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互いのために犠牲になる人々
2020/05/10 11:18
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投稿者:りき - この投稿者のレビュー一覧を見る
椿の受けたひどい仕打ちが、逆に彼の強さを証明してくれた。椿、千代、十佐の健気さと強かさに心打たれる。犠牲愛とも呼べるのだろうか。人物がとても魅力的で、読みごたえがあった。
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酷いシーンはあっても若武者との純粋な恋
2022/09/13 00:46
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投稿者:み - この投稿者のレビュー一覧を見る
ちょっと読みにくいところもあり、灯台の作業も長く続いて分かりにくかったが、二人の幼い逢瀬のエピソードや、再会後には本性が出せず酷い仕打ちを見届けるしかないやり場の無さもとても良かった。今のBLではなかなかないような義兄たちからの虐待や父からの虐待は壮絶でよく書いたなと思った…
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思い切り泣きました
2016/01/27 19:39
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投稿者:tix - この投稿者のレビュー一覧を見る
デビュー作でしかも時代物。かなり読み辛い文章です。
玄上さんの文体に慣れた自分でも、内容を正しく理解するためには
いつもより、かなりゆっくり読む必要がありましたが、
その分純粋に『読む』という行為に耽ることができ、
話にどっぷり引き込まれ、思いきり泣いて……と
読後は思わず溜め息が出るほどの満足感を得ました。
受けの境遇がなかなか無いくらい痛ましいのに、
さらに針やら熱した○○やらで兄弟から虐待されるので、
痛覚という意味で本当に痛いです…。
ですので、そういうことに耐性ある方にしかお勧めできませんが、
歯応え(読み応えではない)のある一冊をお探しの際は是非。
同人誌「ともしびの塔」まで読んで本当に納得のいく完結になるのがちょっと残念。
あれは商業誌の巻末SSにしてほしかったな。。
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まるで、お昼の奥様ドラマを見ているような錯覚に…。すごく読み応えがありました。これは第一印象どうりに購入した私を褒めてやりたくなりました。ぜひぜひ、今後も書いてほしいです。これはサラッとは読めません。かなり時間がかかりました。でも読んでよかった、出会えてよかったと心底思います!!さらに、もしこれを書いた玄上さんが二十代だったとしたら、素直にすごい人だと思います。
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えーっと、時代は明治初期ですねー。生花の御曹司が、薬物中毒で離れ小島に監禁されちゃってるお話です。・・・・地味にホロリときた;
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玄上八絹さんのデビュー作。
完全に絵買いだったんですけど、思わぬ青田買いな気分を味わいました。
文章自体は少し硬くて、人によっては様々な表現がいまいち…な人も出てきそうな、割と読む人を選ぶ文体でした。
話自体はとても切なくて、はかなくて、現代版ラプンツェル(にしては割と殺伐かもしれないけど)を読んでいる気分でした。
好き嫌いは別れるだろうけど、これからが楽しみな作家さんです。
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【あらすじ】島の灯台に幽閉され、腹違いの兄達の慰みものにされている椿は、敷島子爵家の嫡男として生まれた。しかし生まれてすぐ盲目となったため、家を継げず、今は兄二人に嬲られる日々を送っている。ある日、椿のもとに十左という男がやって来る。十左は椿を救おうとしたとはいえ、椿から父の庇護を奪った男だった。名を隠し椿の世話係となった十左は、兄達に仕込まれた薬で苦しむ椿を慰める。やがて二人は心を通わせ始めるが…。
初めての主従モノ。
読みづらかった。まるで新聞連載物のように説明の繰り返しが多かったり、すんなり読み取れない言い回しだったり、センテンスとか、そういうのが。
ただ慣れれば、その描写や表現は文学的でなにより内容がしっかりしてる。間違いなく面白かった。
追いたい作家さんみっけ。
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【あらすじ】
島の灯台に幽閉され、腹違いの兄達の慰みものにされている椿は、敷島子爵家の嫡男として生まれた。
しかし生まれてすぐ盲目となったため、家を継げず、今は兄二人に嬲られる日々を送っている。
ある日、椿のもとに十左という男がやってくる。
十左は椿を救おうとしたとはいえ、椿から父の庇護を奪った男だった。
名を隠し椿の世話係となった十左は、兄達に仕込まれた薬で苦しむ椿を慰める。
やがて二人は心を通わせ始めるが・・・!?
