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微生物から学ぶ生き方。
日本酒の知識も学べます。
『百薬の長』といわれた日本酒を取り戻す「寺田本家」の酒造り
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著者の寺田啓佐氏は、千葉の寺田本家という造り酒屋の経営者の方。千葉の歴史ある造り酒屋に婿入りするものの、経営破綻とそれがもとになる病気に見舞われました。それを機に昔本来の酒造りに転向し、自然を学び、原点に回帰した酒造り、健康に配慮した酒造りをしている人です。また、酒造業だけでなく、教育や食、環境、生命といった問題解決の鍵を「発酵」というテーマで発信しています。
まず、思ったのは、「正しい理念を持って、正しいことをきちんとしていれば、おのずから利益も人も運もついてくる」ということです。目先の「利益」だけを
追い求め、「人」を大事にしない経営は、結局うまくいかないということを感じました。
さらに、「微生物の働きは『エサ』と『棲み家』で決まる」。おいしいエサと心地いい棲み家が、微生物に持ち味を発揮してもらうにはどうしても必要だという
ところはとても納得しました。微生物を人に置き換えてもまったく同じことが言えます。効率を良くするために環境を悪くすると、確かに目先の利益は上がるが
本当に良いものはできないということを感じました。
また、生命のおもむくまま、「自分にとって最も快いことを選択していく」ことが、実は自分を生かす最良の生き方だということ、自分の使命、役割をきちんと
果たし、出しゃばったり見返りを期待しない謙虚な生き方を微生物から学んだというところは感銘を受けました。
「発酵」と「腐敗」は、どちらも微生物による作用ですが、かたや人の役に立つもの、かたや人の害になるものです。人間にとって「発酵」している意識とは心
の奥にある純粋な意識、逆に「腐敗」している意識とはエゴイズムのことをさします。「発酵すると腐敗しない」という考え方がちょくちょく出てきますが、そ
ういう考え方、例え方はいいなぁと思いました。
精神論的な話だけでなく、日本酒のつくりかた、マクロビオティクスなどの自然食についての考え方、など、自己啓発的なものが苦手な人たちでも興味を持てるアプローチができる面白い本です。
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「変わるから腐らない。変わらないと腐る。」
「腐る場と発酵する場」
いいこと書いてあります。哲学書かも。
命という点では、微生物も人間も同じことかもしれない。
昔ながらの純米酒の五人娘、発芽玄米酒のむすひ、
しぼったまんま、醍醐のしずく、といろいろ
飲んでみたくなってきました。
2008年03月28日
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実際にこの酒蔵さんで、直接作者本人に触れた事から読みたくなって読んだ本です。ここのお酒はとっても美味しいんですが、それがどうやって出来たのかが描かれていました。現代の社会が如何に自然環境に背いて病気を生み出すのか…昔の行き方や先人の知恵が如何に優れていたのかを知った気がします。今だからこそ考えを変えるべきなのかも…心持の変わる1冊でした。
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この本に書かれている発酵をするということ。
多種の微生物が力を合わせた環境だからこそ、発酵ができること。
腐敗の場合は、一つだけの微生物。
損得・効率を進めていった現在の世の中をうつしているようです。
素晴らしい言葉がいっぱいありました。
本当のお酒を造る酒蔵ということで、本物ですね。
応援しています。そして、そのお酒が飲めることに感謝です。
これからは、
・大切に想いを込めて作られたものかどうか。
・「生命力」を持っているかどうか。
ということを個人がしっかりと選択する必要があります。
物が持っている「物語」を、語りながら食せるような
そんな食事の時がひろがるといいですね。
「いただきま~す。」
「おいしいね~。おいしいね~。」
「ごちそうさまでした。」
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人間の生き方、オーガニックー。全ては複合的に、かつ融合的に共存していて、単体では生き延びれない。それを日本酒の製法を通して教えてくれてます。微生物と細菌、彼らなしでは、何も生きれないのです!さあ、今日も美味しい日本酒を飲もう!
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寺田さんの「発酵道」は、微生物eye。その目をもてば、酒も、
人も社会も輝くと言う。発芽玄米酒「むすひ」は、米、水、微生物
のいのちと愛の絆。発酵学で有名な小泉武夫さんの講演会に行った
ことがあります。そこで言われていた言葉も、生きている。でした
。以前に、いっとく各店でも使わせていただいている、府中の金光
味噌さんの社長さんも言われていました。味噌は生きている。と。
私たちが生きている中で、ともに発酵物も生きている。この「発酵道」を読んでいて、生きていることを改めて感じました。「発酵」というキーワードで、いろんなことを想像してみると、いろんなことが浮かびあがります。納豆・味噌・お酒・パン・ぬか漬け・生ゴミ処理機などなど。発酵道は私たちと密接につながっています。いつもお世話になっている、リカーショップ安田のスタッフの方が「これ、ください。」と、すぐに購入してくださった一冊。気に
なる方が多いのでは?!「生きている」って、当たり前だけれど、素晴らしい!感謝☆「発酵道」寺田啓佐。
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淡々と、ありのままの自然な状態で自分の役割をこなし次へとバトンを渡していく。それが最もゆらがずとらわれずハイパフォーマンスな、「幸せ」なんじゃないかと、物言わぬ微生物から教わりました。
(みーちん)
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腐敗と発酵の違いは何か?
