サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

e-hon連携キャンペーン ~5/31

hontoレビュー

ほしい本の一覧を見る

座右の名文 ぼくの好きな十人の文章家 みんなのレビュー

新書

予約購入について
  • 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
  • ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
  • ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
  • 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。

みんなのレビュー16件

みんなの評価4.0

評価内訳

  • 星 5 (5件)
  • 星 4 (6件)
  • 星 3 (5件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
16 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

「好きです」と本・人を語りはじめる新鮮さ。

2007/06/20 01:48

11人中、11人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:和田浦海岸 - この投稿者のレビュー一覧を見る

高島俊男著「座右の名文」(文春新書)が魅力です。
「好きです」と、本・人を語り始める鮮やかさ、すばらしさ。
こりゃ紹介するにこしたことはないでしょう。
「ぼくは内藤湖南がすきです。頭のいい人であり、学問ができる人であり、また書いたものはみなおもしろい」(p88)
「ぼくは津田左右吉が大すきです。すきということでは斎藤茂吉と双璧といえる。ただこの二人、性格がまるでちがう」(p135)
「元来ぼくは、柳田國男の文章とはあまり相性がよくない。しかし、『遠野物語』だけは別だ。近代文語文の最もすぐれた文章であり、卓越した文学作品であると思っている。手もとには、なんべんも読みかえしてぼろぼろになった『遠野物語』がある」(p159)
こうして柳田國男の『遠野物語』をとりあげたかと思えば、寺田寅彦では「この人の書いたものはどれを読んでもおもしろい」(p191)とあります。「もし、日本の文学者のなかでだれが一番すきか、と問われたら、ウームとしばし考えて『斎藤茂吉』とこたえるでしょうね、多分。茂吉のなにがすきなのか、といえば、その人物がすきなのである」(p199)
さてさて、この新書の核は「まえがき」にあり。
この10㌻ほどの「まえがき」を、丁寧に読めばそれでOK。
その「核」を種として、育った新書。桃栗は三年ですが、この新書は三年半。
いきさつを知りたい方は「あとがき」に詳細が語られております。
ことほどさように、「まえがき」「あとがき」がしめる位置の確かさ。
その確かさに、楽しみが充満している醍醐味があるのです。
それを、ちょびちょびと削っては紹介するのがもったいない。
勿体ないけれども、ここで終らせるにはしのびない。
ということで「まえがき」のエッセンス、
これだけは読んでのお楽しみとしておきましょう。
ちょいとぶつ切りに紹介するのはしのびない。
新井白石についてでは「『西洋紀聞』という本がある。白石がのこした多くの書物のなかでも最もおもしろい、感動的なものだ」(p24)
本居宣長の最後では「もちろんぼくも、宣長の思想に共鳴するものではない。しかし『玉勝間』という書物、これは・・宣長が年をとって、学問が熟して、まことにおだやかな、常識的な、たいがいのところは筋のとおったことが書いてあって、たいへんにおもしろい。そのへんが、ぼくはすきなのである」(p58)
この新井白石・本居宣長の二人は、つながっていっしょに読んでみると興味深いのでした。
また森鴎外を語るのに向田邦子の文からはじめております。ここの家族との接し方が夏目漱石の家庭への伏線になっておりました。幸田露伴の箇所はまるで高島俊男ご自身を解剖してゆくような雰囲気がただよいます。
そういえば「あとがき」は、「この本は、ぼくにとって初めての、しゃべってつくった本である」とはじまっておりました。そこにこんな箇所がありました。
「2004年いっぱい、ぼくが東京へ行くたびに五反田のアパートへ来てもらって、二人を相手に、しゃべりにしゃべった。録音はどんどんたまったが、これがどうにも文章にまとまるしろものではなかったらしい。たとえば露伴についてしゃべるとなると、話を聞いてくれる人がいるのをいいことに、露伴に関することならなんでもかんでも、とりとめもなく野放図にしゃべったからである。・・録音は、しゃべるにかけたと同じだけの時間をかけて聞くよりしょうがない。そのしゃべりの内容は、脈絡なく、あっちへとんだりこっちへとんだりである。・・結局一年あまりしゃべって、録音の山ができて、計画は挫折してしまった。しばらくはそれっきりになっていたところ・・・」(p220)
今回はこれくらいにしておきます。
というか、この魅力ある新書の紹介は、ここで挫折。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

口述筆記とは思えない素晴らしさ

2009/03/14 19:09

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:祖師谷仁 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 素晴らしい本だ。この本はあとがきにあるとおり、高島氏がしゃべり、別の人がそれを筆記したものだ。口述筆記の本は読みやすい代わりに、中身が薄くなり質が落ちるのがふつうだ。しかしこの本は少しも落ちていない。口述筆記だと正直に書いていなかったら私は高島氏自身が書いたものだと思っていただろう。高島氏が目が痛み原稿が書けなくなったという事情によるものだから、他の粗製濫造本とは時間のかけ方が違うのだ。

 高島氏が文章家として取り上げたのは新井白石、本居宣長、森鴎外、内藤湖南、夏名漱石、幸田露伴、津田左右吉、柳田國男、寺田寅彦、斎藤茂吉の十人。新井白石は『お言葉ですが』の十一巻と重複する部分があるが、やはり面白い。本居宣長では『玉勝間』こそが最も面白いとか、夏目漱石の『坊っちゃん』は探偵小説であり、恋愛小説でもあるといった指摘など、目の覚めるような指摘が多い。戦前は右翼に攻撃され、戦後は左翼に攻撃される津田左右吉の不器用な生き方に自らを重ね合わせるところも好もしい。これらの作品をみんな読んでみたくなった。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

十人十色

2019/06/15 22:22

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:6EQUJ5 - この投稿者のレビュー一覧を見る

「お言葉ですが」などの著書で知られる高島俊男さんが、自分の好きな文章家10人について語った一冊。(ちなみに実際、口述筆記を基本としています)
全体を面白く読みましたが特に森鴎外、夏目漱石、寺田寅彦あたりがオススメです。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

2008/01/17 18:38

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2010/05/23 15:37

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2009/06/16 21:02

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2011/04/17 10:27

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2010/06/25 09:37

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2011/11/25 20:45

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2012/05/01 09:25

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2013/02/04 14:37

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2013/07/30 20:58

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2016/08/30 16:58

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2016/11/09 01:13

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2018/10/23 10:55

投稿元:ブクログ

レビューを見る

16 件中 1 件~ 15 件を表示
×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。