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日本全土にたくましいエネルギーが満ち、人々が熱い血をたぎらせた戦国と幕末は、武力、智力にずば抜けた英傑、俊才が輩出した時代であり、人間味豊かな人物が生まれた時代だった。天才的な戦術家の福島正則ら戦国時代の武将たち。忠臣蔵で末代まで名を残した赤穂義士。町奴として男伊達を貫いた幡随院長兵衛。幕末新選組の土方歳三、永倉新八など、深い洞察とユニークな史観で、転換期の男の生き方を綴った歴史エッセイ。
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池波先生のエッセイ?
子母澤寛先生との交流が微笑ましい
「こういう部分に着目して作品を膨らますんだ」
と思いました
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池波氏ならではの戦国史感を垣間見る事の出来る時代エッセイ集。他に忠臣蔵と、タイトル通り幕末に関するエッセイもあります。
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池波正太郎が色々なところに書いたエッセイ・随筆をまとめたものか?
章や項目によって文体も構成も違うので、そんな印象を受けた。
戦国と忠臣蔵についてはあまり詳しくないのだが、家康以来の幕府制度の在り方が連綿と続き、幕末の動乱にまで影響をもたらしているというのは、歴史というのは本当に出来事の連なりなのだなーという印象。
明治維新については、池波はどちらかというと佐幕派のようである。
薩長の急進派に対して「こいつら汚い手使ってやがる」という印象を抱いているように感じた。
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読書子の手にあるのは、1980年に刊行された紙魚も黄変もある文庫。何年ぶりの再読になるのか。
歴史小説ファンなら最も注目する戦国と幕末。その時代に活躍した歴史上の人物などに焦点を当てた歴史エッセイ。
「関ヶ原と大坂城」は、重複した記述があり少し興醒め。
「忠臣蔵と堀部安兵衛」は、脚色された安兵衛とは一味違った実像を解き明かす。
「新選組異聞」では、新選組隊士のほか、小栗上野介や伊庭八郎、真田幸貫、佐久間象山、陸奥宗光などについての記述がある。
池波氏は、伊庭八郎に生粋の江戸さむらいとの思い入れがあり、彼を主人公にした小説(幕末遊撃隊がすでにあるが)を書いてみるつもりだと記している。
真田幸貫は、あの幸村の兄を先祖に持ち幕末まで続いた家柄で、佐久間象山はその配下だったとはこの書で知った。
歴史上の人物に興味がある歴史ファンには一読の価値があるだろう。