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少し変わった子あります みんなのレビュー

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みんなのレビュー144件

みんなの評価3.5

評価内訳

142 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

森らしくない話の流れが好きですね、特にラストは、感心します。ミステリではなく、オーソドックスなエンタメ、どちらかというと中間小説風?

2006/11/10 23:41

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

なんていうか、一時代前の中間小説の本、といった感じのカバーデザインです。森博嗣ファンにとっては、今までの彼の本の印象とあまりに異なるので、戸惑うかもしれませんが、森作品に初めて触れる人、特に若い人ではなくて、30代以降の世代には魅力的ではないでしょうか。そんな装画・挿画は、あずみ虫。装幀は鈴木成一デザイン室です。
初出は、「別冊文藝春秋」251〜263号に不定期連載だそうですが、いかにも「別冊文藝春秋」らしい内容です。ちょっとミステリアスな中間小説。純粋ミステリではなく、どちらかというと阿刀田高のそれに似た、いえいえ、もっと推理味を薄くして、なんていうか中年の男の若い女性に抱く淡い感情を描くというか・・・
ともかく、タイトルだけで想像すると、いかにもロリコン趣味の森らしい、若いというより幼い女の子が登場しそうですが、それは全くありません。出てくるのは大学生風の若い女性から人妻まで、年齢は20〜30代。静かな人も、ざっくばらんな女性もいます。ただし、共通点があります。食事をする姿が美しい、ということです。
じゃあ、タイトルはどういう意味なんだ、っていうことになります。長篇ではなくて連作なので、収められている話のメニューを書いておきましょう。
・少し変わった子あります
・もう少し変わった子あります
・ほんの少し変わった子あります
・また少し変わった子あります
・さらに少し変わった子あります
・ただ少し変わった子あります
・あと少し変わった子あります
・少し変わった子終りました
きっと、森のことですから、各タイトルを同じ字数にするか、左右対称になるようにしたかったとか、あるんでしょうが、面白いなって思います。特に、最後の「少し変わった子終りました」は、思わず微笑みたくなります。
主人公は大学の教官、小山です。年齢はよくわかりません。五十代ですか、という質問に「うん、ぎりぎり・・・・・・。」と答えているのですが、常識的に考えれば60間際、でも49歳という線もあるかな、そういう男性です。容姿については記述がありませんし、生活臭がないので、どことなく存在感が希薄です。
で、小山はドイツに出かけ、帰国したらしいものの連絡が取れない知人・荒木から以前紹介された店に、一人で出かけます。その店では食事をする時、相手がついてくるというメニューがあります。勿論、相手の食事代も自分が支払うことになっています。そこで彼は相手の箸の使い方、茶碗の持ち方、食事の仕草がこの上なく上品で、思わず見入ってしまうのです。
それにしても、食べる姿が美しい、ということがどれほど人の心をうつことか、私たちは忘れています。挙措動作といってもいいでしょう。凛とした、ではなく優雅であることの大切さ。それがあるから、対照的に、ざっくばらんな、気取らない食事風景の大切さもわかるというものでしょう。
こういうところに着目して、ちょっとしたメニューを考えた森のセンスにも感心しますが、ラストもいいです。そう来たか、と唸る人も多いでしょう。森の場合、作品量とそのレベルの均一さについて、毎回唸らされるのですが、この小説では今までと全く違う森ワールドに触れた思いです。

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紙の本

心惹かれる仕草とは。

2006/11/01 12:46

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ちい - この投稿者のレビュー一覧を見る

昔から、食事時の作法が綺麗だと褒められる。
うちは貧乏だったし親もヘンテコリンだけど、食事の仕方は厳しかった。
迷い箸、探り箸などした日には、もう食べさせてもらえなかった。
自分がそう躾られてきただけに、人の作法もとても気になってしまう。
特に、口の中でクチャクチャ噛む人。これはもう駄目、ぜったい駄目。
どんなに賢くてカッコよくてスポーツ万能で歌が上手くてそれなりの地位にいたとしても、クチャクチャ噛みで全てがパーだ。
この小説には、食事シーンがたくさん出てくる。主人公の男性が、毎回違う女性と静かに食事をする様子が淡々と書かれている。
そして、どの女性も食べ方・作法がとても美しい。その姿に主人公は心惹かれて店を訪れる。
改めて、お行儀って大事なんだなあと思った。
せっかく誰かと一緒に食べるのだから、相手に不快感を持たせない食べ方をしたい。
「またあの人と食事したいな」と思わせられる。そんな女性になりたい人にオススメ。

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2006/09/03 09:44

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2006/09/11 18:12

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2006/09/25 23:29

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2006/10/15 22:56

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2006/10/24 23:22

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2006/12/04 22:31

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2006/12/31 17:56

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2007/01/11 19:12

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