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「老子」を読んでると、ひどいヤツに「どうしちゃったんですか?」というような物言いをされ、心の悩みを抱えている人のように思われることがある。でもね、老子は現代人の心の隙間を埋めてくれること、間違いなしなのよ。
んで、この本はきっちり現代語訳(詩?)で、ま、ちょっとクサイ言い回しもあるけど、老子のエッセンスをしっかり伝えていて読みやすいと思う。やっぱ、これからは老子でしょ!違う?
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購入者:長谷川
貸出:湖浜(2009.4.23)返却(2009.6.9)
現代語に解釈されていて、非常に親しみやすい内容でした。 武士道の「仁」につながると思いました。
もちろん、武家でも孔子や老子は必読書だったので、日本の道徳感に影響を与えているのだろうと感じました。
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『老子』の原文からかなり自由に翻訳された現代的な『老子』だ。ほとんど新たな創作といってもよい。それでいて老子の精神が直截に伝わってくる。まるで現代のグルがやさしく語りかけるような分かりやすい日本語だ。それをいっきに読み進むと、なるほど老子が伝えようとした精神とはこういうものだったのかとエッセンスが伝わってくる。老子の素晴らしさ、タオの素晴らしさに新たに出合えたような感じだ。そして、今度じっくり原文を読んでみようという気持ちになる。実際に原文にあたると、原意をくみ取りながらもかなり大胆で自由な訳で、原文との逐語的な対応がまったくない部分も多い。それでいて、いやそれだからこそ、現代の日本人に語りかけるニューエイジャーのような老子がみごとに蘇ったと感じる、2500年の時間を隔てて。
なお、著者はベストセラー『求めない』の著者でもある。
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道教の老子の言葉を現代風に訳した本
原文を英訳したものをさらに日本語訳してるため
漢文の知識ゼロでも詩を読むようにスラスラ読める。
ただ、わかりやすく訳しすぎているので
どのくらい原文に忠実なのかは疑問
道教について正しい理解はできないかもしれないけれど
並の啓発本よりずっと読んでてほっとします。
単純にこういう生き方に憧れる
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購入 2009年 1月
漢詩 英訳 和訳
何度でもかみ締められる 長い友達になれそう
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時代に関係なく、大切なものというのはあまりぶれないものだということを
老子の言葉を通して学ぶことのできる貴重な一冊だと思いました
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”ほのぼの”という表現には当てはまらないかもしれません。
でも、ほのぼの=あたたかさ、一体感、調和的な雰囲気
と定義すると、この本はピッタリです。
老子のメッセージをわかりやすい現代語にした本。
自然に抱かれているような、こころから穏やかな気持ちになります。
”タオの働きを信じて
余計なことをしない人は、
いつしか大きなパワーに乗って、自分の
生きる意味につながる。”
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老荘思想、タオイズムというと堅い感じがしますが、加島さんにより現代語訳された老子の言葉は、とてもわかりやすいです。
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「タオ - 老子」に泣いた
先日、スケダチの高広さんにお会いしたとき、「はい、これイケちゃんにあげる」と、いただいた本。
●加島祥造著「タオ - 老子」ちくま文庫
Tao
恥ずかしながら、高広さんにこの本をもらうまで「タオ(道)」を知りませんでした。下記に本からタオの説明を引用すると・・・
これが道(タオ)だと口で言ったからって/それは本当の道(タオ)じゃないんだ。/なぜってそれを道(タオ)だと言ったり/名づけたりするずっと以前から/名の無い道(タオ)の領域が/はるかに広がっていたんだ。(「第一章「道(タオ) - 名の無い領域」)―― 文字の奥にひそむ老子の声、それを聞きとるのは生命のメッセージを感得することだ。さりげない詩句で語られる宇宙の神秘と人間の生きるべき大道(タオ)とは? 生き生きとした言葉で現代に甦る 『老子道徳経』 全81章の全訳創造詩!
