紙の本
開けたいけど開けたくないような、「ラベルのない」缶詰の面白さ。
2007/07/10 08:51
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
バーゲンのワゴンでラベルのない缶詰をみつけ、缶詰をコレクションしてみようと思う主人公の少年。わからないことはインターネットで探してみろという親、一人で出かけるときは携帯電話を持ってでかける、とても現代的な情景です。しかし、「ラベルのない」缶詰をみつけた時から、推理と冒険が始まります。
中身を知りたい。でも、開けてしまったらがっかりするかもしれない。知るのが怖いような、でも知りたくてうずうずしている、そんな心理が伝染してきたように、主人公と一緒にどきどき、わくわくしてしまいました。「ラベルのない」缶詰の面白さが上手く使われていますね。
物語は結構リアルで、でも奇妙で不思議で、さらにはおぞましくなっていきます。なかなかスピード感もあり、だんだんテンポアップし、はらはらする大団円になだれ込んでいきます。同じ趣味、秘密を共有する友人との出会いや、主人公がちょっぴり責任感を感じたりもして、「成長物語」の基本もしっかり抑えていますし、缶詰の刻印から推理を始めるところなどは結構わくわくもします。
作者は現代イギリスの、ヤングアダルト向けの人気作家。人気があるのもうなづけます。
想像を膨らませる、余韻のある終わり方もよくできています。缶詰を開けるのが怖くなるかもしれないのが難点かもしれませんね。・・・でも、現実にはラベルがはがれた缶詰はいくらバーゲンでも売ってはいけないでしょう。それとも・・・?いやいや、すっかりこのお話の世界に入り込んでしまったようです。
小学校高学年ぐらいから、私のような大人まで、楽しめる本です。
でも、「血や肉」が苦手の方はちょっと心してお読み下さい。・・・どうです、どんな中身の本か、怖いけど開けてみたくなりませんか?
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シアラーの作品には裏切られない。
少年少女の友情モノでもあるけれど、さわやかな読み物だけにとどまらず、ドロリとした部分や人の暗の部分をサラリと読ませる。
趣味を突き詰めていくと、凄いことになっちゃうよ。でも、趣味を通じての冒険と友情って楽しそう!!
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日本にはラベルのない缶詰なんて売られていないと思うのでなんかミステリアスな印象。子供の冒険心がすごく伝わって読んでるこっちもドキドキしてしまう。最後までドキドキして読めました。面白かった!!
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「頭がいい」と勝手なレッテルを貼られてそのプレッシャーに悩むファーガルが、人と距離を置くために始めた趣味はスーパーのバーゲン品ワゴンの中に時々あるラベルのついてない缶詰を集めることだった。とっても軽い缶詰を時々見つけて開けてみると出てきたのは金のピアスや指輪や人間の・・・。缶詰に入るはずのないモノが入っていた原因は?ファーガルと友達のシャーロットは推理を始めます。
日常にとても身近なところから始まる事件がスリリングでわくわくします。けれども、ちょっぴりおぞましくて、残酷でもありますよ。
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今、持っている中で一番好きです!これは面白い!不思議で、少し不気味な。なにこれ!って思うような。そんな物語でした
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なんのへんてつもない缶詰を集めたことから始まった奇妙な冒険。わくわくどきどき、そして不気味。おもしろかった。
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つっこみどころも少しありますが、細かいことを気にしなければ楽しめる作品です。
終盤は結構はらはらして読めました。
しかし親が自分の子をこんなにも頭いいとか他人に言うものなのでしょうか…?
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なんともファニーでおぞましいお話。可愛らしい表紙から想像していた雰囲気から、物語がどんどん離れていく、読み進めていくうちに。こういうギャップ、良いですね〜。ファーガルやシャーロットが語る大人に対する見解は、「確かにそうだね〜」って思ってしまう。「大人が敬語で話しかけてくる時は、サッサと逃げるにかぎる」とか(笑)とても面白かった。この作者さんの他の作品も気になります。
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くるくる天然パーマに牛乳瓶めがねをかけて、
「天才少年」にしか見えない少年、ファーガルのひそかな趣味は、
スーパーで安売りされる、
「ラベルのない(取れてしまった)」缶詰を集めること。
ある日、振るとカラコロ音がする、不審な缶詰を開けると、
そこに入っていたのは金のピアス。
こうして、ファーガルの、ラベルのない缶詰をめぐる冒険がはじまった―。
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読みやすいし、面白い。「缶詰」というアイテムが、こんなにも神秘に満ち溢れたものだったなんて忘れていました。
どちらかといえば児童小説と言えそう。もう既にいい年したわたしが、思わず「大人はなんでわかんないんだよ!」と思ってしまうほど、子供の世界をよく描いていたと思う。
クライマックス、シャーロットが缶詰工場に向かうシーンでは息が詰まった。ものすごいスリル。ものすごい緊迫感。
我が家のネコを溺愛しているわたしとしては、エンディングで少々胸が・・・(苦笑)。
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ラベルのない缶詰めという視点がよいなぁと思った。ちょっとしたところがアメリカ風なのが面白い。今の日本じゃ、ラベルのない缶詰めなんて売らないと思うし、そんなに大量な缶詰めがおいてるスーパーもあんまりなさそう。
缶詰めにアレやコレを入れたのが誰かとかいう説明がなかったように思う。残念。
クライマックスの緊迫のシーンは、ちょっとはしょりすぎかな‥。個人的にはちょっと物足りない。
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缶詰まみれの話でした。
もう全然面白くなくて、途中で止めようかと思ったけどがんばりました。
がんばんなくてよかったなあ
ファンタジーの皮をかぶった(別にかぶってないか)
大人はわかってくれない※グロ注意空想ドキドキ物語でした
アレックス・シアラーって人気あるのかなあ面白くない気がするんだけど・・
って「青空のむこう」って昔読んだなあ面白かった・・気がする
「チョコレートアンダーグラウンド」も面白かった気がする
「13ヶ月と13日と・・」ってやつは読んでみたいと思ってる
何が面白かったかとか、どういう話だったかとか、あんまりわたし考えるの向いてないなあ・・と今更思ってます
まああんまり小難しいことは考えないで、読んでるときや読了後に面白かったかとか、満足感は得られたかとかで判断すればいいよね
好きとかきらいとか、感覚でいいや!
面白そうで読みたいのがたくさん控えてるのでこれからしばらく楽しみだな~わくわくしちゃうな♪♪
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まず表紙のイラストが好み。絵柄としてはかわいいのに、男の子は訝しげな表情。内容はミステリー調。子どものジレンマが、一貫していて良し。
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表紙だけ見て、甘い可愛い話かなと思って読んでみると、
意外にも、背筋がゾクッとする話だった。
すっごい缶詰食べたくなくなります^^
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くるくる天然パーマに牛乳瓶めがねをかけて、「天才少年」にしか見えない少年、ファーガルのひそかな趣味は、スーパーで安売りされる、「ラベルのない(取れてしまった)」缶詰を集めること。ある日、振るとカラコロ音がする、不審な缶詰を開けると、そこに入っていたのは金のピアス。こうして、ファーガルの、ラベルのない缶詰をめぐる冒険がはじまった―。