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一瞬が永遠なら、永遠もまた一瞬。過ぎて返らぬ思い出も、私のうちに生きている。秘めた想いは、今も胸を熱くする。大切に抱えていた想いが、解き放たれるとき―男と女、友と友、親と子を、人と人を繋ぐ人生の一瞬。「万華鏡」「百物語」「包丁」「昔町」「洒落小町」「林檎の香」など、謎に満ちた心の軌跡をこまやかに辿る短篇集。
短編集ばかり選んでしまうのは、ゆっくり読む時間が取れないからでしょうか・・・この著者は、以前読んだ「スキップ」、「ターン」、「リセット」のせいか、ミステリーを書く人かと思ってたんですが、これは違いました。全部で23編が入った短編集。私が気に入ったのは「万華鏡」、「百合子姫・怪奇毒吐き女」、「1950年のバックトス」です。
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いくつか雑誌掲載時に読んだ作品もありましたが、表題作は未読でした。野球には興味がないけれど、これはとても鮮やかに、球場の空気さえもが感じられる素敵な作品だと思いました。
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ちょっと不思議な話を集めた短編集。なかには2ページ位で終わるものもあって、通勤途中に読むのにちょうど良い本でした。(2007/12/8読了)
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一瞬が永遠なら、永遠もまた一瞬。過ぎて返らぬ思い出も、私の内に生きて
いる。秘めた想いは、今も胸を熱くする。大切に抱えていた想いが、解き放
たれるとき――男と女、友と友、親と子、人と人を繋ぐ人生の一瞬。「万華鏡」
「百物語」「包丁」「昔町」「洒落小町」「林檎の香」など、謎に満ちた心の軌跡を
こまやかに辿る二十三篇。
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短い怖いお話がたくさん。主に小説新潮に書かれたもの23編の集積。文庫本サイズの方が通勤で読めてよいかも。
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2008/01/21
ショートショート。幻想小説風味のものはあまり好みではなく。でも人情味のあるものは好きだ。好みが分かれる。表題作は、「街の灯」シリーズの延長線上にあるものかな。
「ふっくらと」あたりが好き
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様々な雑誌に掲載された『人生の時間を彩る23篇』。当たり外れ(好き嫌い)あり。
〔図書館・初読・3/1読了〕
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表題作、染みました。ふたつの時がつながる瞬間を鮮やかに描いた短編。北村作品って、時間がテーマのもの多いですよね。
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北村薫・・・大好きです。
それなのに★三つ? いやはや私にとっては★三つはフツーということですから。
日常に起こるささやかなミステリを扱った短篇集です。
お言葉は「ほたてとステーキと鰻」という短篇から。
▲時と共に、身近な人が去って行く。そうなると、自分がグレープフルーツにでもなって、黄金の皮を剥がれるようだ。裸になってしまえば、心の実は、どうしようもなく、水気を失う。かさついてしまう。
時は、自分を奪う前に、まず色々なものを奪う。それを、実感した。▲
読了2007/9/4
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2008.10.19. これ、怖いよ。北村さんの本はたいてい怖くても優しいのに、冒頭からかなり怖い掌編。もちろん、表題作のように読んだ後、ほぅっとあったかいため息が出るような良い雰囲気の物もある。すごいなぁ。
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これは…。
正直、北村先生の作品を数々読んできた中では、短編集ですがあまりオススメできません。
なぜなら内容に「ホラー」が混じるからです。
ですので苦手な人、そうでない人と別れてしまうような気がします。
北村先生の作品はミステリーでありながら、日常的なミステリー、心情の揺れ動きを紐解くミステリーがやはり面白いです。
この作品はそういった要素は少なく、代わりに「ホラー要素」が入っているという感じです。
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『ひとがた流し』のその後の短編が入っているので、わくわくしながら読了。
最近の北村さんのは「……。」というややがっかりな(話が散漫してて)もの
が多かったけど、これは良かった!!
個人的に、一番最初の短編で「やられた〜」と思った。
色々な北村さんのジャンルが圧縮されていて、内容にも差があったけど、久々に北村さんのを読んでて「面白かった」と言えました。
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短編。ちょっぴり怖いのも。
「ひとがた流し」のその後、「ほたてステーキと鰻」も。
「万華鏡」「百物語」「包丁」「林檎の香」「1950年のバックトス」etc
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バックトスとはどんな話だろう? と思ったんですが
中身は短編集でした。
不思議な話や奇妙な話ばかりでしたが、どれもこれも
短編以上に短編で、小話? という方がいいかもしれません。
4ページ程度のものもあり、この短さで起承転結をつけてるのが
すごいな〜と。
個人的には、最初の話が一体どうなるのか気になります。
描写されてたら、それはそれで怖いですがw
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短編集。
安心して読めた。どれも良作。
読み終わったときの、気持ちの持ちようをこれほど変化させられるのってすごいなと思う。
あげればきりがないが、いくつか。
「ふっくらと」
祖父の説明書の読み込み方がかわいらしいぶん、孫からのメールの内容を読んでいる。その心情の深さにほっこりさせられる。
「凱旋」
戦争を知らない、私であっても胸に迫るものが有る。こういうものを沢山、読まないと戦争にもう触れられない、それでも戦争自体は迫ってくるという、苦しい時代になってきている。
「1950年のバックトス」
女の強さを感じた。あの時代の人々がリンとしているのは、こういう体験を経ているからだろうな。気持ちの芯が強い。私たちよりもよっぽど、生死に近いところで生きてきたものたち特有の強さだ。