発酵すると腐らないのである。
面白いと直感的に思います。
そして、その岐路の選択の違いは何か?
そこにある環境のすべてが働いている状態であると思う。
発酵道という生き方は、
自然の"理”であり、それは理科の理でもあるようにとても理論的である。
自然は理論的なのだと改めて深く納得感を抱いた。
↑
私は、自然というとなんとなく非理論的な感覚的、
あるいはスピリチュアル要素が含まれるのであるが、
いや、それさえもその実の理を分かりきっていないだけで、
とても理論的なことなのかもしれないと思うようになったのです。
そして、
その生き方とは、宇宙的規模(つまりは、相対的なという意)の経営姿勢のあり方を説得させられます。
過去のデータを知り、覚え、未来を読み取るのではなく、
そもそも自然は永劫未来、理論的な営みを続けているのであって、
目の前にある"自然の摂理"を活かしていくことが
とても心地よくあるべき生き方であるのかもしれないと思う。
そして、自分らしい生き方とは
それを知るときのその場にあるのかもしれないと思う。
それぞれの人によって、知る場と時が違うのだから。
そして、その知るときまでの道のりで、
知っておくことは、
「よくなるために悪くなる」ということである。
※予断ですが、
「百薬の長”の科学的根拠の紹介です。
-人のがん細胞に薄めた純米酒をたらすと、90%以上が変形または死亡する
-さらに、大腸菌や赤痢菌など、九種類の菌に対する実験で、細菌の発育防止帯が生まれた
-日本酒の中に糖尿病予防のインシュリン様物質や、がん細胞の増殖を抑制するナチュラルキラー細胞活性促進物質がある
-毎日飲酒するグループに限ってがんの死亡状況を調べると、
飲酒をしないグループに比べてがんにかかる率が低い
-日本酒によるうつ病の改善効果・・・などなど、他に高血圧、決戦、動脈硬化、骨粗しょう症などの生活習慣病への極めて高い薬効の可能性。さらに、アトピー性皮膚炎の改善や、シミの減少、皮膚の保湿・保温などの美容効果・・・
本物のお酒は飲むべし・・・・
といっても、これは米と麹を原料とした純米酒を”ほどよく”飲めばの話であるが・・・(笑)
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素晴らしい一冊です!
この本はぜひ読んでもらいたいです♪
『発酵』と『腐敗』の違い。
その違いが現代の社会にも言えることではないか?
お酒という視点からだけど、生き方というものを考え深く考えさせられました!
本当にオススメな一冊です♪
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寺田本家のお酒、おいしかったです♪
お酒のことを知れてよかった。
「菌が教えてくれる」道が素敵。
常識にとらわれない視点と行動。思い切った方向転換。
本当に素敵だと思います。
ハッッ!
婿養子の男性って尊敬する方が多い気がする。
自然の摂理を尊重した生活、
がんばろう。
といいつつ、もう12時じゃーん。寝なきゃじゃーん。
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酒作り、発酵、菌の本でもあり、自己啓発的な内容も含まれていて、読みながら優しくなれるような気がします。
微生物から学ぶ「快法則」
1、自分らしく
2、楽しく
3、仲良く
菌のように生きていくの、すごく良いかもしれません♪
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ソウルに遊びに行ったとき、生マッコリを飲んで、その美味しさに驚きました。帰ってきてから日本酒でも菌が生き続けている物をネットで探している時にたどり着いた本。著者の蔵元が千葉県なので今度買い出しに行こうと思っています。酒は百薬の長丁度、日経の「私の履歴書」を月桂冠の相談役の方が書かれています。各社、目指す方向が違うのは会社の規模に起因するのでしょうか。
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千葉県香取郡の酒造業の名家、寺田本家に婿入りした著者は、当初は現代的な酒造りに力を入れた。
しかし、機械化して早く製造できるようになった酒は、一向に売れない。
それどころか社員は次々に辞めてしまい、著者自身も病に倒れる。
これではいけない、と考え直した著者は、「発酵」と「腐敗」の違いに着目し、昔ながらの酒造法に戻して経営方針を一新する。
最初、誰からもそんなこと上手くいくはずがない、と思われていたが、やがて会社は立ち直り、著者自身も酒造を通じて、真の人間の生き方と働く意義を取り戻していく。
大変示唆に富んでいる感動の実話。
すごくためになる。
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ちょうどワインの勉強をしていて、日本酒もワイン作りに似てるなと思った。日本酒の本でもあり、生き方に関する本でもあり、共感できるが、読む人によっては宗教のような色もあるのでダメかも。一つ考え方としてはありです。私も実践してますw