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大戦後の40年代後半のアメリカを舞台にした旅物語。
のちのカウンターカルチャーを生み出した、青春小説の名作です。
作者ジャック・ケルアックの自伝的小説で、主人公も含めて登場人物がみんな実在の人たち(主に作家)をモデルにしています。
主人公サル(ケルアック自身がモデル)が友人ディーン(ニール・キャサディがモデル)とともにアメリカ大陸を車で旅をし、騒ぎ、振り回されながらもディーンに惹かれて楽しんでいます。
自分の車だったり、ヒッチハイクだったりしますが、それにしても旅を急ぎ過ぎ!
通常の旅物語は、目的地までの道のりを詳しく描写しますが、彼らの旅はやたらスピードにこだわり、途中で立ち寄った町やたどり着いた目的地では、ジャズ・マリファナ・セックスと大はしゃぎのバカ騒ぎを繰り返して短時間で引き揚げ、また広大なアメリカ大陸を何度も往復してます。
一体何のための旅なのか?
旅そのものを楽しむなら、もうちょっとゆっくり旅するだろうにw
河出書房新社が18年ぶりに出した「世界文学全集」の第一弾。
昔は「路上」という題名で出されましたが、英語の"on the road"は「移動中」という意味なので「路上」だと適切ではなく、それでカタカナで『オン・ザ・ロード』という訳にしたとか。
台湾でも中国語訳が出ており、そちらでは『旅途上』という題名になってますo(^-^)o
ニン、トン♪
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高校生の頃、文庫で読んだ。あのイラストレイター誰だっけ?友人に貸したら当たり前に返ってこなかった。新約で発売されたけど、実は、まだ買ってないっす。
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50年前の旧訳は「路上にて」という邦題がついていたが、今回の新訳は"On the Road!"そのままに、スピード感があっていい。
デンバー、フリスコ、ザ・シティ等々と北米をヒッチハイクで横断しつつ、バカな友人とスケこます「これが、青春」ってやつ!これが永遠の青春小説になんて意見にはまったく賛成できないが、当時のジャズ・ライブの雰囲気を21世紀に伝えているという点は評価してやってもいい。
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2008/3/19読了
新訳によって、文章の疾走感や躍動感が伝わるようになり、圧倒的に読み易くなった。
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戦後間もない頃のアメリカを、気持ちが赴くままにただただ全力で駆け抜けた若者たちの物語。
ディーン・モリアーティの口癖「いいね、いいね」が耳に焼きつく。
旅好きは必読。
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「聖なるマヌケ(ホーリー・グーフ)」であるディーンと、彼に魅了されアメリカを4度往復するパラダイス(天国)という運命的な姓を持つ主人公サル・パラダイスの話。
焦燥感、悲しみ、愚行、堕落した生活の中にキラキラ光る人生の輝きとか、愛とか、運命とか、全部描かれてた。地球の無限性を感じた。
いくつもの朝があり、いくつもの夜があり、ただ一つの広い空があり、無限の魂が夢見ているこの世界。
読んでて、じわぁぁぁぁ、、、っと心臓から汗をかくという感覚に。
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文化的背景も、時代背景も、何ら私と共通点がない主人公の、クレイジーな物語。
大学時代に初めて読んで、未だに私の読書体験の中にどっかりと座り続けている小説です。
なぜなのか、自分でもわかりません。
ただ、見知らぬ土地の風景や空気が、ヒリヒリと伝わってくることは確かなんです。
今回、完全な新訳で登場! 素晴らしいです。
全集の選者は、大ファンの池澤夏樹さん。
現在刊行中のこのシリーズ、他にも大好きな小説がいっぱいです。
こうやって素敵なハードカバーで読めるのは嬉しいし、本自体が宝物です。
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若者二人がアメリカ大陸を行ったり来たり、旅をし続ける物語。
なんかもう、ここまで自分と価値観の合わない登場人物たちの旅を追うってのは、
正直しんどかったです。
流されやすくて目先の快楽しか見えてなかったりとか、
計画も立てずに旅に出て、当たり前みたいに食料を盗んだり、薬物に手を出したり、
女や家族をあっさり捨てたり…
ほんとにもう、どうしようもない。
人に迷惑をかけてまで求めるような「自由」に価値があるとは思えません。
池澤夏樹さんは、この作品について
「今になるとなかなかわからないけれど、
常識を根底からひっくり返したところが『オン・ザ・ロード』の魅力だったのだ」
と述べていて、
結局、その「ひっくり返された常識」を理解できるかどうかが、
この作品を楽しめるかどうかの分かれ目なんだろうなぁという気がします。
私には残念ながら理解できなかったわけですが。
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ON THE ROAD AGAIN!
