
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生活に便利なマンガ。
でもそれだけじゃないのがこうの史代のすごいところ。
「さんさん」の意味に気づくと、何か微笑ましい気分になります。
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やっぱりこうの史代はよい!
孫が不細工なのが笑えた。
おじいちゃんがこういう人だったらとてもいいなと思いました。
下巻もたのしみ。
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「この世でわたしの愛したすべてが、
どうかあなたに力を貸してくれますように」
妻の遺したノートを頼りに専業主夫として活躍する、
奥田参平(参さん)のハートフルコメディ。
一話一話の構成がとてもよく出来てる。
いい話で盛り上がったと思ったら、しっかりオチもついてくるし。
キャラクターもいい味出してるなぁ。特に孫の乃菜w
両親ではなく、参さんに似ちゃったんだな。
お母さん、美人なのに……。性格は誰に似たのかっ!?
あとは仙川さんも好き。参さんとのやりとりが面白い。
初めは1話限りのキャラだと思ったけど。
まあなんにせよ、ほのぼのとした漫画は久しぶりに読んだんで、
かなり癒されたさー。