紙の本
宮部みゆきの実力が遺憾なく発揮された優れた時代小説でありファンタジー小説である
2020/12/28 19:29
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投稿者:まなしお - この投稿者のレビュー一覧を見る
下巻半ばからの怒涛の展開が凄い。ずっと明かされぬまま、続いてきたこの長い物語がようやく終わる。宮部みゆきの実力が遺憾なく発揮された優れた時代小説でありファンタジー小説である。
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投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
幽霊たちはみんな成仏しましたね。
一番怖いのは人の想いなんだよね。
その後のふね屋が繁盛してることといいんだけど。
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登場人物の半分はおばけなんですが、そのおばけたちそれぞれ個性があって、リアルで、なんだか愛着がわきます。最後にいろんなものや人がつながってきて、納得の作品です。
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上下巻で正月4時間ぐらいで一気読み。読ませるなぁ。とろろ昆布のようにするると浸みる上に、美味い。2007/01/02
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主人公のおりんとその家族、料理屋にかかわる人(?)たちによる
あたたかくも少し怖いお話の下巻です。
おりんの素直な言葉や人との縁について考える部分もあり
楽しく読後が気持ちいい本です。
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上下合わせて一気に読み終えてしまいました。
面白かったぁ。ラストはちょっとだけ泣けてきました。
ただ、ほんの少し消化不良な部分がある気がするのは私だけ?
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物語には「山場」が存在し、その余韻に浸る部分があっていもいいのだが、今回は終盤は休むことなくズンズン物語が進んでいった。正直言って、ちょっと急ぎすぎかなという気もした。ラストにかけては、もうちょっと手を加えて書いても良かったんじゃないかな。宮部ならもっと膨らませて、でも丁寧に描けると思うのだが。
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心温まるような、切ないようなお話。お化けたちと主人公である女の子との交流を通じて、女の子の家族が住む料理屋の怪異をといていくお話。お化けたちの存在を通して、人の心の弱さや悲しみを見せてくれる作品でした。
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2010/10/13〜10/15
「ふね屋」に居座る5人の亡者は興願寺となにやら関係があるらしい。亡者の一人玄之介とともにその謎を追うおりん。中盤でお化けくらべをした浅田屋と白木屋の騒動は一段落するが、亡者達はまだ成仏できずにさまよっている。興願寺の謎は解け、亡者は成仏できるのか?
中盤で終わっても良い小説といえるような話であったが、その後の展開にはうならされた。私が良い小説だ、と思う基準の1つに、「ああ、自分には絶対に書けないなぁ」というものがある。本作はまさにそんな小説の1つ。お化けの話を読まされて最後に涙がこぼれるような小説は宮部さんにしか書けないだろう。
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おりんと幽霊たちと、周りの人間たちの暗い心が一つずつ解けていき、最後はうるっとしてしまった。人間の憎悪は怖い・・・
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ちなみにこの本は上下巻ともに成田空港の書店で買って、旅の合間に読もうと思っていたのだけれど、あまりにおもしろくて行きの飛行機のなかで一気読みしてしまった、という思い出があります。2回読んで、バラナシの「ソナの何でも屋」に置いてきました。新刊だと大喜びされた。
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いろいろな「謎」はほぼ予想通り。
何のひねりも無かった。
それが逆に読みやすいのかもしれないけど、ちょっと物足りないのが正直なところ。
そのかわり(?)「お化けさん」たちの個性が丁寧に描かれているから、感情移入しまくり。
おかげで最後、お梅が活躍する場面で号泣。
「一緒に震えてあげたかった」
この一言で、嗚咽が出るほど泣いてしまった(実はちょっと酔ってたせいもある)。
人の優しさ、嫉妬、そして悪意。
いろいろな感情がこの本では表現されている。
「おりん」も優しいだけの子じゃなくて、「おつた」に物申しちゃうところもあったり。
共感できるものできないもの、いろいろあるけど、つくづく「人間って欲深いなぁ」って思う。
だけどみんな、一所懸命生きてるのよね。
優しさに触れたい人にも、最近人に優しくできてないなぁって人にも、お薦めの本。
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仕事につかれ、読み直した作品。1回目に読んだときよりも味わえたように思う。宮部作品は読み直してもおもしろい。
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読み直し作品
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それぞれの言葉が、まっすぐだったりひねくれてたりしゃれてたりしてても、気持ちが伝わってきて印象深かったです。
宮部さんの時代物は良いですよね。
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登場人物それぞれが、活き活きとしています。
けど、肝心の事件に関してはうやむやな感じで、ちょっと消化不良感が…
時代物だけど、人物の描写は今風で、上・下巻一気に読める。