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電子書籍
全体的に低質
2018/09/30 22:17
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書はやる気がでない人のタイプを大まかに以下の4つに分類している。
・ギリギリまでやる気が起きない「先送り型」
・気になることでやる気が削がれる「気分散漫型」
・行動したくてもなぜかやる気になれない「失敗回避型」
・何もかもやる気になれない「燃え尽き型」
更にこの4つの分類のそれぞれにおいてまた細かく分類がされている。また、4つの分類にはそれぞれについて典型的なタイプのA〜Dさんの例が挙げられているが、皆なぜかビジネスパーソンだ。
本書のスタンスとしては、まず個人がどの型であるかを見極め、やる気がでない原因を探り、そこから対応策を提示するというものだろう。そういうアプローチもあろう。しかし、その"型"から漏れた人間はどうすればいいのか。説明に使われる具体例などがビジネス界隈だけであることも相まって、人によっては自分に引きつけて読むのが難しいと感じるだろう。また、本当に原因がわからなければやる気とは出ないのだろうか。もっと普遍的なやる気の出し方はないのか(自分が知る限り他の本には書かれている)。
さらに、全体を通して書かれていることの基盤となる(科学的)根拠はどこにあるのだろうか。提示されていない。このように天下り的に話を進めて、それを読者がなるほどなどと思いながら読むのは宗教と大差ないのではないだろうか。
自称専門家の日本人によるこのタイプの自己啓発本は多く、著者の経歴を見て軽く立ち読みすればなんとなく察せるはずだが、Kindleセールで432円だったこともあり、Amazonのレビューでの高評価も相まって購入してしまった。深く反省するとともに、たった432円で意思決定の失敗を経験させてくれたことに感謝したい。もうこの類のものは買わないだろう。
最後に一つ、気分散漫型の章で、感情を抑圧してはいけないということで「ちくしょー」「コノヤロー」と言いながら丸めた新聞紙でイスを思い切り叩くことを推奨しているが、こういったことをするとより怒りやストレスを増幅させてしまうことがアイオワ州立大学の実験でわかっている。詳しくは「その科学が成功を決める(文藝春秋)」に書かれている。この本は巷に溢れる自己啓発本に書かれた無根拠の内容の真偽を科学的実験を元に確かめるというものだ。どうやら本書はその"無根拠な自己啓発本"の一つのようだ。
イスを叩くくだりを読んでからは疑念を抱きながら読み進めざるを得ず、あまり内容が入ってこなくなったことは言を俟たない。
元々分量は多くなく平易な文なのでサラリと読めるが、冗長な部分が多いので余計な部分を削ぎ落とすと内容は薄いといえる。
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