紙の本
安定した高レベル
2009/07/10 23:46
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者：ＤＳＫ - この投稿者のレビュー一覧を見る
前作にしてデビュー作に劣らない高レベルな作品である。今回は「信用買い」というリスキーな商いと、その失敗から訪れるロレンスの大ピンチが主軸のストーリーだが、この結末に関しては賛否の別れるところであろう。いつもヒーローが正しいとは限らないという終わり方である。見方を変えれば実に商人らしいとも言える。破滅の危機に瀕して法をも恐れぬ姿勢には天晴れではあるが、それにしても仲間まで道連れにした際どい綱渡りである。しかも最後は脅迫まがいとも言えるのだから。商人同士のやり取りながら『一緒にするな』とのロレンスのセリフが痛快ではあったが、いやいやロレンスさんもあんまり大きな顔は出来ないよ、とのツッコミもしたくなる。ただ、面白い展開の物語ではあった。
しかし、それより何よりホロとロレンスの親密振りにはやられる。ホロの（油断こそしていないものの）無防備振りなどは、どこの新婚さんですか？というくらいの気の許し方に見える。２人の仲がちっとも進展しない作品が多い中で着実に進展するのは読んでいて実に楽しいのだが、それもこれも今回はノーラの存在が大きい。それを安直な三角関係（二股）にしていないところも上手だと思う。信頼はしているのだがどーにも気になる、気にしたくなるといった心情がチラチラ見え隠れしていて良かった。
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うん、損得勘定とかもあの簿記の恐怖から遠ざかった今では普通に読めます。
多少、あれこれってどういうこと？っていうような小首を傾げてしまうような表現もあったけれど、でも面白い。
のびのびとした雰囲気の中での、会話で見せる緊迫感。
そして何より、登場人物達の動きにリアリティがあります。ホロがとても可愛くて……というよりも、ホロとロレンスとの会話かな。それがとても面白いです。
中盤からの盛り上がりもすごかったし、ストーリー的にもすごくよかった。
だけど一番注目すべき所は、ストーリーにどっぷり浸かってしまって、主人公と一緒に何だかこっちまで手に汗握ってしまう……ようは感情移入がしやすいんです。
のびのびとした中で不意に見せるキャラクターの魅力にはどきりとしますし、商人たちのやりとりは思わず唸らずにはいられない。
１巻よりもこちらの方が良いなぁと思います。
状線の張り方とか、人の心理とか、それに、前巻よりは確実に読み安い。
文句無しの五つ星です。
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一巻がどこにもなかったので二巻から！
おもしろかったですよ。でもたまに変な文章があるような気がします。商売の話は新鮮でした。
商売の話は少し理解するのに時間がかかるアホですが、でも満足
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ちょっと強引な展開な気もしたけれど、中世の雰囲気が良く出ていて、それでいてファンタジーしていてこのシリーズは結構好き。
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狼神ホロとの二人旅を続けることを決めた行商人ロレンス。港町パッツィオでの銀貨騒動で儲けた上等な胡椒を武器に交換し、異教徒の地への玄関口、北の教会都市リュビンハイゲンで大きな商売を仕掛けた。しかし思いもかけない謀略に嵌ってしまう。賢狼を自称するホロでも解決策はすぐには見つからず、時と運にも見放されたロレンスは、商人生命を絶たれてしまうほどの窮地に。
何とか秘策を思いついた二人は、リュビンハイゲンへ向かう途中で出会った羊飼いの少女にある任務を託すのだが……。
第12回電撃小説大賞＜銀賞＞受賞作第2弾。
ロレンスの優しさとホロの思いに泣ける。
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アニメがきっかけで、とりあえず２を買ってみた。個人的なアレであるが、二巻目が面白いモノは総じて面白いのである。
さて、感想。
二巻のホロが一番愛らしいのではないだろうか（あ、そうでも無いか）
…あ、ダメぶたないで（笑）
行商人と賢狼の旅というのが筋だから、商売のやり方、取引というものが絡んでくるとさくさく読める。ソレまでの、のんびりした空気と異なるメリハリの良さが楽しめる。
のんびりしながらも二人のやり取りは面白いがねｗｗ
でもやはり取引や仕入れのスピード感がナルホド確かに話の展開が面白い。
あと、見掛けと旧字（京言葉？）使いのギャップに萌える読者が多いのだろうなぁ…
かくいう私もそのクチだがね（笑）
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色々な意味で惜しい。ディテールに凝ってる部分もある反面アラも目立つ……中世「っぽい」けど詰めが甘い、それは雰囲気モノとしては減点。一巻は悪くないだけに。
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最初に知ったのはやはりアニメ化された後。
魔法使いとか、学園物だとか、そういうのとは全く違った作品。
人は都合のいいときにだけ神様に助けを求める・・・。
とても人間味あふれる作品で面白いです。
この2巻では相手との取引が面白かった。思わぬ展開！
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面白くなってきました。１巻よりテンポもいいので、途中から強引でも読み進められました。後日談的な展開は次に期待なのかな。もうちょっと強い転にページを割いてほしいかも。
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売れているだけあって、これはおもしろいなあ。ホロが可愛いだけじゃない。倍プッシュの一点買いはリスクが高いので商人的には賢い選択じゃないような。
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ホロのギャグ度が高くなったような気がする。
正統派剣と魔法のライトノベル的展開ですが
商人と狼なので、ちょっと違うかも。
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●2008年4月3日読了
友達が引き続き貸してくれました。
今回も主人公、窮地に立たされてます。明日をも知れない窮地です。
ホロとの距離がどんどん縮まっていくカンジ…？
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前作に続き一気に読破★
やはり行商とだけあってどんどん行動範囲を広げていきますね〜。
この２巻では、これからも活躍するとまではまだ分かりませんが17歳くらいの女の子が登場します。
なんとなく意外でした（笑
そしてあとがきは株の話題が入ります。好きなんだな〜。
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1巻と同様楽しく読めました。
でも、そうだな〜、恋愛要素はもうちょっと控えめの方がよかったなーなんて思いました。
もどかしく、じらされたいクチ。
というわけで、1巻より★ひとつ減らしてみました。
入手経路→近所の書店
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ロレンスがわりとマジな失敗をしてしまうため、一巻よりも緊張感があって面白いです
こういう受賞作は「これも面白いけど、一巻のほうがよかったなあ」となるので、珍しいかも
ノーラはこれからも出てくるでしょうね。どうなるか楽しみです
