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みんなのレビュー31件

みんなの評価3.7

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28 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

多愚痴さんの本屋日乗

2006/10/01 16:26

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:栗山光司 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 「情事OL・1984年」は知らぬ間に過ぎ去ってしまった。ジョージ・オーエルのおぞましい近未来は未だ到来していないように見える。田口久美子さんはもう35年も一書店員として『1984年』(ハヤカワ文庫)を乗り越えて、21世紀の只今のリアル書店の最前線で頑張っている。とまあ、かようなオヤジ(オバサン)ギャグも本書にときたま登場するが、この「情事OL〜」はお客様からのネタです。メモ用紙にそう書かれて「この本?ありませんか」と問われたのですって(笑)。
 田口さんは本の販売だけでなく、リブロ池袋店時代から、著者のサイン会、トークイベントを積極的に仕掛けた人なので、本や、著者にまつわるエピソードを沢山、記憶保存している。トークイベントで聴いた面白い話は、翌日、仲間達に話すことにしているらしい。斎藤孝によれば、声を出して聴かせてあげれば忘れないで長期保存されるらしい。
 前作の『書店風雲録』もそうだったが、彼女の語り口は対面で愚痴も多々紛れ込むがサービス精神旺盛な面白噺を拝聴している趣がある。でも、彼女の真骨頂は辛口批評だと思う。『拒否できない日本』(文春新書)がアマゾンで一年以上の品切れ表示になっていたと「アマゾンの販売拒否事件」の項が所載されていたので、今回は怒りモードを強調した出版流通を入り口にコラム時評でも熱く書いているのかと思いきや、もちろんそのような剛速球はメインテーマでなく、オヤジ的にはちょっぴり残念だったけれど、話題はむしろ書店業界内のネタが多く、最終項の「若い書店員へ」という一文につながる。
 《気がついたら書店員で、そのままおさまってしまった、という私と違って今回取材させてもらった彼らは第一志望でこの業界に入ってきた、確信犯の書店員なのだ。厳しい出版状況にありながらも、本の話になると目を輝かせながら何時までも話し続けるヤツらなのだ。この連載で彼らの現場の声を読者に届けることが、何ほどかの力になるかもしれない、と実は小さな野望をいだいていた私であった。手と体をいつも動かし続けている地味な職人たち(書店で働く多くの青年たちを象徴させて書いたつもりです)が、これからも伸び伸びと働ける職場であってほしい。それが日本の出版界の元気の素につながると私は信じる。》
 ウェブマガジン『ポプラビーチ』に連載されたもので、個々の書店員を念頭に置いて書かれた「書店日記」をテクストに再構成、加筆、訂正されたものです。そういう由来もあってか、前作より、一般の読書人にとって、あまりにもリアル書店内部の業界ネタがありすぎるのではないか、むしろ、読書人を読み手にネット書店とリアル書店を田口さんならではの「書店論めいたもの」で比較批評した一文が読みたかったという密かな望みがありました。
 ジュンク堂にしろ、大手のリアル書店はネット販売もやっている。でも、アマゾンにしろ、bk1にしろ、リアル書店はやっていなくて、多分、これからもやらないと思うのですが、にもかかわらず、大手のリアル書店が巨大フロアーの出店をやめてネット書店に100%移行ということは考えられない、本屋さんはやっぱし消えないと思うのです。
 何故、消えないのか、斜陽であった映画館がコンプレックス方式で方々に出来はじめた。僕も最近は劇場で映画を見る機会が増えましたね、観客の一員となって映画を見る楽しみは家でDVD鑑賞するのとどこか違う。本屋って冷やかしだって楽しいものです。棚を見るのも、僕も含めたお客様の挙動を見るのも色々と発見があって楽しい。時たま万引きらしい不審人物にも遭遇しますけれど、僕にとって本屋は街であり、公園・遊園地でもあるのです。いくらアマゾンが色々サービス提供しても「街場」を売ることは出来ないのです。
歩行と記憶

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2007/02/08 09:40

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2007/02/18 20:13

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2009/10/16 00:00

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2010/11/07 19:09

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2011/02/19 13:46

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2011/02/21 17:39

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2011/07/09 18:37

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