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ひと通り数学を学んだ人向き、と感じた。
後半にいくにつれ内容は高度になるが、基本的に1章で話は閉じる。
特にためになったのは、11章で積分のイメージを語る章だろう。
これまで、積分は微分の逆演算、という以上の説明をしてくれることはなく、また、あったとしても面積を導出する計算、という以上には意味付けがなされていなかった。
著者である森"一刀斎"先生は「気に入らない」とバッサリ切る。
その後なぜ気に入らないかを説明し、新たな解釈として、測度と密度によるイメージ、というものを与える。
測度のほうは私自身が過去にあまり学んでいないためいまひとつ分からないが、密度のイメージは、確率分布で連続のものの平均や累積分布を求めるのになぜ積分か、ということが覚えずとも頭に入るものであった。
冒頭に書いた通り、ひと通りの数学を学んだ人向けであって、そうでない人には徐々に重たくなってくる。
いずれ紙とペンを持って再読が必要な本である。
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勝本先生の「量子の匠」の参考図書に入ってて買った。
ポイントポイントでは面白いことが書いてあること少なくないけれど、口語体(かつ単語が古い)なのが災いして、どこまで分かってて新たに何を示したのかが分かりにくい場面が多い。
他の教科書で分かりにくいときにあたってみる、くらいにしておくべきなのかな。
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この本だけでは足りないことが多くて、初心者では内容を理解出来ない。もちろん、もっとしっかりと書かれた本で勉強すれば、この本の内容も理解できるようになる。しかし、そのようになったならば、この本は必要ないし、読んでも物足りないだろう。
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全部をきっちり読むのはしんどいので拾い読み。
なんやしらん、タバコ吸いながら教壇に寄りかかって斜に構えた話ぶりを思い出す。
Calculusの全体の復習のためにはちゃんとした教科書にあたったほうがいいようだ。この本は、通好みのエッセンスだけが散漫に入っているような感触。それでもそこがツボなんだろうな。