投稿元:
レビューを見る
平成19年6月25日初版発行
酒が世界や人々を変えた話。
たとえば、
人類最古の酒は、蜂蜜酒。
蜂蜜は濃いのでそのままではお酒にならない。ある程度薄めると自然に発酵することを古代人が発見した。1万5千年前の壁画には蜂蜜採取の絵があるそうだ。
たとえば、
ヨーロッパ総人口の1/3の命が失われた1647〜70年のペスト大流行。
原因が特定できぬまま、時は、イスラムで作られた蒸留酒がヨーロッパへ伝わっていた時。3人に1人確実に死ぬ恐怖の中、蒸留酒(命の水)を飲めばペストにかからないという根拠のない拙が流布うされて、人々はすがるように蒸留酒をもとめ、ヨーロッパに広がった。
たとえば、
新天地アメリカをめざしたメイフラワー号乗組員102名。飲料水はビール(ワインは高かった)。イギリスからアメリカまでの大西洋4,400km。飲料水のビールが底をつき、66日めの11月11日、マサチューセッツ湾に錨をおろす。厳寒な地だったので春までに50人がなくなったが、そこはアメリカの心臓部として成長する都市となる。もしメイフラワー号にもう少しビールを積んでいたら、もっと暖かい地に錨をおろしたはずだ。
たとえば、
むかし、ワインは腐った。パスツールという無名の科学者が55度の低温殺菌を成功させた。1866年のこと。それによって、ワインは腐らないようになり、低温殺菌技術は現在牛乳にも使われている。
投稿元:
レビューを見る
ジンはオランダが生んでイギリスが育てた酒。
世界中のお酒やらバーテンなどの歴史が紹介されていて面白い。
投稿元:
レビューを見る
ウォッカ、ジン、テキーラ、ウィスキー、ラム、ブランデー、リキュール、ワイン、ビール、焼酎、アクアビット、アブサン、カクテル等多くの酒が歩んできた変遷がそのまま人類史を眺めるようでとても面白かった。
投稿元:
レビューを見る
色々なお酒の違い、お酒が生まれ、広まった背景などがわかりやすく紹介している本。
文化の数だけお酒の種類があって、進化や伝播の仕方がそれぞれの地域の歴史と絡み合っているのが面白い。
投稿元:
レビューを見る
お酒の歴史がざーっとさらえる本。
取り上げているのは洋酒が中心だけど、成り立ちがわかっておもしろかった。
くわしいことを知りたければ別の本がいるだろうな。
そこまで酒に興味ない人にはこれで十分。
投稿元:
レビューを見る
酒は人類の友、歴史は酒とともに有り。
いろいろなお酒の由来が初心者にも解りやすく浚えます。
お酒を飲むのが、少し楽しくなる1冊です。
投稿元:
レビューを見る
いわば嗜好品として世界に広がったものと思っていた酒が、実は保存飲料として発展してきたと言ってよさそうだ。日本のように清水に恵まれた国では実感に乏しくとも、人間、水なくして生きられぬ。日本では、蒸留酒の歴史は浅いし、ウイスキーやウォッカなどに比べて焼酎は原材料の違いによる風味がはっきりしている。これすなわち、酒は単なる飲料ではなく、味わいを楽しむ嗜好品として造られてきたことが分かる。
投稿元:
レビューを見る
アブサンは幻覚作用のある怖い酒だったのだなぁー。
歴史の中に酒の影がちらほら、と。
酒は飲んでも飲まれるな。そんな話もありますよ。
投稿元:
レビューを見る
年代順に書いてあって、世界は酒で動いてるなぁと感じた。
ただ酒という視点で見ると、記述がやや行ったり来たりしていて、重複してたり分かりにくかったりする部分も。
投稿元:
レビューを見る
基本的に歴史の流れに沿って色々なお酒の生まれた背景やそれにまつわるエピソードを紹介していきます。
単体の知識としては知っていてもその背景や理由まで知らなかった、覚えていなかったことがたくさんあり(例えば、ヨーロッパでフィロキセラの流行を招いたアメリカ原木の輸送について、それ以前も行われていたのになぜ流行が起こってしまったか、とか)、読んでいて非常に楽しかったです。
投稿元:
レビューを見る
今まで飲んできたお酒にも歴史があり、読み進めるうちに学んできた世界史と紐付いていくので、知識の定着に役立った。
何度も読み返してお酒を愛好していきたい