紙の本
専門書を読んでも物理が理解できない人にお薦めしたい
2022/12/18 09:51
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:akihiro - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者と同じく、私も大学では物理を専攻していました。物理的な解釈がよくわからないまま、数式の解き方は習得したからまあいいか、と曖昧な理解で済ませていたことが結構あります(もっと教授や学友と議論していればよかったと、今になって思います)。
本書では、物理的な解釈を理解することに重きが置かれています。単に運動方程式の組み立て方や解き方を解説するのではなく、もっと本質的な原理から結論を導けないかを考えたり、著者自身が学生時代に腑に落ちなかった解釈について様々な角度から再検討したりしています。
専門書を読んでいると行間が読めなくて戸惑うこともありますが、そのように疑問を感じたらちゃんと考えるべきだなと、著者の姿勢から感じました。現役の学生にはもちろんのこと、また物理をやりたいと思っている卒業生の方にもお薦めです。
投稿元:
レビューを見る
本のタイトル通り、趣味で物理を勉強するのにいい本。EMANの物理学というウェブサイトの内容の一部をまとめた本で、内容は力学と電磁気学(大学教養レベル)だけど、著者が中学生にもわかるように書きたいと言っている通り、読み物感覚で学べる本。図が少なく文字が多い割に文章自体は読みやすい。本当に趣味でやる分には申し分ない本だが、分量も多く、入門書としてはこの本単独では使いにくい感じがする。受験学参とか大学教養の入門書と併用するととても良さそうな本。
投稿元:
レビューを見る
一つ一つの定理、数式について深く考察され丁寧に解説されている。定理法則の解釈の仕方がわかり一読の価値がある。普通の教科書で力学電磁気を勉強したあと(または勉強と平行して)読むと理解が深まると思います。
投稿元:
レビューを見る
よみやすいし、わかりやすい。専門的なことは他の教科書を読めと書いてある、大まかにイメージをつかむ本。お世話になっています
投稿元:
レビューを見る
ネットで「EMANの物理学」と検索するとhitするサイトの管理者が、自身のホームページの一部を編集して出版した本。
教科書とは違った視点で捉えたり、ややこしい箇所は思い切ってはしょったりしていて、複雑な数式も殆ど出てこないし、物理が苦手な人でも、内容だけ理解しようと思えばサクサク読んでいけると思う。(個人差)
ただ、不正確だったり、わかりにくくなってる部分もあるが、それもそれで、私は面白いと思う。
投稿元:
レビューを見る
インターネットの『EMANの物理学』を書籍化したもの
この本は力学と電磁気を扱っている
他に相対性理論と量子力学あり
インタネーットでは数学の話もたくさん載っていて
とてもお世話になっている
教科書のように厳密な計算は扱われいていなし
演習問題とかものってない
でも内容としては電磁波の運動量の話や放射まで行くので
いわゆる学部の電磁気Cの範囲まで触れられていて
入門者用というほど簡単なわけではない
これ一冊では十分に理解することは厳しいと思うけど
一回読んで、他の教科書に行って
またこれを読むと理解は深まる
なんといっても、ただ式を見て
式変形できるようになって
典型問題を解けるようになって
ではなく、式を見て読み込む
裏に潜む物理をああでもないこうでもないと
考える視点を提供してくれるのが
この本のすばらした
投稿元:
レビューを見る
181020 中央図書館
ファインマンのひそみに倣い、モノのコトワリについて、味わい尽くしながら考えるという趣味だ。EMANの物理学には大いに世話になっている。
投稿元:
レビューを見る
体系的ではないが、本質を探求しようとする姿勢に貫かれている。
全体的に切り口、語り口が本当にユニークな本だ。
力学、電磁気学を学び終えた後に副読本として利用すると理解が深まると思う。
力学は運動量を本質として考え、進行する。記述は角運動量に多くを割いている。コマの問題などを扱う。
電磁気学はまずはマクスウェル方程式までたどり着く。その過程もちょっと他の教科書とは違う。その後、マクスウェル方程式からの思索が続く。最後は力学とのつながりも示唆されて興味深い。