紙の本
少年たちの破滅
2014/09/04 23:42
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投稿者:BACO - この投稿者のレビュー一覧を見る
院後、明らかに性格が変わってきたのは神原だった。
以前のひたむきな性格からは一変したように感じられ、常に危なっかしい判断・行動を取っているところが本書の引き付ける要素の一つかもしれない。
これだけ長い物語にも関わらず、登場人物は少なめで、尚且つ脇役の人たちも出しゃばるほど登場せず、あくまでも焦点は主人公3人に絞っている。
個人的にはその脇役たちの再度ストーリー的な、その後どうなったかというのも気になるところであった。
結末もこんな感じでいいのかな~と、ちょっと考えさせる(読者の想像に任せる)的なものであった。
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素晴らしい。大作だけど飽きさせない、密度の高い傑作。この結末は予測できなかった。久藤の未来も葛城の宿命も神原の壊れ方も、どれもこれも恐ろしい。
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叫びが聞こえない/見えない作品だった。もう少しわくわくする展開になるかと思いきや、変に収束したかんじ。3人の視点がわかりずらかったのも難点かも。
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殺人者となった少年は更生できるのか。後悔はしていない。罪を償ったとも思っていない―再スタートを切った三人の挫折を鮮やかに描き出す新機軸ミステリー。
久藤美也は自分の容姿や頭脳が凡庸なことを嫌悪している。頭脳は明晰、経済的にも容姿にも恵まれている葛城拓馬だが、決して奢ることもなく常に冷静で淡々としている。神原尚彦は両親との縁が薄く、自分の境遇を不公平と感じている。〈下巻〉第三部。少年院を退院した彼らはそれぞれ自分の生活を取り戻そうとするが、周囲の目は冷たく、徐々に行き場をなくしていく。そして、再び3人が出会う日がくる。 少年犯罪を少年の視点から描いた、新機軸のクライムノベル。
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図書館で予約したらすぐにゲットできました、やった!
そして夜は寝る時間も忘れて読みまくり。
わかってはいたけど、重い内容でした。
下巻は少年達が少年院を出ているところからスタート。
それぞれ職を探したり、生きがいを見つけたりして新たな人生をスタートさせようと頑張っているのですが。。。
彼らの罪の重さはなかなか消せません、許してくれない人もいます。
そして彼らはまた罪を犯すことに。。。
最後はこの人の小説に多いパターンで(何冊も読むと分かってきた)後味は悪いかも。
どんどん救いようがない状態になってきます。
でも読むのをやめられない魅力があります。
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少年院から出所した時から「下」巻が始まる。三人が再び出会い、再び背負う罪。三人の生き様は「普通」とはいえないが、頷いてしまうシーンがあるのはなぜだろう。
一気によんでしまい、重い気持ちになった。
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犯罪を犯しても結局、更正施設にしか入れられない。そんな少年達を周りは許さない。でも、その人となりを分からずに、判断を下すことはとても危険だと分からせてくれた本。
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上下巻ともに読み応えたっぷり。
先が気になって、あっというまに
読み終えたけれど、読んだ後がなんだかポッカリ物足りない感じがしました。
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少年院を出た******人組はとうとう自由-になるはずだった。だが、社会がそうさせない。歪んでいく者、人間味を捨てきれない者、そして破滅を望む者。衝撃の結末でしたが、本当に深く胸に突き刺さるようにしっくり来ました。最高のサスペンスでした。もう一度読むと思う。本当にこの本に出会えてよかった。
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「上」の途中まで(犯罪がおきるまで)は読まなきゃよかったと後悔。久藤の部分が生理的に×だったので。
それ以降は、小説としては楽しめた。重い内容だったが・・・。
いろいろ考えてしまって、消化しきれず。
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女性教師を殺した久藤、実の母親を殺した神原、使用人の子供を殺した葛城。三人が少年院で出会い院を出た後で銀行強盗を計画する。
強盗が成功するものの、それぞれに新たな問題が…
(下巻)
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少年院は更生させる場所で罪を償うところではない。それぞれ外に出ても、世間は彼らを許さない。
憎しみの連鎖を見たような、辛いお話でした。
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うーん・・・。上巻がすんばらしかっただけに、なんとなく納得出来ない。でも貫井徳郎・・・かなり興味持ちました。最新刊も読んでみたい。まちがいなく好きな作家リストに入ったかな。
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【頭脳、容姿、経済、すべてに恵まれながらガンプラ作り以外に熱中しない拓馬。
腕力に秀で他者の干渉を拒む美也。
父を知らず祖母と叔母に育てられたおとなしい尚彦。3人の中学生はなぜ人を殺したのか?彼らが少年院を出所後にまた運命の出会いを果たし・・そして3人が進む道は?】
下巻は彼らが少年院を出てからのその後の様子です。ものすごい惹きこまれましたね。。
正直、これで終わっちゃうの??と
もっと続きを読みたかったです!
言葉にできないですね。。
この複雑な気持は・・・。
でも読んでよかったです!
ワンクールのドラマで映像化してほしいくらいです!
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大作なのだけれど、上下巻一気に読みました。救いがないのは本来嫌いな部類なのですが、これはもう納得というか・・。