日本の地名遺産「難読・おもしろ・謎解き」探訪記５１ みんなのレビュー

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投稿者：toricha　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

著者が地図上で見つけた、おかしな地名（驚、雨降野、極楽、不魚住、東京/西京などなど）について、実際に現地に赴いてその由来を聞いて回るという内容（それで本にしちゃったというか・・・）。結局現地の方からははっきりした情報が得られず、その後、図書館などの「町村史」や「地名事典」に出てました、というオチも多い。著者の戦術として、現地へは「徒歩で入る」のが特徴。そうすると畑仕事をしている老人や、店番をしている老人（田舎に行ったら老人ばかり）との話もしやすく、中には車で由来のありそうな石碑や寺社へ連れてってくれる方もいたりする。この著者には、「こうして新地名は誕生した！」の著者ほど、古い地名への執着は見られず、「地名も変わっていくなあ」という雰囲気が漂っています。でもやっぱり、東京の神田○○町などが整理されてなくなったことは、京都に多く残っている事と比べ、残念そうです。