ケルアック、バロウズ、ギンズバーグ。ビート世代を代表する若者が、酒、薬、女、音楽、そして自由を求め、刹那的な幸福・快楽を求めた旅の記録。池澤夏樹による新訳で新たな「路上」が広大に拡がる。
中村
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舞台は1940年代ごろのアメリカ。若い作家であるところの主人公サル・パラダイスは、破天荒な青年ディーン・モリアーティとのイカれた自由な旅を続ける。旅から旅へ。ひとつところには落ち着けない。
ハイスピードで大陸を横断・縦断し、いたるところでらんちき騒ぎ。交通ルールは無視、車はとんでもない速度で飛ばす、ドラッグにはどんどん手を出す、あっちこっちでいろんな女といい仲になっては修羅場になる、盗む、賭事もやる……。
奔放、自由、楽しさ、そういう書評が目についたので、きっと躍動感あふれる楽しい小説なのだろうと思って読み始めたのですが、その予感は半分あたり、半分はずれました。
たしかに無軌道で、自由で、それから美しい情景がたくさんちりばめられていて、部分部分では読んでいてすごく楽しいんです。
けれど、彼らが幸福そうに見えるかといわれると、私の目には「クールでイカしている」というよりも、破滅的でいたましいように見えて。固定観念がじゃましているせいかもしれません。ドラッグの描写がやたらとでてくるというのもあるんですけど。
目の前にはどこまでも続く道があって、つまらない社会のルールには縛られず、やりたいことに飛びついて。そう並べると、とても楽しそうに聞こえるのに、主人公も旅や変人ばかりの友人たちについて、ひどく楽しそうに語っているのだけれども。なんでだろう、読めば読むほど、寂しくなるような……
パワーがあって、はっとするような描写があって、つまらなかったというのとは違うのですが。
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語り手の親友でもあり、物語の真の主人公ともいえるディーン・モリアーティは、最低にヨレヨレで、最高にテンションの高いヒーローである。全てのことに目を見開き、大げさに感動する男。実際に彼が自分の周囲に現れたとして、絶対に関わりあいになりたくない人物なのだが、遠くからなら成りゆきを眺めていたい気がする。
この物語は旅の記録であり、主人公たちの動きっぱなしなところに驚嘆した。ニューヨークとサンフランシスコ(「フリスコ」)を行ったり来たりし、あげくはデンヴァーからメキシコまで国境を越えて縦断してしまう。そして、そこに暮らす人々の現実を、ディーンの過度な感激でもって二次体検させてくれる。
旅をしたくなる本だ。しかし、あまりに移動のし続けなので、読んでいるだけでも疲労してしまい、一時に少しずつしか進められなかった。こんな本は、初めてだった。
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カウンターカルチャーのバイブル。文学としてはどうか、という議論も封じ込めてしまえばいい。カルチャーだから。
クルマで去っていく、いろいろな人との別れの場面が好き。
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ロードムーヴィーならぬ、ロードノヴェル。
今まで気にしつつも、手に取らなかった理由の通り、やはり共感出来なったけれど、大変興味深かった。多分、必読。
あとがきで、登場人物のモデルが明かされて、それを踏まえて読み返すと更に面白いかも。
ケルアックのネーミングの才能を知り、感心する。
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America~~~~~~~~~~~~! ho~~~~~~!!!!!!!
Blue Spring, hoooo~~~~~~!!!!!!
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自分が今まで読んだ本の中では生涯のNo1。さすがヒッピー、ビートのバイブルと言われた本。色々な著名人がこの本に影響を受けたって話も頷ける。車であてのないイカれた自由な旅をしたい!