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紙の本
各々の人間模様
2021/02/13 09:35
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:岩波文庫愛好家 - この投稿者のレビュー一覧を見る
『家族』という『関係』、『姉妹』という『関係』、『夫婦』という『関係』、『恋人』という『関係』・・様々な『関係』とは何だろう、と考えあぐねてしまいます。とりわけDVの夫、邦一と治子とに於ける『関係』には何ともやるせない気持ちになります。
本書はフィクションには感じられない、極めてリアル感に満ちた内容に思えました。これ程迄に色々な『思い』というものが交錯するのは生き物の中では人間だけなのではないでしょうか。人は儚く、そして複雑な生き物だと沈思しました。
紙の本
愉しく生きるとは?
2007/09/03 15:04
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:29maru - この投稿者のレビュー一覧を見る
思いわずらうことなく生きることは、たぶん無理なのだ。
だから犬山家の三人姉妹の両親は娘たちに対して、
思いわずらわされる事に出会ってしまった時には
愉しく生きられる選択をしてほしいと、願っている。
麻子・治子・育子 30歳後半~30歳手前の三人姉妹の
恋愛の現状を切取って描いている。
いまは三者三様の生き方をしていて
まったく違う人間のように見える三人だが、
長女の麻子はかつて治子や育子だったかもしれないし、
治子や育子はDVを夫から受けながらも結婚生活を続ける
麻子の気持ちをいつか理解するかもしれない。
江國さんのこの三人の女性の性格設定が絶妙だと思う。
また、治子の恋人の熊木という存在も客観的で心地いい。
(個人的には治子と熊木のイチャつき方が江國さんらしく、
甘やかで絶対的。そこだけを読んでいてもたのしいくらい。)
麻子の緩やかにでも決定的に変わっていく姿が必見。
紙の本
三姉妹の生き方
2011/11/25 12:05
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:おくろちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
NHKのドラマで三姉妹の母親役を演じる浜畑敦子がこの本のタイトルを言った時、やさしい哲学書と勘違いしてすぐにインターネットで購入.キリスト教に少なからず関心のある私は表紙の十字架にも魅かれたことも事実.全く予期していなかった恋愛
小説だと分かっても面白く読めたのは、ひとえに作家の筆の運びの巧みさだと思う.一人に絞った書き方をするのではなく、
三姉妹各各があらゆるシーンで登場する為、飽きることなく読める.
子供が無くて夫の暴力を受ける麻子が何故さっさと離婚しないのか、仕事が出来るキャリアウーマンの治子が男性にだらしがないのも理解不能、一番まともと思える育子でさえ何度かの男性経験を重ねてる等、私達世代には到底理解できない.
お付き合いした人と結婚するのが当たり前と思っていた私達にとって、眉をひそめたくなる現代社会の恋愛のあり方だけれど
一方では羨ましくもある.一度しかない人生で色んな経験を出来るなんて.それを教えてくれた一冊です.
紙の本
江國香織さんの魅力あふれる本です
2023/02/19 09:59
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みみりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
私は長女麻子が、子どもがいないのにDVを受けていても離婚しない理由がさっぱりわからなかったが、でもそんなものなのかもしれない。
そういう治子も育子も相当変わっている。
でもそういいながらも、その不思議さが、江國香織さんの魅力なのかもしれない。
紙の本
三者三様
2016/07/10 13:07
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nazu - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルは前から知っていましたが、内容については全く何の予備知識もなく読み始めました。こんなテーマを取り上げているとは…という感じで少し驚き。