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紙の本
どこまでも前向きなねこ
2009/10/23 00:12
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:wildcat - この投稿者のレビュー一覧を見る
彼は、やせっぽちで、
からだじゅうの毛はボソボソで、
泣き声はがまがえるで、
しっぽも少し曲がっているねこ。
お母さんとたくさんの兄弟に囲まれて毎日幸せに過ごしていた。
ピンクの暖かいパステルの世界。
白ねこのママと茶色、こげ茶、青、薄茶の丸っこい兄弟達。
ところがある日、こんなにたくさんは飼ってあげられないと、
こねこたちはビスケットを入れたダンボールで
公園に捨てられてしまう。
やせっぽちのねこは、引っ越すようなものさと笑い、
兄弟達も次の飼い主が見つかるまでと答える。
ところが、かわいい兄弟たちは一匹また一匹ともらわれていくが、
やせっぽちのねこだけは誰も連れて帰ってくれない。
せいいっぱいかわいく鳴いてみても
がまがえるような声しか出ないのだ。
とうとう一匹だけ取り残される。
「でも いいことだってあるよ。
こんな あったかいおうちを ひとりじめだもの」。
やせっぽちのねこは、いつも前向き。
カンタンにはへこまないのだ。
生まれた部屋はピンク、ダンボールの中は黄色、雨の中は薄紫、
トラックで運ばれるときの外に広がる夜の世界は深い青。
パステルの世界は1ページ1ページの場面転換を鮮やかに表現する。
独りぼっちの夜のアスファルトはくすんだ緑。
知らない町に独りぼっちでもう何も残っていないと思ったとき、
冷たい石畳に街灯に照らされた惨めなねこの影を見た彼は、そのとき・・・。
タイトルの『あしたのねこ』は、
どん底の中で思い出した、ある言葉に由来する。
さて、追い込まれ時にねこの生きる力になったものは、
なんだったと思いますか?
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