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大学の研究室に所属して初めて論文を書いてみて、あまりのお粗末な内容にショックをうけたのを機にこの本を読みました。
なるほど、論文と言うものの性質が良く分かるないようでした。
論文だけではありません。
人に何かを伝えるということは難しいことです。
しかし、この本には自分の伝えたい内容のまとめかたを教えてくれるものだと感じました。
それは、論文と言うものは情報伝達する手段において一番論理的に完成されたものであり、論文を書くということが自分の情報伝達のスキルを磨くことに繋がるからです。
本当におススメです。
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観点:論文とはどのように書くのか?
論文には、形式的に具備されている要素があるべきである。
それらをわかりやすく、例を引きながら書き方を提示。
さらに、その前提である論文の投稿等についても、具体的に解説。
修士、博士を目指す人間には必携の書籍。
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なんといっても歌で説明するというスタイルが独特。しかもアルプス一万尺の節で、とある。
内容としてはイントロの書き方のところが参考になりました。
「『何をやるのか』は誰だって書く。しかしイントロダクションでは、『何をやるのか』だけ書けばいいと思っているとしたら、それは大きな間違いだ。『どうしてやるのか』の説明がないイントロダクションは論外と心得るべきだ」(p.63)
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論文書きの本はいくつもあるが、サッカーやベガルタ仙台を例にしたり、めちゃくちゃゆるく書かれていて読みやすい。
論文書くだけじゃなく、ロジカルシンキングのためにも使えそう(って、ロジカルシンキングちゃんと知らないから合ってるのかわからんけど)。
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論文執筆に関する本はたくさんありますが、論文を書く意義、心構えから、リジェクトされたときの対応、なかなか論文が書けないけどどうしたらいいか?までサポートしている本はこれだけです。
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序論と考察の書き方が参考になった(というか今書きながら参考にしている)。
良い例と悪い例を逐次提示しながら説明してくれるので、自分の論文についてあれこれと考えながら、本書の主張を学びとれるところが特に良かった。
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私はこの本を読んで、実際に一人で論文を書き上げて、論文を学術雑誌に掲載することができました。
学部生・院生は必読の本!
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本書は、論文の書き方の初歩的なところから始めて、最終的に書き上げるまでを解説をしている。本書の特筆すべき点は、論文を完成するために必要な「根性」について解説している点にある。機械的な方法論のみを追求しただけではなく、執筆者としての苦労を書き込んでいるあたりに筆者の格闘の歴史が伺える。また、論文の審査過程についても触れており、読み手の気持ちを見せるのも忘れない。
一本目を書こうと思っている修士の学生などにはうってつけだろう。
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タイトルの通り、論文を書こうとしている人のための本。論文を書くという目的に対して、どのように研究に取り組むべきか、どのような流れで論文執筆に取り組むべきか、どのような論文(文書構成)を書くべきかが丁寧に説明されている。
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「ふーん」と思ったのは以下の3点↓
p63イントロには「何をやるのか」「どうしてやるのか」の2つが必要
p78イントロ折り紙。「どうして取り組むのか」、「何を前にして」、「何をやるのか」、「どういう着眼で」
p274面白い論文の条件
その他論文を書くに当っての注意事項が網羅されているので、自分で草稿を書いたあとのチェックに使える。
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・論文とは何か(3)
-「未解決」の問題に取り組んでいる
-その問題の解決を「多くの人」が望んでいる
-その問題の解決に、何らかの「新しい貢献」をしている
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p45
表3;良いタイトルのつけ方
1.タイトルに入れる情報
取り組んだ問題
着眼点
研究対象
2. タイトルを付けるときに気をつけること
具体的に書く
どれが取り組んだ問題で、どれが着眼点かを明確にする
情報を詰め込み過ぎない
情報をわざと伏せない
インターネットでの文献検索を意識して言葉を選ぶ
3. 印象を強くする工夫(ぴったりと来るときだけに使うべし)
「主題:それを補足する副題」と言う形にする
疑問文にする
取り組んだ問題だけを述べる(一般の使用は危険)
p63
何をやるのか、どうしてやるのかの2つを明確にすることがイントロダクションの使命である。
どうしてやるのかを説得するためには、以下の3つを説明することだ。
どういう問題があるのか
どうしてその問題に取り組むのか
その問題の解決のために「何をやるのか」を行う理由
p81
「何をやるのか」その論文でやったことの説明
「何を前にして」どういう問題があるのか説明
「どう取り組むのか」どうしてその問題に取り組むのかの説明
「どういう着眼で」その問題の解決のために「何をやるのか」を行う理由の説明
(問題解決にいかに貢献するのか)
p105
表8 考察の章の書き方
1. 考察の章で書くべきこと
結果の章で提示したデータに基づいて、こういうことを明らかにしたという主張を展開する
イントロダクションで提起した問題の解決に向けてどう貢献したのかを述べる
その問題を解決したことでもたらされる、より一般的な学術的意義を述べる
今後の発展を述べる
結論を述べる
2. 考察の章を書くときの注意事項
結果の章で提示したすべてのデータを使って議論する
データが持つ情報をまとめた「短い言葉」を使って議論する
図表を引用しながら議論する
データの足りない点も述べておく
目的を持って論文を引用する
頭を冷やして書く
p225
研究成果を肯定的に見るコツは、データの中で、あなた自身が一番面白いと思うもの(複数でも良い)を見つけることである。何かひとつでいいから、ウリとなるものを見つけ出す。そして、それを中心に話を組み立てるとどんな論文になるのか考えてみよう。
p267
表20 つまらない論文に対する批判の言葉全集
1.わかりにくい
文意が理解できない
記述が整理されていない
2.研究テーマに意義が無い
テーマが小さい
独りよがりなテーマ
調べても意味が無い
3.説得力が無い
実験・調査・観察の方法がおかしい
データの解析方法が間違っている
データが少ない
根拠が弱い
論理的におかしい
論理の飛躍
他の解釈も可能
4.結果がつまらない
調べようとしたことに対して、答えを出していない
イントロダクションで揚げた研究目的とはことなることをやっている
当たり前の結果
5.独創性が無い
既にやられている
人の真似
p274
表21 面白い論文の条件
必要条件
1. わかりやすい
2. 研究テーマに意義��ある
3. 説得力がある
必要条件を満たした上で、さらに満たすべき条件
1. 新しい問題を提起している
2. 問題解決のための、新しい仮説・理論・手法・技術などを提示している
3. 読者が予想できなかった結果を出している
4. 今まで得ることが出来なかった結果を出している