紙の本
大変だったろう
2023/03/25 22:08
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投稿者:monsieurbutter - この投稿者のレビュー一覧を見る
レーモンクノーの文体練習と合わせて読みました。ありとあらゆる角度から考えるというよりもまずはペンを走らせてみる。トライトライトライの精神が良いものを産み出す唯一無二の方法かもしれませぬ。ただその過程を作品にしてしまう実験精神による視点の移動、それもまた一表現となるのは、私は好きです。
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レイモン・クノーの文体練習のコミック版とのことです。日本のマンガ文体を真似したやつがあったんですが、女の人がもろにパンチラしているのはやっぱりそういうイメージなんでしょうか。誇らしいのか情けないのか分かりません。
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同じストーリーをひたすらいろんな作風で展開していくおバカな本。
曰く劇画風
曰く4コマ
曰く実写版
・・・
・・・
買えとは言いませんが、バカにしにきてください。
[コミック?]
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敬愛するナグラさんが紹介していたので期待していたのだが、それほどでもなかった。
まず文体練習というタイトルが紛らわしい。”文体”練習ではなくて、”コミック”練習だよね。
パロディというのは元ネタを知らないと意味がないものだが、著者が異文化圏の人間だとそれのパロディ自体がなかなか理解しにくく、結果、”面白くなかった”という事になっちゃう。
パロディではなくて、根本的な違和感を使った作品などは面白かったんだけど。
そんなわけでちょっと残念な一冊でした。
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レーモン・クノーの『文体練習』のコミック版。クノーの方を読んでおく必要はないけれど、99のパターンの内のひとつはクノーのエピソードを合成したものなので、読んでいた方がより楽しめます。
漫画という表現の多様性と可能性の広さを考察する……と言うような真面目な本ではありません。そういう読みもできるでしょうが、むしろその場の思いつきで楽しみながら描いたような印象で、ユーモラスで軽い漫画表現カタログとして読む方が正解だと思います。
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レイモン・クノーの『文体練習』にインスパイアされて描かれたコミック版。
これも、オリジナルと同じ形式をとって、ある一つのさりげない日常の中のシーンを、さまざまな表現法を用いて描いています。
文章版の方は、言葉遊びにも思える華麗な表現のバリエーションを楽しむことができました。
コミック版は、視覚的効果が大きいため、グラフィックとしてのインパクトの違いを楽しめます。
アメリカンコミック作家なので、日本コミックに慣れた目には少し勝手が違う所はありますが、視点の違い、描き方の違いなど、213パターンが紹介されており、飽きることなく読みました。
「マンガ」は、完全に日本の漫画を意識した描かれ方で、マンガ家ではないアメリカンコミック作家によって書かれているものが、なんだか違和感があっておもしろかったです。
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同じ手法の連続が繰り返しリピートされて何度も読まされた気分。しかし、面白いと思う方法も見つかった。帯にある通り、創作するためのアイデア、ヒントがあると思う。そのどれもが今では一般的だということをのぞけば、、、やはり、クリエイティブな方面で成功している人たちは、センスよく(時代にマッチした形で)クノーの手法を散りばめていることに気付かされる。もう!!そういうことか!!だったらこの本、有用ってことじゃないか!!まったく!!もう!!
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かなり昔に読んだレーモン・クノーの文体練習にインスパイアされて描いた分対練習の漫画版、元本みたいに、クスッとなるやつがたまに混ざってます。
というか、よくこんなマイナーな本のコミック版を作ろうと思い立ったなと思うのです。
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すごいです。おもしろいです。表現の可能性を追求しています。アイディアの出し方の見本市とでも言うのでしょうか。一つの事柄をあらゆる角度から検証してみる……他の分野でも応用できそうです。
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◆面白かった。一人でこんなに Style が作れるのは愉快。他の人にも広げたらどんなに多くの Style が生まれるだろう! ◆ムスコたちにも、こういうメタな感受性を持ってほしい。◆MANGA……こういうイメージなのか……。◆レーモン・クノーも読まなくては(笑)
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あるシチュエーションを99通りの方法で書いたフランスの実験小説「文体練習」にインスパイアされた実験マンガ。見開き1テーマでどこからでも読める。「新聞マンガ風」「回想風」「水平のコマ割で」「日本マンガ風」「実写で」…など、律儀に99種類のバリエーションが達成されている。気が向いた時にパラパラ見て、「こんなマンガあるんだよ!」と友だちに話すのが正しい楽しみ方と思われる。(本多正徳)
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確か、トヨザキ書評集からだったかな。他でも勧められていたかも。本家たる『文体練習』は読んでいないのに、って感じだけど、純粋に本作だけでも論旨は理解できる。マンガ化されている分、理解し易いっていう面もあるのかも。ただ、色んな表現方法があるんだな、ってのは感心するんだけど、結局、最終的にどの方法を使うかってのは、作者のセンスなんだな。本作は、純粋にバカバカしさを楽しんだ方がよさそうな作品だと思った。
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レーモン・クノーの「文体練習」にインスパイアされて作られた、コミック版。
テンプレートとなっている「基本の物語」を99通りの方法で表現している。
テンプレートの物語は、原著とはまったく別の物語で、そこに加えられたアレンジも独特なものが多く、内容的には原著と別物であると言っていい。
面白いのは、絵を用いたコミックならではのアレンジが多いところで、その意味では「文体」練習という枠を超えて、もっとずっと幅広い内容になっている。「この手できたか!」と感心してしまう、驚きのアイデアも多かった。
アメリカンコミックをネタとして使ったアレンジもいくつかあるので、アメリカ人じゃないとよくわからないパロディもあるけれど、ほとんどは、世界共通で通用する内容だと思う。
この作品は、着想が命ということがあり、功績の半分は、元ネタの作者であるレーモン・クノーに帰するけれど、それでも、敢えてコミックで挑戦をしたところは称賛に値する。