- 現在お取り扱いが
できません - ほしい本に追加する
365日空の旅 かけがえのない地球 みんなのレビュー
- ヤン・アルテュス=ベルトラン (撮影), クリスチャン・バルム (ほか著), 清水 玲奈 (訳)
- 税込価格:4,180円(38pt)
- 出版社:ピエ・ブックス
- 発行年月:2006.11
- 発送可能日:購入できません
写真集
- 予約購入について
-
- 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
- ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
- ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
- 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。
6 件中 1 件~ 6 件を表示 |
紙の本
今日はどこにゆこうか?
2006/11/16 19:17
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:出不精 - この投稿者のレビュー一覧を見る
1月1日にニューカレドニアのマングローブ林から始まって、12月31日にコロラド州デンバー近くの道路工事現場で終わる・・・。そんな1年を過ごしてみるのはどうでしょう? どんな厳しい気候の土地にも、集落を築き、畑を耕し、黙々と生きてきた人類の痕跡がある・・・。平凡だけれど心が暖かくなるような、この事実を毎日感じてみませんか? 航空写真のスペシャリストとして『ParisMatch』『LIFE』などの雑誌にも作品が掲載されるヤン・アルテュス=ベルトランが、地球上のさまざまな場所を、1日1枚づつ紹介する写真集。遥か地平のかなたまでを見渡す広々とした視点(エメラルドグリーンのカリブ海をゆく一艘の真っ白なヨット、遠くの山脈まで続くゴビ砂漠・・・)と、表情が見分けられるほどに地上の人間の営みに近い視点(カンボジアの水田からこちらを見上げて微笑む子どもや、インドでサリーを干している女たち・・・)を自在に織り交ぜて、世界各地の「この一瞬」がくっきりと立ち上がってきます。出かけようにもお金が、時間が・・・などという嘆きは無用。日めくり感覚で1日1枚、家に居ながらにして未だ見ぬ土地や人々に出会いにゆくのも、なかなかオツな旅ではないですか。
もうひとつの特徴は、写真につけられているキャプション。その場所がかかえている問題をわかりやすく教えてくれます。一緒に見る写真が美しければ美しいほど、鮮やかであれば鮮やかであるほど、そこに忍び寄る環境破壊や乱開発などを知らせるキャプションは心に迫ります。
ちなみに日本から紹介されているのは、「大阪城」「京都・木津南配水池」「広島の原爆ドーム」「姫路城」「福山の牛の飼育」「横浜港近くのインターチェンジ」「東京・新宿」「金閣寺」「東京の街の歩行者」「明治神宮」の10枚。惜しむらくは、つけられたキャプションがやや月並みで、西洋から見た日本のステレオタイプそのままであること。フランス人の著者からすれば無理もないのかもしれませんが、「(東京は)世界有数の低い犯罪率を誇る安全な都市で、人々は、店や電車、地下鉄の車両の忘れ物を持ち主に届けるという市民意識をもつ」なんて言われても・・・。
6 件中 1 件~ 6 件を表示 |