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合田刑事がえらいこっちゃ。暴走していた。合田刑事前作「マークスの山」のイメージで読んでいたため今作で合田刑事の印象がかなり変わった。
テーマは「罪と罰」。ラストは何か考えされられる終わり方。
毎回思うが?村女王は作品ごとに扱うものの描写が細かい。「マークスの山」における山、「神の火」における原子炉、そして今回の熱処理工場といいかなり取材してるんだろうか。
8月に起こる事件の話。暑さを感じつつ夏に読むことをお勧めしたい。
(下も読了済)
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合田刑事の第2弾。細かい心理描写が、久しぶりに小説を読んだという感じにさせる。仕事に追いまくられて、常に疲れている人ばかり。
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「マークスの山に続く合田刑事第二幕」「全面改稿12年目の待望文庫化」という帯のコピーに惹かれて買いました。マークスの山は記憶に残る面白さだったから。作品の評価は下巻で。
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帯にあった「現代版、罪と罰」という言葉にひかれて読みました。ちょっと言い過ぎ??高村薫の味なんだろうけど、全体的に読みやすさ、エンターテイメント性には欠けると思います。たった8日しか会わなかった女性のことを男性はああいうふうに思うものだろうか?ちょっと疑問です。
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心理描写が細かいので、その点では感情移入もできなくはないのだが、、、根本的に重く、暗すぎて読んでいてイヤになるような感じも出てきてしまう。個人的には好きになれない作風であった。
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上下巻分まとめて。
高村薫との出会いは「マークスの山」の文庫版から。
今まで読んだどの推理小説にも当て嵌まらない不思議な印象を受けたのを覚えています。
解説にある『高村文学』って言葉がピッタリとくる、独特な匂いを持つ作家。
そんな高村薫の書く、合田刑事の三部作の二作目がこの『照柿』。
元々、単行本で発刊されたものを文庫化したもの。相当改稿したらしいんで、較べて書ければいいんだけど・・・残念ながら単行本は未読なんで、文庫版のみで。。。
事件自体は大したことのない強盗・殺人なんだけど・・・
その捜査の過程で合田刑事が幼馴染と偶然出会ったことで、「人間」が徐々に壊れていく。
そしてまた殺人が・・・
人間が壊れるって表現は正直、小説や漫画でやり尽くされている感があったけど。
これほどまでに、人間が壊れるってのを描いたのに出会ったのは初めてかもしれない。
決して憎悪や嫉妬からではなく、かといって衝動的でもなく、ただただ日常にスッと入ってきたほんの些細なことで、最終的に人が人を殺す。
小説っていう非日常的な中に日常を描きつつ、どこかで非日常的な感が漂うんだけど、やっぱりどこかでリアルな感じがする。
ん〜書いててよく分からないけど、なんかそんな感じの1冊。
とっかかり難いんで、興味がある人はマークスの山から是非。
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『マークスの山』に出てきた合田刑事が登場。事件の捜査中に電車飛び込み事故に遭遇し、出会ってしまった一人の女性。何で合田刑事がその女性にそこまで執着するのか、ちょっとわからない。全体的に、暗い重たい人間の情念の世界を描いているから、かなり読み疲れる小説。
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この小説読了後、NHKでドラマになった時にチラッと観てたら、ただの痴情の縺れにしか見えなかったところに、この作品の全てがあるような気がする。
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あまり面白くなかった・・・一言で言うと、くどい?上巻だけではよく判らない。展開も全く読めないし・・下巻に期待しよう。
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全面改稿で有名な著者、おかげで文庫化まで待たされました(12年だそうです)。ただ、刊行当時の感想と現在の感想が全く違う事実に、その年月の長さを実感します。哀しい哀しいお話です。
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2007/07/07 sat
『マークスの山』の続編というか、合田刑事シリーズ第2弾。
事件を追う中、1人の女に一目惚れ。その女は幼馴染・野田の不倫相手という三角関係から始まる。
『マークスの山』同様、細かすぎる(しつこすぎる?)描写に、
やはり最初は読み難く感じた。
想像力に乏しいためか、
長い形容表現に余計に頭がこんがらがってくる。
好みの問題なのか、興味の問題なのか、
野田の部分より合田の部分のほうが読みやすい。
続きは大いに気になる。
ただ『マークスの山』より、同僚との駆け引きが少なくて多少不満。
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零してたまるかというような、執念にも似た感情の拾い方。詳細というよりしつこい。しかししかし、その感情の追い方が決して嫌いではないという、なんだかよくわからない高揚を抱えながら読みました。予想通り時間がかかりましたが、下巻に早々に取り掛かりたいです。
http://beautifulone.jugem.jp/?eid=239
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いやー、とにかくいい時期に手に取れたな、と思ってます。
作中で描かれているのも真夏! 寝る前に読むと汗ぐっしょりで、夢見も悪くってSAIKOUにたまらない感じでした\(^o^)/(超褒め言葉的なそれです)
『マークス〜』に続いて、合田雄一郎が主役の二作目。
今回も取材から得られたのであろうリアルさが肌に突き刺さり、本当にその場に自分がいるような気にさせられます。
舞台は工場。そこで熱処理工程で働く野田達夫が、合田の幼馴染という設定。
工場は羽村というところにあるんですが、特にね、リアルで羽村という町の醸し出す雰囲気がおいらほんと好きなんで、今回はすごく嬉しかった…!
また盆地の大阪から伝わってくる暑さも、小説にとてもよい効果があったと思います。
前情報を何も入れないまま読み始めたので、今回もサイコパスのような異常をきたした登場人物が出てくるのか? とわくわくしながら読んでいったのですが、気付いたらちょろっと会っただけの女に執着し、十八年ぶりに会った幼馴染に激しく嫉妬する雄一郎が描かれていて、ちょうびくりした!
高村氏の作品を読むのはまだこれが二作目なんで、またこんな贅沢な話を読めるとは…! と興奮したのはいい思い出。
しかし、文庫化に十二年て……凄すぎる……
しかも今回もすっごい大幅改稿なんですか? そうみたいですね? ああああ、改稿前が気になってしょうがないのだけれど、改稿前を先に読めば良かったという後悔があああああ…orz
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090921(n 091030)
100110(s 100215)
100119(n 100303)
100512(n 100717)
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とにかくとにかく、工場の中での描写が最初に長く続いて、
騒音と暑さと臭いに、ちょっと読んでてうんざりさせられます。
その気持ちが持続する中で、達夫のあの行動に、
さもありなんという気持ちになるのか、
自分だったらと考えるのか…。
私は前者でした。
本を読んでいて、罪を許したくなるような気持ちになることは
めったにないことで、うんざりさせられながら、
引き込まれるように読めたことがとにかく驚き。
以前にも、何回も読みかけては挫折した本。