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良い本です。
地球を生物圏も含んだ全体システムと捉えているところおり、それ自身が進化の対象と考えている。
地球がある閾値を超えて熱くなると熱暴走してしまう。
その閾値はCO2が500ppm。
これを超えるのは数十年後、これを越えると温度が上がり、熱帯雨林の現象、海の砂漠化が進行し、CO2増大の正のループに杯ってしまう。
CO2を排出しないでエネルギーを確保するには原子力しか解決方法がない。
風力などでは現実的でない。バイオ燃料は結局生態系を壊すのでNG
食料は無機物とエネルギーから合成できる方法を考える必要がある
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地球は循環再生機能を有した立派な生命体です。さらに人間が地球にもたらす影響は癌細胞が人体に与える影響と似ているんです。
地球は今正常になるべく人類を減らし始めています。私の環境問題の教科書です。
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「ガイア」は胡散臭く聞こえるが、内容はいたって正常。
地球化学を志す若者は読んでおいて損はない。
環境に興味がある一般人にもオススメ。
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第7章【持続可能な撤退の技術」がこの本の目玉(軽いけど)。それ以外は類似の書籍にて語りつくされている。
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ガイア理論を提唱しているイギリスの有名な学者のジェームズラブロックの本である。
ガイア理論は地球を調節機能のあるシステムとみなすという面白い考えであるし、人口が増えすぎたことにより「持続可能な開発」よりも「持続可能な撤退」を推奨するなどとても面白い。
しかしながら、著者は現在のエネルギー問題、CO2排出問題(地球温暖化)を解決するのは核分裂反応、つまり原子力発電を推奨している。また放射線についても正常で必然的な自然の一部とみなしている。
たしかに自然界にも放射線は存在するし、人間は常に被ばくしている。しかしながらそれは程度の問題であって、福島原発事故の場合などはどう考えても自然の一部とは考えがたいし、自然の一部として無視することはできない。
また著者は原子力発電は全くCO2を排出しないと述べているが、これにも疑問を持たざるをえない。原子力発電は発電時にはCO2を出さないものの、ウランを加工する段階などでかなりのCO2が出ている。
著者の述べている「持続可能な撤退」は必要だと思うが、それを 原子力によってまかなうということは無理だと感じた。
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原発やクリーンエネルギーについて書かれてあり、このご時世に読むのがピッタリだった。
ガイア理論なども書かれていつよかった。
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ガイア理論という言葉を本書ではじめて知ったが、ときどき帰宅中に運転しながらボンヤリと考えていた事が、偶然にもガイア理論と非常によく似ていて、割とスンナリ受け入れる事が出来た。
ボクが考えていたのは、人間という生物は地球にとって、『あまり役に立たない居候みたいな存在』という事である。しかも、他の生物よりちょっとだけ頭が良いのを鼻にかけ、優越感に浸り、地球を支配していると勘違いしている生物なのだ。しかし、やっている事といえば、メシは大量に食うわ、ゴミはそのへんに捨てるわ、そのくせ家賃は払わないという、三拍子揃ったタチの悪い居候なのである。
その居候たちが最近盛んに論じている、原発に関する『反』とか『脱』とか『推進』なんて議論などは、地球の壮大な歴史から見ると非常に小さな問題で、例えばこれからエベレストに登る人が、一歩目を右足から踏み出すか?それとも左足から?で悩んでいるような話なのだ。
本書にも原子力発電に関する記述があり、原子力は有効な手段の一つ、と書いてある。とはいえ現実問題として、今の人間の技術力で原子力に頼り、核廃棄物の問題を抱えるのは不安を感じる。しかし今のペースで二酸化炭素を放出し続けるのも結局は同じ事なのだ。かといって自然由来の太陽光・風力・水力・地熱などの発電量で、膨大に増え、且つ豊かになりすぎた人間の生活レベルを維持するのは、非常に困難と思われる。・・・と、家主である地球の堪忍袋の緒が切れかかっているのにも気付かず、居候たちは終わりのないエネルギー論争を続けるのであった。人間のエゴに付き合わされる他の生物にとっては、非常~に迷惑な話だ。
しかし本書の記述どおり、ガイアが意思を持った生命体であるとすれば、存在価値の無い生物を地球上に出現させるはずが無いのである。きっと我々人間にしか出来ない役割があるはずなのだ。
もしかしたらもう遅いのかもしれない、だが何かを始めるのに遅すぎる事は無い。もっともっと真剣になれば、子孫のため、そして未来の地球のために、なすべき役割はたくさんあるはずである。
なんて事をまた帰宅途中に考えてたら、家通り過ぎたわw
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原子力が地球に最小限の変化しかもたらさない安全な折り紙つきのエネルギーだという事実を受け入れなければならない
Fルーズベルト 1933就任演説 われわれが恐れるべき唯一のものは、恐れることそのものだ
WHO チェルノブイリ 14年後 45 19年後 75名死亡
1970-1992 テラワット当たりの死者
石炭 342 天然ガス 85 水力 883 原子力 8
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【由来】
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【期待したもの】
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※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。
【要約】
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【ノート】
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【目次】
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地球それ自体が大きな生命体という感覚は、
確かに日本人には受け入れやすい気がする。
山川草木悉皆仏性 ということに限らず、なんにでも命が宿ると取る感性があると思う。
ガイアという考え方と原子力推進は一件相反するように思われがちかもしれないが
非常に理に適った合理的な考えだ。
自分自身は原子力に反対派ではあるものの、現時点では原子力という選択肢しか無いと思っており、その理由としては本書の考え方と近い。
『エコ』は科学技術を捨て去れば良いというものではない。
火力発電は効率が悪く環境に非常に悪い。
たとえば洗剤を悪だと決めつけて、洗剤なしで皿を洗うにあたり水を大量に使うことが果たして本当に環境のためになっているのか、という話である。
ゴドーを待つ余裕の無い瀕死のガイアに対して”薬”を用いて時間稼ぎをしつつ治療を行うというのは納得がいく考え方だった。
最近の中身の無いサスティナブルやSDGsには辟易としている。
まったく、政治用語や単なるアピールとしてしか使われていないと思う。
”ほぼすべての人間は、日常生活を送る過程でガイアの破壊に従事している。毎日、毎時だ。”
という言葉は非常に簡潔に重要な事実を言い表していると思う。
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環境学者でもある英国のクリスピン・ティッケル卿が、本書の序文で、以外のようにコメントしている。これは、まさにジェームス・ラブロック博士のガイア思想に根ざして、地球と人類の置かれた状況を的確に捉えている。
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人類はあまりにも数が増えすぎて、地球にとって病気のような存在になってしまった。そのため、地球はかなりの機能障害に陥っている。人間の病気と同じく、その結末には4種類のケースが考えられる。侵入してきた病原体の撲滅、慢性的な感染状態、宿主の死、そして共生である。共生が成立すれば宿主にも侵入者にも相互利益のある長続きする関係が保たれる。