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みんなのレビュー13件

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評価内訳

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13 件中 1 件~ 13 件を表示

紙の本

子供を甘やかさないファンタジー

2007/03/18 22:07

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:hamushi - この投稿者のレビュー一覧を見る

 ダイアナ・ウィン・ジョーンズは、登場人物たちの無知や未熟さといった人格的不備を、これでもかというほど意地悪く醜悪に暴いて見せる。大人はもちろん、思春期の少年少女たちや、もっと幼い子供たちでさえ、この作家の厳しいジャッジの刃から逃れられない。子供であるというだけで子供が可愛いとは、この作家は決して言わない。人格の未熟さゆえにエゴを振り回し、周囲の人々傷つける子供たちの言動は、その価値通りに醜悪なものとして描かれ、そのような醜悪さに対しては確実に報復がもたらされる。
 この作品での悪者はビディ・アイルモンガーという、得体の知れない婦人である。表紙の絵にあるような異様な風体をした彼女は、貧しく奇矯ではあっても教養のある女性として近隣の大人たちには受け入れられているが、一部の子供たちには邪悪な魔女として心から怖れられ、憎まれている。しかしビディが本当に「悪」であるかどうかが明らかになる前に、子供たちは、遍在する「悪」に易々と誘惑され馴れ合ってしまう自らの性質と、嫌というほど向き合うハメに陥る。
 主人公のジェス・ピリーは、弟のフランクとともにやらかしたイタズラの罰で親に小遣いを止められ、進退窮まって他人の復讐を引き受ける「仕返し有限会社」なる商売を思いつく。それは合理的な賢い思いつきのようだったが、所詮は他人の悪意の肩代わりであり、その悪意によって引き起こされる不幸な事態に自分たちも否応なしに組み込まれるということに、ジェスは気づかなかった。その浅慮と無知は姉弟にとてつもないツケをもたらす。
 バスターとその手下たちは、弱い者いじめの大好きな悪ガキ団で、ジェスたちの「仕返し有限会社」を脅して利用し、実力ではなかなか勝てないヴァーノンを卑怯な手口で陥れようとするのだが、その代償は彼らにとって悲惨なものとなった。
 ヴァーノンは友人思い、弟妹思いの少年だが、仲間でない者に対しては狭量な面がある。彼は親友のマーティンがフランシスとジェシーという姉妹の中傷に悩んでいる様子を見て、「仕返し有限会社」へ依頼して姉妹をやっつけてもらうようにと勧める。しかし親友へのその一方的な肩入れは、物事を必ずしも解決の方向へ運ばない。
 フランシスとジェニーは、自分たちが追われた屋敷に住んでいるという理由で、マーティンをひどく憎み、嫌がらせを欠かさない。屋敷の問題はマーティンの責任ではないのだが、二人にはそんな理屈は理解できない。彼女たちの家はなぜかひどく貧乏で、母親は先祖伝来の遺産と共にどこへともなく消えてしまって存在せず、ふらふらとしている父親と同居している叔母は、なぜかビディの言うなりになるばかりで、娘たちを全くかえりみない。姉妹は「仕返し有限会社」にやってきて、ビディをやっつけてくれるようにと依頼するが、現状認識や説明能力が拙いために、なかなか理解を得られない。
 この十数人の子供たちは、それぞれにいがみ合い、強い不信感を抱きあう関係だったのだが、「仕返し有限会社」への依頼がきっかけとなり、バラバラに抱えているように見えた問題の根っこが、実はビディ・アイルモンガーという不気味な人物の言動に深く関わっていることが次第に分かってくる。けれども「悪」の本体にたどり着くには、子供たち自身が、未熟さゆえに「悪」と泥み利用されてしまう内面の問題を、なんとしても克服する必要があった。そして彼らは、主人公のジェスをリーダー格として、見事それを果たしていく。
 物語の最初のころには、出てくる子供たち全員が、小汚くずる賢いガキんちょでしかなかったのに、互いに理解し合い、大きな試練を経て事件を見事に解決するころには、だれもが希有な魅力溢れる美しい子供たちとなっている。子供たちの、勇気を持って成長していく力に対する、作者の惜しみない賛辞が、その描写に現れているように思う。

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2006/05/18 23:29

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2007/02/14 14:14

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2006/11/26 01:11

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2011/05/30 22:47

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2010/02/24 16:35

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2011/10/15 14:24

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2013/03/09 13:45

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2012/02/14 00:46

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