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見た目で勝負!の女性達が集まる高級ブティック「ジュリアナズ」ではファッションと男と整形の話に花が咲きます。金持ち男性を捕まえるために一生懸命になってる彼女達が憎めません。価値観は違っても、幸せになりたいって頑張ってることは確かなんですから。一方ヘレンはといえば、堅実な人生をなげうってフロリダに来たばかりの訳あり女性。縁のなかった世界に戸惑いつつも、なんとか生きていこうと奮闘します。その外にも下宿先の面々やヘレンの友達など、とにかく女性達の逞しいこと!クライマックスでもヘレンの逆襲に大笑い。一緒にプールサイドでお酒飲んでみたいです。アメリカの中でもユニークな土地柄の南フロリダ。ここでこれからどんな事件が起こるのか楽しみです。
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ワケありのニューヒロイン登場のユーモア・モステリ。
フロリダの高級ブティックに勤め始めたヘレン。
店長も常連も整形美人で、ダイエットに熱中し、ものすごく高いブランド物を買っていく〜かなり怪しげな店。
この描写が強烈で、妙に興味もそそるところが…。
店長が殺され、原因を突き止めようとするヘレン。
もともと事務職のキャリアウーマンのヘレンには柄に合わない仕事だったが、別れた夫から逃れるため記録を残さないで出来る仕事として、やっとのことで見つけた勤め先なのだ。
ヘレンの身に何があったのかは小出しでだんだんわかってきます。後半の展開など、もう一つな所もありますが。
下宿の人々はけっこう感じが良く、一ひねりした設定に新味があるので、今後のシリーズに期待出来るかも。
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逃亡中で、すべての公的記録に残りたくないヒロインのヘレンが、dead-end jobで生活費を稼ぎ、事件に巻き込まれていくお話し。1巻は、フロリダのジュリアナズという高級ブティックが舞台。
訳者が中村有希さん。
この人の訳した本はとても読みやすくて、また面白いお話ばかりなので、このシリーズは日本語訳を待って読もうかなあと思う。
2巻目、「死体にもカバーを」は7/21発売らしいぞ。
1.Shop Till You Drop(死ぬまでお買い物)
2. Murder Between the Covers(死体にもカバーを)
3.Dying to Call You
4.Just Murdered
5.Murder Unleashed
6.Murder with Reservations
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久々にヒット!面白かった。推理小説なのだけれど、それほど謎解きメインじゃなくて、ファッションのこともたくさん出てくる。フロリダのダメ人間達がみんなとても魅力的。そして何より主人公のタフさがたまらない。女の子は強くないと!って思わせてくれるこの感じ。読むと元気が出てくる。早く二冊目の日本語版出ないかな。
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女性が読んだほうが面白いだろうと思いました。
常にお金に困って崖っぷちな女性が、事件に巻き込まれつつ日常に困りつつ、恋に失敗しつつ、みたいなお話。
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ロクデナシの旦那の元から逃げ出したヘレンが、自ら働く高級ブティックで起こった殺人事件を解決しよう奮闘する話。
プロットは単純なものの、キャラクターが愉快で軽く読めるミステリ。
アメリカの「美」に対する驚嘆な考え方が面白おかしく描かれていて興味深い。
それにしても裁判所の強大な権力を敵に回してしまう恐怖はすごいな。日本も慰謝料やら養育費を払わずに逃げている人たちにこれくらい強権を発揮してくれたらなぁ。
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予想してたのとちょっと違って、すごくおもしろかった、もっと早く読めばよかった。主人公が能天気な犯罪者みたいな話なのかと思ってたんだけど、そうじゃなくて、主人公はかなりまともな精神の持ち主で、整形も痩身も女が男に支配されることもバカみたいだと思っているところに好感が持てた。まともじゃないのは、主人公が働く高級ブティックにくる、(死ぬまで)お買物のことしか考えてない能天気な金持ち女たち。でも、なんでだか、あんまり憎めないんだな。主人公の隣人や友人たちはすごーく個性的でおかしいけれど温かい人柄で。そういう、コージーではないみたいだけど愛すべき雰囲気があるユーモアミステリだった。ちょっとジャネット・イヴァノヴィッチぽくもあり。もちろん、二作目も読むつもり!
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福岡翻訳ミステリー読書会の課題本。活発に意見が出て、とても盛り上がり、楽しかった。
いわゆる広義の「コージー」に分類される作品のようだが、主人公・ヘレンは切羽詰った事情を抱えており、生活もカツカツ状態で、ちょっと気になる男性がいると色々と考えこんでしまう(なのに、それら男性がことごとくダメ男なのである!)。
このヘレンをめぐっても様々な意見が出て、いわく「なんにでもチャレンジする前向きな人」「困難な状況でも本人はどこか暢気でお人よし」というものから、「自分の意思を貫かず、他人に振り回されているダメ女(?)」というようなものまで様々だった。
さて、そんな中での私の主人公像の読みは「自信を失くしている人」。
このヘレンは、過去をとても引きずっている。明らかに自分のほうが正しいはずの裁判に負け、不利で理不尽な申し渡しをされた上、彼女の母は「その判決を受け入れろ」と言うのだ。
これではきっと、ヘレンはプライドがズタズタになったに違いない。そう、ヘレンは自分に自信が持てなくなくなってしまって、それを今も引きずっているのだ。だから彼女は、店に来る整形美人たちやショップの店長らを批判しつつも、絶対に悪くは言わない。彼女たちを批判するだけのものを、自分は持っていないと思っているのだと思う。
・・・とまぁ、主人公ひとつを取ってみても十人十色の「読み」が出てきて、たいへん楽しい読書会となったのだった。
私はこういう雰囲気のものは普段読まず、また今回読んでみても「ああ、自分が読まないわけだ」と思ったのだけど、読む人によって本と言うのは受け取り方が様々だなぁとつくづく思った。そう思えるのが、読書会の一番いいところであり、また面白いところだと思う。
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図書館から借りたけど断念。
サイズ5号(イメージ的にXXSサイズとかそんな感じ)の最先端ファッションにも美容整形にも興味ない自分には洋服屋(って言い方もどうかなあと思うけど)でコントレックスだかエヴィアン飲みながら最新ダイエットやら手術話しに花を咲かせる人種の話は無理でした。大体主人公もよくわからないけど元ダンナときちんと対決したほうが良いのでは?詳細までは読み進めませんでしたが。なんか文体とかも合わなかったのかな、と思います。
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シリーズ①
フロリダ州
ヘレン・ホーソン 42才 ブティック<ジュリアナズ>店員
こんな世界もあるねんなぁと楽しく読めた
金持ちがうじゃうじゃいる地域なのに、地元警察はDNA鑑定する予算がないほどの貧乏警察。もしや金持ちの皆さんは tax haven してるのかな…と深読みしてしまった
ヘレンの元夫の存在がずーっと目の上のこぶ状態で、うっとうしい
命の恩人、隣人フィルの正体が知りたかったけど、次作でわかるのかな
コージーミステリ シリーズ④まで既刊 Shop till you drop
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文章のテンポが良いのは翻訳者の言葉選びのセンスから来てるのか、原文にも接してみたくなった。でもその前に次作を読もう。