電子書籍
終盤のアクション映画まがいのところは残念
2020/12/13 10:47
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投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
銀行の企業内部犯罪の暴露、詐欺、謀殺、宝探し、不倫など様々な要素を詰め込んだ作品。要素が多すぎて整理しきれていないところがある。前半から中盤にかけての謎を深めて行くところはなかなか良かったが、終盤のアクション映画まがいのところはとても残念。一気にリアル感 現実感がなくなり作り物めいてきてしまった。
この作者の小説は終わってしまえばいわゆる勧善懲悪ものになってしまうものが多い。
紙の本
半沢直樹流れで
2013/10/20 22:00
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投稿者:こま - この投稿者のレビュー一覧を見る
半沢直樹流れで手にしました。企業小説として一気に読めます。でも、企業描写以外のサスペンス部分は粗すぎ。
紙の本
サラリーマン向け
2013/06/23 23:37
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投稿者:BACO - この投稿者のレビュー一覧を見る
読みやすく物語も掴みやすい。飽きることはない。
サラリーマンなら共感して熱くなれるかも。
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小説としては☆☆☆☆
経済小説としては☆☆☆つてとこでしょうか。
主人公は東京第一銀行に勤める非エリート副支店長“蓮沼鶏二”。時代設定はバブル崩壊以降の銀行の支店状況。
ストーリーは、銀行を私物化している元頭取久遠と上にしか目がついていなく、常に保身を念頭に行動するエリート銀行員に対する闘い。
『銀行の常識は世の中の非常識』
銀行員でもない私には分からないことですが、元銀行員の作者が語る言葉だからこそその実情が、よく伝わる気がします。
バブル崩壊で傷ついたのは、銀行、企業だけでなくお互いの信用を第一に置く日本の素晴らしき人間関係ではなかろうか。
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いつもながらの銀行の裏側を描きつつ、今回は第二次世界大戦後、東京湾に沈められたという金塊をめぐる争いもプラスされ、今までの池井戸作品とは、ちょっと違ったテイスト。
お宝探しの件は、少々しつこいような感じもするけど、どんなに窮地に立たされても、正しいことをしていれば、いつか道は開ける!
結局、池井戸作品には、いつもそう思わされる。
タイトルの「最終退行」にも深い意味があり、ちゃんと最後まで読む価値あり。
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(本文より)
―好きでもない仕事を二十年も強制されてきた蓮沼がたまに思い出すのは、東京第一銀行の入社面接を受けたとき、最終面接を担当した役員の言葉であった。
「銀行業務はとても間口が広いんだよ、君。色々な経験が積めるだろう。人間の幅を広げてやりがいのある仕事を見つけるのに、これ以上の組織はないんだ」
騙された。
―谷が稟議書の書き直しを命じているのは、中味が悪いからではない。ただ、自らの力を誇示したいがためだ。
どこまで本当かは分からないが、銀行(特にメガバンク)などの大組織に付きものであろう出世競争、書類手続きの融通の悪さ、年次や肩書きの圧倒的な権威などを小説の中でリアルに描ききっている。因みに、作者は慶應義塾大学卒業後、旧三菱銀行に勤務したキャリアの持ち主。
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★再読
購入した日 :2010/08/16
開始した日 :2010/08/17
読了した日 :2010/08/17
実家にあったはずだが
再度購入。
ロンダリング手口はオモシロイ。
ただ、展開が冗長的。
うーん。
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戦後の大型経済詐欺にM資金というのがあるが、この小説はその資金に関連性を持たせながら銀行の腐敗を暴いていく。
旧日本軍がアジア全土から集めた軍資金は数十兆円に上るといわれているが、敗戦を間際に日本軍復活の為に埋蔵されたといわれている。
それを資金に融資するという経済詐欺を調べる銀行マンから物語はスタートする。この人物が後に頭取となってこの銀行を支配する。バブル期の無理な経営が祟って銀行は破綻寸前になっている。
羽田支店の副支店長を務める主人公は、不況に喘ぎ銀行の無理な注文に苦しむ経営者と自分の都合で融資をほしいままにするエリート銀行マンの間に挟まりながらもがきながら、ある融資を手掛かりに頭取の不正を解き明かしていく。
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「鉄の骨」で気になった作家さんです。
今回も読みごたえがありました。
ラストはちょっと急ぎ過ぎな感じがあって、そこが残念。
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M資金のサルベージというエッセンスもありつつ、エリートルートを外れた副支店長の行動を描いたもの。まあまあおもしろい、
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読み応えありの銀行サスペンス
銀行の組織というものをリアルに描いた読み応えのある小説。世間の非常識という銀行、組織(本部・支店の違い、出世、学閥、同期競争・・・)や貸し剥がしの実態、不倫がリアルに描かれている。やはり、元銀行員だからこそここまでリアルに書けるのだろう。そして、読者は思うはずだ。銀行というところは恐ろしい場所だと。そして銀行員はおもうだろう。この小説はリアルに銀行を描いていると・・・。
池井戸氏の銀行小説を色々読んできたが、力作といえるだろう。内容も詰まっているので、読み応えがある。夜から読み始めると朝になっているので、朝から読み始めるのをおすすめする。一気に読破したくなる小説だ。
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騙し合い、行内政治、権力と欲。
うわーと思いながら読み進める手がとまらない。
穏やかな生活がどれだけの犠牲を払って得られたものなのか。
当たり前の生活なんてないのかもしれない。
社会って怖い。お金って恐ろしい。けれど一番怖いのは人間。
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ブクオフの棚から一掴み的入手作品。池井戸さんの銀行を舞台にした作品群の一つで、以前短期集中的に読んで食傷気味になったにも関わらず、また手を出してしまいました。結論は、やっぱり胸焼けしてしまいました。復讐する主人公の生活態度や動機が、不純。なのに、主人公ばかりがハッピーエンドになるのは、なんだかなぁ〜。読みやすいけど、読後感が無味無臭。
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池井戸潤らしく組織の権力に翻弄されながら生きていく銀行マンが何のために働いているのか、自問自答しながら組織に抗い、魂の納得するまま行動する話。
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面白かったが、うまくまとめすぎの感も。人があっさり死ぬところもあんまり好きではないかな。。 [BOOKデータベースより] 都市銀行の中でも「負け組」といわれる東京第一銀行の副支店長・蓮沼鶏二は、締め付けを図る本部と、不況に苦しむ取引先や現場行員との板挟みに遭っていた。一方、かつての頭取はバブル期の放漫経営の責任をもとらず会長として院政を敷き、なおも私腹を肥やそうとしている。リストラされた行員が意趣返しに罠を仕掛けるが、蓮沼はその攻防から大がかりな不正の匂いをかぎつけ、ついに反旗を翻す。日本型金融システムの崩壊を背景に、サラリーマン社会の構造的欠陥を浮き彫りにする長編ミステリー。