紙の本
鉄道の旅
2019/09/08 10:47
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投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
北海道を鉄道で旅する楽しい一冊です。この十年ほどで,廃線になってしまった路線もあり残念ですが、写真で懐かしむことができます。
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矢野直美さんの連載コラムを本にした中でもイチオシの本。鉄道で北海道を巡ったり、SLを運転したり、うに丼を食ったり、コイバナをしたり。。。(恋って誰でもするのね)カラー写真満載です。
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アウトドア情報誌「ビーパル」誌で存在を知った鉄道カメライター、別名「鉄子」の矢野直美嬢の作品。20数年前の四年間(実質2年半)函館で過ごした経験が或るだけなのに、何故か郷愁を覚えてしまう、凝縮された充実した期間だったんだなぁ。バイクばかりで些程電車には乗らなかったケド、載っているいくつかの路線を何とか思い出す、思い出そうとするが函館市電しか思い出せない。「忘却とは忘れ去ること也」を信条と(どんなんや!)している自分としては、ま、正しい在り方と、納得して、エセ道産子になり、なつかしがってみるには丁度イイ。
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道内のとある駅前の書店で、真っ青な空と海があざやかな表紙に目がとまり、手に取ろうとしていると、横にいたおばさんが「のんびり旅か~いいねえ~」と笑って話しかけてきたという、ウソのような本当の話。
鉄道旅がいいのは、いろんな人と出会えて、話できることだと思う。それと、きれいな景色をゆっくりと楽しめること、かな。
この本には、色彩豊かな景色や、途中で出会ったすてきな人たちが一杯つまっています。
でも、矢野さんだから、みんな最高の笑顔で接してくれたんじゃないかな。
矢野さんの飾り気のないところが、ファインダーを通して、乗客たちのベストの写真となって現れています。とくに女性の写真が自然でいい表情で、うらやましい。
文章も鉄道旅らしく“コトコト”という感じ。クスッと笑ったり、時にはオイオイと突っ込んだり。肩の力を抜いて読めます。
矢野さんのような人と結婚して、二人で鉄道旅できたら、本当に楽しいでしょうね。
(2008/7/22)