・・・巻末より抜粋。
【収録作品】
「篝火の塔、沈黙の唇」
「翡翠の庭」
--魔人評価--
エロ度:★★★★★
キャラ度:★★★★★
ストーリー:★★★★★
※陵辱・道具責め他、斬首シーンなどが含まれます。
また、義理の兄弟・実の父親といった近親相姦、盲目という障害を負った少年を陵辱というストーリーに嫌悪感がある方は、ご遠慮ください。
これねぇ・・・キャラ設定、時代設定、ストーリー展開の全てに重みがあり、とても面白かった。
ただ、すっごく読みづらい作品だったんですよ( ̄~ ̄;)ゝ
1.文章や表現に古い文体が使われていること。
2.主な主人公たちのそれぞれの回想シーンが多く、ちょっと進んでは回想を繰り返すため、なかなか先に進まないこと。
3.明治時代の背景、罪人の扱いについて多少の知識がないと疑問が残る部分があるということ。
以上3点、ある程度年齢いっている人でないと、すんなり読むことができない作品です。
ですが、同時収録の「翡翠の庭」、こちらに椿視点と現代文で書かれた「全ての事の真相」と「本編の解釈」とでも言うべき説明が記載されてますので、一度読んで再び本編に戻るとわかりやすくなるかと思います。
まぁ、多分・・・書きながら作者が興に入ってしまったのかな?
って気がするんですけどね・・・(^_^;)
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【あらすじ】
島の灯台に幽閉され、腹違いの兄達の慰みものにされている椿は、敷島子爵家の嫡男として生まれた。しかし生まれてすぐ盲目となったため、家を継げず、今は兄二人に嬲られる日々を送っている。ある日、椿のもとに十左という男がやって来る。十左は椿を救おうとしたとはいえ、椿から父の庇護を奪った男だった。名を隠し椿の世話係となった十左は、兄達に仕込まれた薬で苦しむ椿を慰める。やがて二人は心を通わせ始めるが…。
【感想】
何故そこまで…と痛いシーンの連続ですが、ちゃんとハッピーエンドです。大河浪漫。
幼い椿に十左が渡した青い石のエピソードが最後に心地よい余韻を残しました。
【番外編】
『Je te veux』(Web限定特別書き下ろし短編)
http://www.gentosha-comics.net/genjo/index.html
『ともしびの空』(同人誌・残念ながら未読)
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かなり痛い話ですけど、脇役の千代が…
かなり出来た女性なんだけど、鬼気迫る描写ですごかったです。彼女の口惜しさが伝わってきました。引き際の潔さも見事で彼女に椿が幸せになった姿を見届けてあげさせたかった。
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痛くて、痛くて、痛いお話。
運命に翻弄されるとは、こういった事か?
十左の心情に揺さぶられる。
千代の忠誠心に感服。
異母兄たちからの暴行シーンは…。
あらすじ
島の灯台に幽閉され、腹違いの兄達の慰みものにされている椿は、敷島子爵家の嫡男として生まれた。しかし生まれてすぐ盲目となったため、家を継げず、今は兄二人に嬲られる日々を送っている。ある日、椿のもとに十左という男がやって来る。十左は椿を救おうとしたとはいえ、椿から父の庇護を奪った男だった。名を隠し椿の世話係となった十左は、兄達に仕込まれた薬で苦しむ椿を慰める。やがて二人は心を通わせ始めるが...。
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勝手に評価》
嗜虐度★★★★
切なさ★★★★★
一途度★★★★★
【下男×主・無理矢理・切ない・一途】
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遮断された世界に互いを思い、自分を犠牲にしあう主従モノ。
受けが兄たちからの責め苦の描写がかなり痛い=キツいので
(調教描写や流血に慣れた玄上ファンは多分大丈夫)ダメな人もいるかと。
丁寧に書かれた世界にぐいぐい引き込まれるのは、さすがは玄上さんです。