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田沼意次 御不審を蒙ること、身に覚えなし(ミネルヴァ日本評伝選)

田沼意次 御不審を蒙ること、身に覚えなし みんなのレビュー

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紙の本

「汚職政治家」の代名詞とされてきた田沼意次の実像

2007/08/29 00:40

12人中、11人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ブルース - この投稿者のレビュー一覧を見る

田沼意次と言えば、汚職政治家の代名詞ともなっており、日本史の中でも最も評判の悪い一人である。他方、歴史研究者の中では、実態はその正反対で、田沼は清廉の人士であるとともに数々の斬新な経済・社会政策を実施した先覚者であり、悪評が残ったのは直後に政権を担った松平定信らの寛政改革派による組織的な誹謗中傷によるとしている。
田沼意次はこのように評価が分かれているが、著者はその事跡を辿ることによりその実像を明らかにしようとしている。

著者は、まず、田沼が歴史の表舞台に出るきっかけとなった「郡上八幡一揆」を巡る事件について詳述している。この事件は、郡上八幡の藩主が年貢を一方的に引き上げ藩内が騒然としたことから端を発し、ことが大きくなり、幕府の審判を受けることになった。その審判を将軍から直接命じられたのが、当時側用人の職にあった若き田沼で、誰もが感嘆する公正果断な解決を行いその鋭敏さを認められたという。カバーに使われているいかにも切れ者という印象を与える肖像画は、おそらくこの頃の姿を描いたものと思われる。以後田沼は、徳川家重・家定二代の将軍に律儀に政務に精励し、最終役職は側用人と老中を兼務するまでになったという。これは、これまでに例がなく、五代将軍綱吉の下で権勢を振るった柳沢吉保でさえ老中職を兼務するようなことはなく、この表と奥に渡る二つの職務を兼務したことが、田沼に比類ない権勢を齎したとしている。

著者は、続いて、一部の歴史家から評価されている経済・社会政策の内実を探っている。詳細は、本文を参照していただきたいが、一例を挙げると、各藩の財政上の窮乏を救うべく、「幕府銀行設立」のような奇抜なプランもたてていることなどが注目される。このような施策が一部の歴史家から革新的と評価されている要因となっているが、著者によればこのような施策は、大坂・江戸の大商人や経済活動に携わる町人たちに著しい不利益を蒙らせるものであり、また、一連の施策が十分な検討を経ずして目先の利益のみを考えた安易さが目立ち、ことごとく失敗したという。そして、田沼政権が利権や賄賂の巣窟であったかのように後世言われるのも、田沼の家臣教育・統制が極めて不充分で、利権を求める商人たちの収賄の格好の標的になったことによるとしている。
このように、著者は田沼政権は政権運用に強引さと安易さが目立ち、その政策は支持を得られず、加えて社会全般に緩んだ気風を蔓延させたと結論している。

著者の田沼評は説得力があるものの、これでは田沼意次の功罪のうち罪にあたる部分を強調することなり、田沼意次の歴史の占める意義を充分評価していない憾みが残る。田沼時代は、様々な問題を抱えながらも、実利的な学問が注目され蘭学も多いに進展した時代でもあった。これは、田沼の意向が働いたようだが、本書ではこのようなプラスの面ももう少し論じ、清濁あわせ飲む政治家として田沼意次という人物を評価して欲しかった。
かって、著者は「幕末の天皇」という著作で、これまで誰も注目したことは無かった光格天皇という人物の重要性を指摘し、その復権に一役買っている実績がある。本書でも、そのような革新性が欲しかった。

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2007/11/06 22:33

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2010/06/09 20:33

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2010/10/10 18:18

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2020/01/19 16:03

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