と書いてあります。
一読させて頂きましたが、なんだかもう人間や人生の「かくあるべし」みたいなものがこんなに自然にさわやかに書かれている書物には出逢ったことがなく、ページをめくるたびに心が軽くなっていくような感覚を味わいました。
まじで、みなさん、これ、ちょっと読んでみてください。1時間で読めちゃいます(「読む」という表現は本書には正しくないように思います。「感じる」かな)。
でも、何かに悩んでたり、目の前に霧がかかっていたり、頑張っているのにイマイチ成果が出なくて焦っている人など、「頑張っていて何かに悩んでいる」人じゃないと、読んでも、「で?」みたいな感じかもしれません。逆に頑張っているけど悩んでる人は、心がすっと軽くなるかもしれません。「慰め」ではなく、「考え方」が変わるからです。現状の自分の受け止め方が変わるって言うのかな。
ちなみに、高広さんが無言で「イケちゃん、はいこれ」ってこの本をくださったのは、全81章のうち、第13章「たかの知れた社会なんだ」を読めってことなんじゃないかと勝手に推察しました。下記に全文ご紹介します。
「たかの知れた社会なんだ」
ぼくらはひとに
褒められたり貶されたりして、
びくびくしながら生きている。
自分がひとにどう見られるか
いつも気にしている。しかしね
そういう自分というのは
本当の自分じゃあなくて、
社会にかかわっている自分なんだ。
天と地のむこうの道(タオ)に
つながるもうひとつの自分がある。
その自分にもどれば
人に嘲られたって褒められたって
ふふんという顔ができる。
社会から蹴落とされるのは
怖いかもしれないけれど、
タオから見れば
社会だって変わってゆく。だから
大きなタオの働きを少しでも感じれば
くよくよしなくなるんだ。
たかの知れた自分だけれど
社会だって、
た��の知れた社会なんだ。
もっと大きなタオの命に
つながっている自分こそ大切なんだ。
そのほうの自分を愛するようになれば
世間からちょっとパンチをくらったって
平気になるのだ。だって
タオに愛されている自分は
世間を気にしてびくつく自分とは
別の自分なんだからね。
社会の駒のひとつである自分に
いつもあちこち突き飛ばされて
前のめりに走ってるけれど、
そんな自分とは
違う自分がいる ―― それを知ってほしいのだよ。
高広さん、ありがとうございます。
みなさん、本書、ぜひ一度手にとってみてください。全81章の中に必ずあなたの目からウロコが落ちる1章があると思いますよっ!
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軽く読めるが深い、たぶん読んだ時によって感じる事も違うのではないだろうか、今日と昨日で違うと思う。「弱いものが強いものに勝ち、柔らかいものが固いものに勝つんだ、、、、、、柔らかな力のものは広くゆきわたる、、、」のように平易な文で淡々と書かれている。それがまた良い。
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いい本に巡り合えました。あっという間に読み終えてしまう、とても詩的な読み物。
とっても癒されますし、なんだか心が澄んだような、柔らかくなった気がしました。
張り詰めた空気のなかで、誰かが放つ戯言のような、緊張感をほぐす老子からのメッセージの数々は、普段、一般に大事と言われていることと真逆の発想で、新しい風を吹き込んでくれますね。
具体的には・・
●柔>剛
●弱>強
●無>有
といったように、ちょっとトンチの利いたアイデアですね。
その他にも、
「真のリーダーは一番後ろからついてくる」
とかそんなアイデアもありました。
老子の言葉を、この作者の方が、現代に生きる人に読みやすいように解釈してくれた本です。
とにかく頭のモヤモヤをすっきりさせるにはもってこいの本かと思います。
(逆にモヤモヤしてしまう方もおられるかもしれませんが・・)
時を重ねて読むたびに、タイミングなどによって新たな発見があるかもしれません。
また、偉い方の書物であるにも関わらず、奉ったりせずに、部屋のどっかに投げ打っておけるような、身近さもあり、大変、救いの多い本だと思いました。
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いやはや、これはこれは。就職失敗した大学生が読んだらすごく勇気をもらえそうだね。って私の事じゃないか。そのままでいいんだ。大事な物を忘れては行けない。君らしくいきればいい。君の周りにいる人とゆっくり暮らせば良いと言われて気がする。
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「求めない」がすごくよかったので、この人の書いた本が読みたいと思って。
『私は「老子」に共感したものを、頭で邪魔されずになんとか再現しようとした。これがこの仕事の根底の同期だった。
「老子」を私の共感から蘇らせることができたら、これで私の役割は終わるのであり、あとは「老子」と読者とのじかの関係に移る。
そこに共感の地場が生じたら、役者の私は消え失せる。』
相変わらず姿勢がかっこいい。
ただ、内容はいきなり「タオ」と言われてもピンとこないまま
何章か読んでいくしかなかった。
あと口語なのもちょっと…自分には合わなかった。
もう少し、硬い表現でも良かったのかもしれない。
ただあとがきのようなことを思うと、これは訳書というよりも
著者を通した新しい作品になるんだろうし、そう思うと・・・
いいんだけど・・・。
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詩人で英米文学者の加島祥造による「老子道徳経」の超訳。
詩的なリズミカルな口語体で、原書の独自の概念には、
現代の英米的な解釈が盛り込まれている。
西洋的な東洋思想の理解の匂いがする。
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よく暖簾などに墨で丸を描いた図を見る事がある。天風先生が十牛図で禅の思想である事を、解り易く説いてくれている。