紙の本
Web 2.0 の歴史記述に価値あり
2007/11/02 11:10
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Kana - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は Amazon や Google のさきをさぐろうとしているが,このテーマではおなじ著者が「ネット未来地図」という本を書いていて,そちらのほうがおもしろい.本書はまだ Google のつぎにせまれていないようにおもわれる.むしろ,本書のおもしろいところは第 1 章,Web 2.0 ということばがまだなかった時代に Web 2.0 の世界にせまってきたさまざまなベンチャーについての記述である.これからベンチャーをおこそうとするひとにとっても価値のある記述だろう.
紙の本
グーグルを追いかけてちゃ駄目
2007/09/10 01:07
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:MtVictory - この投稿者のレビュー一覧を見る
2006年にサイト「ITメディア」で著者が日本のネットベンチャーについて連載していた記事を元に書かれた本。狙いとしてはネットベンチャーに焦点を当てて、Web2.0の世界を描こうというもの。
本書ではWeb2.0ビジネスを展開するベンチャーをいくつか取り上げ取材している。また、Web1.0世代のヤフーや楽天なども比較の対象として挙げられている。日本にも元気なネットベンチャーがある、ということで以下のような会社が登場する:
プロローグ ルーク19:サイト「サンプル百貨店」
第1章 クインランド:ナレッジマネジメントシステムやゲーム情報サイトのGlep、オーケイウェブ:掲示板運営やFAQ管理ソフト
第4章 ミクシィ:SNS、ジークレスト:オンラインゲームサイト「@games」
第5章 占いサイト「アゲウン」
第7章 音楽配信サイト「mF247」
第8章 エニグモ:ブロガー向けプレスリリース配信「プレスブログ」
「Web2.0」的な会社といえばグーグルだが、まだまだネットビジネスは進化の過程にあり、グーグルのビジネスがいつまでも磐石とは言いがたい。日本にもビジネスチャンスがあることを著者は示唆している。例えば日本が世界最先端を行く技術である画像認識、リアルタイム処理、センサーなどを利用したもの。映像ハンドリング技術も世界のトップクラスだし、自然文や対話による検索、音声認識技術にも優れている。リアルタイム性に優れた組込み系の技術で世界をリードしてきた日本が「検索」の分野で巻き返す余地は十分あると著者は言う。これは日本でネットベンチャーに飛び込もうとする者には一つのヒントになるだろう。
さて、ネットビジネスもよいがWeb2.0のような次世代ウェブ技術はビジネスだけでなく、政治を変える可能性を持っている。従来よりもネットを通して国民が声を上げやすくなり、民主主義のあり方さえ変える力を持っている。昨今の政治不信、政治への無関心の広がりは国を危うくする。そう感じている国民も多いはず。従来の代議制ではもう駄目なのではないか?直接、国民の声が国家運営に反映される、直接民主主義により近い形態を模索してはどうか。そのためにも多くの声を上げるべきだし、雑多なその声を整理し、仕組みを変えるかどうか総合的に判断・決断できる政治家が求められる。
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楽天とかnewsingとか事例がもりだくさん。佐々木さんの本は、彼の主張はほとんどはさまずにたた事実の列挙がとてもおおい気がする。
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誰も想像していなかった無料経済を確立したグーグル。その次のモデルを模索している。Web3.0はいつくるのか?
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同じ著者の「グーグルーGoogle既存のビジネスを破壊する」と梅田望夫著「ウェブ進化論ー本当の大変化はこれから始まる」を読んで以来、世界が変わった。今回は日本で起きているWeb2.0な動きをまとめたもの。必読です。
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タイトルでは次世代ウェブとなっているが、次世代の話はあまりされていない。現代の成功モデルの例や日本のWeb2.0的なビジネスモデルについて述べている。
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出てくる話は面白いんだけど、全体的に何かをつかんでるかんじがしない。
例として出てくる企業は面白いんだけど・・・あと、いろんな本とかいろんな人の主張のまとめという感じがしてこの人の示したいところがよくわからない。
ウェブの世界の現状と近未来的なものはおおよそはイメージできるんですが。
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次世代ウェブというからには何らかの兆しが見えてきているかと思いきや、ブログの検索、動画の検索といった目新しいとは思えない内容でした。検索の未来として個人の過去・現在のその人を取り囲む全ての事象を考慮した検索結果をという可能性は示唆されていましたが、それは誰でも考えの付く理想であり、そこへの技術的道しるべと可能性が具体的に示されれば良かったのですが。
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2006年頃から巷に広がりつつあるWeb2.0、および、それに続いて起こりつつある日本での現象をレポートした本。流れをつかむのによいと思います。データベース化されつつあるリアル世界。その先にあるのは映画マトリックス的な世界なのでしょうか?図書館予約数は3(07/04/05現在)です。
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Googleの次のモデルって、結局何だったんでしょ?
ソーシャライズ?データベース極大化?マッチング?
何かずれているような気もする。
あ、俺がずれているだけだろうか。
Semantic WebやPragmatic Webの話は、やっぱり学問的なものであって、ビジネス的な話じゃないのかな。
よくわかりませんけども。
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本書は2006年夏頃のWebの状況を書籍化したものです。筆者の主張はかなり弱いので全体的に散文的になっていますが、全体を俯瞰してみる上では、一つ一つの事例が的確なので、ビジネスとしてどのように動いているのか非常にわかりやすい。
地主制度2.0などは実感でき、先駆者が技術力と資本力で一度作ったエコノミーはなかなか崩れないことが見て取れる。
「集合知が真実を生み出せるかどうか」この言葉はかなり深い。
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「無料経済」のウェブ2.0の中で、どのような新たなビジネスモデルを構築していくか。いろんな会社のアイデアや工夫が面白い。
ただ、いくら新たなモデルを確立しようと、それを認知・活用してもらうにはやっぱり「検索」の力を借りなければいけないわけで。「次の」モデルとして書かれていることも結局Web2.0の枠に収まってしまってるような気がした。
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インターネットの黎明期から振返る内容から始まり、現在のwebの状勢を語る内容まで、なかなか面白かったです。何かを模索しているときに読み直したら、フックにはなる気がします。
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グーグル・アマゾン・アップルの3社を地主2.0とし、それらの小作人にならず、ビジネスを展開する可能性について言及
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ウェブ進化論で、梅田さんが「グーグルってすげえんだぜ」と言っていたのがつい最近。
グーグルの次のモデルって。
すごいなぁ。
最近WEB2.0関連の本を読み漁っているんだけれども、どうしても消費者主体のマーケティングに向かない企業はどうしたらいいんだろうな…。
と、少しセンチメンタルになってしまうのでした。
ネット世界からのリアルへの逆流。
そして、行動ターゲティングは検索ワードのみから、そのコンテキストまで分析が必要とか。
いやはや、どうしたもんかな。