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紙の本
壮絶さの中に人間として共有しうる愛情をも据えた社会派ミステリー活劇。
2020/04/29 11:56
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
壮絶さの中に人間として共有しうる愛情をも据えた社会派ミステリー活劇。軍事力による支配、その象徴としての核兵器全廃の願いは同じでも、その方法論が歪んでいることは著者も指摘してるが、憎むべきテロリストの筈の“グリズリー”が何故か魅力的な人物に見えて来るから不思議。その根底には、犯罪側の人間がいずれも核兵器によって人生を狂わされたことと、無節操にアメリカに追随する日本政府の姿勢に対する国民の疑問符があるのかも。基本的にはスーパーマン的能力を持つテロリスト=“グリズリー”の犯罪活劇だが、それに止まらない深みと広がりを持った作品に仕上がってます。蛇足乍ら、出番は少ないが知床を舞台にした山岳活劇も結構楽しめます。
紙の本
痛烈なアメリカバッシング。
2007/03/25 08:05
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ひろし - この投稿者のレビュー一覧を見る
私にとっての笹本稜平と言えば、「天空の回廊」であり「太平洋の薔薇」であり。つまり息をもつかせぬ、スケールの大きな冒険活劇!なんである。そのカテゴリにおいては、他の追随を許さない!とさえ思える大傑作の2作だと思うのだが、果たして本書の表紙にも「長編冒険小説」とある。全2作に続く、冒険活劇傑作の誕生か!?と読み進むが、ちょっと毛色が違う。
確かにアクションシーンもあれば、得意の自然との闘い的な描写もある。ただ、本作品においては、比較的その部分よりももっと、テーマ的なものの表現に重きを置かれていたように感じた。すなわち、「痛烈なアメリカバッシング」と、「本当に世界を救う物は」的なものだ。
無秩序の世界を憂えた一人の日本人青年が、アメリカを相手に一人で戦争を起こす。戦争を憂い、世界の平和を願うが故、アメリカの国家転覆を図ったのだ。<グリズリー>とコードネームを付けられた青年の仕掛けた戦争は、誰も思いもよらないような方法だった。アメリカの核独占。それを逆手取った大胆な作戦は、一個人たる人間が世界中を味方につけ、超大国を相手に闘うのに十分な方法だった。しかしその諸刃の剣は、逆に世界を破滅に導いてしまう可能性も孕んでいた。<グリズリー>はアメリカに勝てるのか。いや、本当の勝者は誰なのか。そして本当に世界を救う物があるならば、それは一体何なのか。
北海道は知床の大自然を舞台に、世界中を巻き込んだ孤独な戦争が繰り広げられる。そしてとうとう始まってしまったカウントダウンは、世界を平和へ導くのかそれとも破滅させてしまうのか。
あまりに意外な結末は、630ページ、先にあります。
紙の本
自然の脅威
2015/03/19 14:24
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投稿者:坦々麺 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この冬発達したオホーツク海性低気圧のため、知床半島とか斜里町とかが大雪や暴風雪に見舞われているニュースをよく目にするが、その度にこの小説の舞台であると思ってしまう。知床に住んでいる人には申し訳ないが東京に住んでいるとホワイトアウトの経験も無いので、この小説の醍醐味も半減しているのではないかと思ってしまう。
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