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病魔に侵されたりひとりぼっちになってしまったり。だれもが生きづらさをかかえてその理不尽さをなげきながらも、生きるということへの執着はなかなかてばなせないものなんだなぁ。
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帯を読まないと、主人公二人がどんな設定なのか、読み進めないと解らない。ちょっとそんな推理小説っぽさを含みながら話は進展する。
ガン患者と鬱病患者。学習成績優秀な二人の人生。人間、まっすぐ何事も無く一生が終わるなんてことは無いんだ。
最近この筆者にゾッコンだ。
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うつ病を抱えた主人公と、癌を抱えたかつての同級生。それでも、前に進んで生きていこうとする姿に感銘をうけます。生きていくことは大変だけど、それでも生きることをやめる事はできない。この人の書く博多弁はとっても優しいなといつもながら、思います。(2007/9/12読了)
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小学校から40年来の幼馴染である2人の男性の生き方や「生と死」に対する考え方を通して、人生を考えさせられる1冊。読みながら、人生に閉塞感を持っている人やちょっと哲学的な感性の持ち主が共感しやすい内容かなと思った。
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悩みながら、苦しみながら、それでも何故人はこの世界で生きようとするのか。そんな重めな題材を扱った小説。欲や情や金に振り回され、時に人を傷つけててしまっても、それでも人は誰か大切な人に傍に居てほしいと思うんですね。福岡の、ちょっとだけ知っている地名が出てきて、それだけで凄く嬉しくなりながら読みました。
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「あっちゃん」「せいちゃん」と今も互いに呼び合う幼なじみの男性2人の交流。地元から東京へ出て、それぞれの進路で活躍したが、ガンやうつ病の発症で第一線をリタイア。そして再びふるさとへ。
命を見つめながら人生の意味を再考察する物語。
そんななかでも、あっちゃんには妻以外の交際相手があったり、せいちゃんの所へは離婚後、別居している一人息子の学費請求が手紙で来たり…。
取り上げられているテーマが重い割に、作品自体は軽い感じがした。
作成日時 2007年07月06日 04:55
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うつ病になり、会社をやめ、離婚し、故郷に戻った47歳の孤独な男性が、
幼なじみを通じて、自分の人生を見つめ直し、
今までずっと自分という人間が嫌いだったことに気づき、
これではいけないと、自分を愛そうと、思いはじめる。。。
男同士っていいな。。。女性だと、こんな感じにはならないだろうな。。。と、
小学校以来の親友2人の姿が、温かく微笑ましく、すごく羨ましく感じた。
2人を通して、いろいろなことを考えさせてくれた、1冊。
いつも、心に何かを投げかけてくれる、大好きな作家さんです。
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鬱のオジサンと癌のオジサンの日々。登場人物がやたらと観念的な事を語りまくるのが暑い時季には鬱陶しい。
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男性同士の友情&生き様。。。
博多弁の会話が凄く温かく感じ
読みやすかった。
内容的に、たんたんとしてる感じかな?
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切実な思いを抱えながら、
支え合って、生きていく。
根底に流れるものはきっと似通っていて、
でも、なんだか共感できないことも多くて、
不思議な気持ちにさせられた本。
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読んでいる途中。
というか挫折しかけ。
九州が舞台で、地名が具体的にたくさんでてくる。
〜のジャスコの2階、とか。
〜商店街、とか。
うつ病を患い九州に帰ってきている主人公(中年♂)。
その親友もがんを克服して九州にもどってきている。
いろんな人間模様。
1回読みきったら、好きな本になりそうな予感。
けどこれ以上ページがすすむ気がしない。
う〜ん、どうしよう。。。。
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部下の自殺をきっかけに自身もうつ病に罹り、会社を辞め妻子とも別れ、何もかも壊して故郷・博多に戻った精一郎。九年前にがんを発症し、死の恐怖から逃れようとするかのように、結婚と離婚をくりかえす敦。小学校以来の親友であるふたりの男は、このやるせない人生を受け入れられるのか―。
退職した男2人の話。
ほかの人のレビューを読んだら面白そうだった。
さわりしか読んでないからちゃんと読みたい。
400
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幼馴染の男性二人を中心に進行する。まさに不幸がうじゃうじゃで、積み重なって焦点がぼける。それでいて、それぞれの問題が鮮明。主人公の退職につながる会社事情、いじめについては経験から頷いてしまった。それにしても、講釈が多い。まぁ、白石さんのスタイルではあるが、感じるより考えろみたいな部分が流れをぎこちなくしてる。下手な考え、休むに似たり、もっとも読んでるとなるほど、そういう見方もあるかとは思うんだけど・・
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自分が抱えている荷物の形や重さを、知っていてほしい。どんな風に人生を歩んでいくか、見ていてほしい。それが大人が「誰か」を必要とする理由なんだろうか。とかそんなことを思いました。主人公たちは色々抱え過ぎです。荷物なんてたまには下ろして休んでもいいんじゃない、なんて言うと「無責任だ!」なんて怒りたくなるまじめなあなた、ぜひ。
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うつ病を発症して退社、退職金を慰謝料として妻と息子に別れを告げ
療養のために地元へ戻ってきた。
職も見つからず漫然と過ごしていると幼なじみのあっちゃんが
他の女の家から帰ってこないと奥さんの久美さんから相談された。
2度もガンと闘病したあっちゃんは
自分助けのための人助けしかしちゃいけないのに、と言う。
装丁:大久保明子 写真:加藤アラタ
人間は生きたがる動物でもあり、死にたがる動物でもある。
たくさんの死に向き合う中で登場人物たちの考えは
とても研ぎ澄まされていったのだと思う。
いい言葉がそこかしこに出てくる本です。
結局主人公のうつ病は治らないし
あっちゃんのガンの心配も消えないけれどもいい終わり方をしている。
「私たちの欲望は次々と細切れにされ、その細切れごとに過剰なまでのサービスが用意され、充足させられていく。その一方で、もっと大きくて曖昧で分割のできない大切な欲望、たとえば、のんびり自然と共に行きたいだとか、家族仲良く暮らしたいだとか、本当に困ったときは誰かに助けてもらいたいだとか、病気をしたらゆっくり休みたいだとか、ひとりぼっちで死にたくないだとか、必要以上に他人と競いたくないだとか、そういった水や空気のように不可欠な欲望はどんどん満たされなくなっている。」
「生き延びること、前進するということはそれまでの自分を捨て去り、常に新しい自分に為り変わっていくことだと信じていた。そうした考え方は一見前向きのようにも見えるが、実はその反対だ。為り変わるとは、結局、それ以前の自分を全否定することに他ならない。過去の自分は現在の自分よりも駄目でつまらないものだと規定して生きてきたのだ。」