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NICE AGE YMOとその時代 1978−1984 みんなのレビュー
- 田山 三樹 (編著)
- 税込価格:2,200円(20pt)
- 出版社:シンコーミュージック・エンタテイメント
- 発行年月:2007.1
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紙の本
周縁から見るYMOの面白さ
2007/01/08 00:56
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:木の葉燃朗 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本の内容は下記のとおりです。
・リーディング・ヒストリー
1978年〜1984年までの、YMOおよびメンバーのソロでのリリース、ライブ・イベント出演、メディアへの登場を記録した年表。あわせて、著者の田山氏による解説や当時の記憶なども記されている。
・インタビュー・対談:下記の各氏へ
渡辺香津美/土屋昌巳/鮎川誠&シーナ/市田喜一(アルバム『増殖』ジャケットの人形制作を担当)/松武秀樹×寺田康彦(レコーディングエンジニア)/クリス・モスデル/後藤美孝(坂本氏のアルバム『B2-UNIT』を共同でプロデュース)/北中正和(音楽評論家)×田山三樹
あとがきにあたる「後奏」によれば、「YMO本体に切り込んでいくようなスタイルの評論は、ここしばらくは先へ行けないかな、無効かな、という個人的な読みというか、感触もあって、こんな形の書籍の企画を思い付いた」(p.186)という。
ということで、読み物の要素も持ったYMOの年表(「リーディング・ヒストリー」)と、当時YMOに極めて近い場所で仕事をされていた方々へのインタビューという二本の記事を柱に書かれている。
面白かったのは、あえて周縁から見ることで、当時のYMOの姿がより生き生きと感じられたこと。これは多分、YMOのメンバーご自身が語るよりも、関係者から見た様子の方が、ファンから見た姿により近いからではないかと思う。特に私のように、再生前後(1990年代前半)にYMOを後追いで好きになったものとしては、散開前のYMOとその周囲の空気というか雰囲気を感じることができて、興味深かった。
例えば「リーディング・ヒストリー」内では、ライブやテレビ番組、雑誌やテレビのコマーシャルについても細かく紹介されていて、その多くに解説や田山氏の感想が付記されている。このような、感想なども併せて書かれた形式の年表は、私はあまり読んだ経験がなくて、面白かった。これだけ夢中で読める年表というのは、あまりないと思う。
それから、インタビューでも色々と興味深い話が出てくる。ライブ・アルバム『公的抑圧』から、渡辺香津美氏のギターがカットされた(坂本氏のシンセサイザーが上から録音された)件についての渡辺氏の証言とか、土屋昌巳氏が語るライブの打ち上げでの細野氏のパフォーマンスとか(土屋氏曰く「絶対にこの人にはかなわない」(p.99))。
いつからYMOを見ていて、さらに誰のファンかによって、それぞれ面白いポイントがある本だと思います。
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