電子書籍
陰摩羅鬼の瑕(3)
2020/01/17 21:30
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投稿者:Keito - この投稿者のレビュー一覧を見る
読後の感想は「こういうことになるのかぁ」という感想
一見無理くりに見えるけどあり得ないことはない
確かに途中で◯◯だったら嫌だなぁと自分の解釈が間違っていることを願ったけどそうなってしまった
だけどそうなってしまった事をキッチリ証明してくれたから納得いった
面白かったです
電子書籍
ミステリとしては物足りなさ
2020/02/14 13:59
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投稿者:ゆきも - この投稿者のレビュー一覧を見る
ここまで順にシリーズを読んできて、最も早い段階でアァ(察し)となった回でした。
過去の事件の概要が出た時点でアァ…となった人も多いはず。
ミステリとして読むには消化試合が長くて、いつ解決してくれるのかとヤキモキ…
とはいえ綺麗に纏まっており、感情移入もしやすく、何より過去作の登場人物の名前が大量に出てきて誰だっけそれ??となるようなことがなく、比較的読みやすかったです。
紙の本
犯人は最初からわかっている
2013/08/28 20:20
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投稿者:たこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
WHY DONE IT?かと思うほど、犯人は俺だよ俺俺!と最初から言っている気がした作品。
前作までが濃厚すぎたので、読む方も気合いれすぎてしまったようだ。
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がーっと読んじゃった。
もう、ただただ哀しい。なんでこんなに哀しいんだ!
そこここに色濃くうぶめとの重なり合いが見えるし、そしてやっぱり関口(つまり彼を通した読者も含む)は突き放されはじめている。
ああああ…だからこそ哀しいなあ。
それにしても関口の巫女体質ったら。
ハイデガーに揺さぶられた私なんですが、存在と時間に閃いた衝撃が、あちらこちらにばらまかれているから、とても染み込みやすい。
読めば読むほど物哀しさは増すし、好きにもなってゆきます。
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前のシリーズよりもすっきりしてて(重複してて何処かで繋がってるとこが少ない)読みやすかったです。
京極さんの文と構成は相変わらず綺麗だなあ…。
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■内容(「BOOK」データベースより)
「薫子さんは―。必ず僕が生かして戻します」。またしても惨劇は繰り返されたが、「鳥の城」に辿り着いた京極堂は伯爵にこう断言した。驚嘆する周囲をよそに、語り出した京極堂。少しずつ明るみになる犯人像。「それでも人は自分の真相を知りたがる。だから僕は来たのです」。京極文学の新境地、ここに完結。
■感想
前作で京極シリーズからは離れたつもりだったけど、オンモラキ(※俺屍/赤羽根天神参照)ときいては黙っていられぬ!と思って読みました。
白昼夢のような前作と比べて、多少昔の雰囲気に戻ってきたかなという印象。
だんだんとエノさんが躁病ぽくなっているのは、関口がだんだんと鬱病をひどくさせているからか。
「犯罪という自覚がない場合、罪の意識は芽生えない」
これはとても深い命題に思います。
ここ最近…というより、だいぶ前から万引きが流行していますが、特に学生の若い人には犯罪という意識が欠如している様子。つかまっても謝ればいい、または親がきて親がお店にキレる…正直、意味がわかりません。
由良昂允は良識のある人だから、これが殺人であることを、犯罪であることを理解したけれど、彼らは良識のかけらもない。むしろ「普通」に育っているはずなのに、これはあまりにもひどすぎる。
教育って重要で、大変だなあと思わせる一冊です。
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そして下巻も読破。
普段ミステリを読んでも途中で犯人に気付くことなどないのですが、この作品は「まさか・・・」の後「やっぱり・・・」となりました。
まぁ作家さんが本人ミステリだと思って書いてないとのことなので、そんなことでガッカリしたりはしません。
が、シリーズ初期の「どんでん返し!」感が薄れてきた気もしなくはない。読者が慣れてしまったのかな。
とか何とか言いつつ、面食いな私は榎木津さんが好きなのでなかなか楽しめました。
邪魅の雫、分冊版はまだ出ないなぁ。早く読みたいんですけど!!
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一番哀しい事件だった。
姑獲鳥の時も哀しい事件だと思ったけど、それ以上かもしれない。
薫子さんが好ましいキャラクターだったから余計にそう思えてしまう。
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やっぱりこのシリーズはなんとも哀しい終わり方だ・・・後味があまりよろしくない。
でも読んでしまう不思議。引き込まれるんだよなぁ。
そういえばなんかこれは今までのと少し違う印象を受けました。
どこがどうとは言えないのですけど。
なんだろう・・・ノベルスじゃないからか? 文庫にするに当たってかなり手を入れてあるらしいですし。
もしくは前作を読んでから時間が経ってるからかな。高校生の時分とは考え方が変わっているのかもしれません。
それか本当に書き方というか構成が変わっているのか。
どうでしょう。とりあえず既刊を最後まで読んだらまた1から読み直してみたいと思います。
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久々にすっきりハマった結末。
オオカミに育てられた赤ん坊が人間らしくなれないのと同じように、こんな育てられ方をしたら、こんな事件が起きるのも不思議ではないと思う。
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下巻。
なんとなくあの人が犯人なんだろうなぁ…と思ったけれども、それでも思いっきりイレギュラーなところから突っ込まれてびっくりするとともに、「厭な小説」を読んだ時と同じような気味の悪さも感じた。良くあの理論でこの小説をまとめたなぁ…と思うと、読後感はあんまり良くないものの、印象深く面白い小説だったなぁと思えた。
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京極夏彦作品を久しぶりに読んだ。
けっこう序盤から、こういうことじゃないかな、と思いながら読んでいたのが的中してしまったが、ことの真相よりも、それに付随する解釈とか、中禅寺の論理が力強く圧倒される。
あの、鈍器にしか見えない分厚い文庫版のほうが、「読んでる」感が出るし、京極夏彦然としている(?)から好きだが、現実問題、通勤の電車内で読むのにはこっち(分冊文庫版)の方が向いている。
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真相が早い段階でわかるので憑き物落としの衒学詰め込みはもどかしいものがある
妖怪小説としては良い出来だと思う
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花嫁はまたしても死んだ。
そして、京極堂の憑物落しによって犯人が判明した。
常識とはその文化によって異なるものであり、真理ではない。
特異的な環境で育った犯人は、私達が何となく定義している「死」とは、異なった「死」を定義していた。その為、彼は20年間に渡り花嫁たちを殺した(=家族になる)。
外部からの侵入も無く、一生限られた特異的環境で生きていけたならば誰も悲しまず、事件にさえならなかったのだろうか。しかし、死体は剥製と違って腐るからすぐ異変に気付くか。殺意無き殺人事件だった。
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再読。そのため事件の犯人やそれに付随する諸々は覚えていたので、途中途中の伏線というか引っ掛かりを意識しながら読むことができた。そうやって考えながら読むと、伯爵の言葉は何というのか妙に滑稽的でもあり物悲しくもあり…。伯爵が其方側を選んでいれば安寧だけは得られたのだろうが、伯爵ほど聡明で高潔な方はやはり此方側を選ばなければいけなかったのだろう。そう思うとやはり遣り切れない。