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日常よく見られる「ダメな上司の行動」の合理性を、組織の経済学を使って分析している。自分としてはもはやお馴染みの論理であるが、はじめて触れる人にはやはり新鮮な切り口だと思えるのではなかろうか(「ダメ」なのに「合理的」でもあるんだから)。今夏一緒に出版された光文社新書『命令違反が〜』に比べるとだいぶ軽い内容なので、ある意味入門には最適かもしれない。「経済学は役に立たない」学問から脱しようとしているのが、肌で感じられるかも。
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限定合理性
エージェンシー理論
取引コスト理論
所有権理論
ト、2010.5.12-5.13
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[ 内容 ]
経験がものをいうのか、邪魔をするのか、成功体験にこだわるダメ上司。
部下たちの沈黙とモラルハザード、ダメ上司の下で働く部下たちのネガティブ反応。
思わずうなずく積極的ダメ上司、消極的ダメ上司。
ダメな上司の理不尽な行動を、理論と事例でわかりやすく紹介。
[ 目次 ]
第1部 ダメな組織にも合理性がある(ダメな組織をエージェンシー理論に当てはめると ダメな組織を取引コスト理論に当てはめると ダメな組織を所有権理論に当てはめると)
第2部 ダメな組織のダメな上司にも合理性がある(ポジティブにダメな上司の合理性 ネガティブにダメな上司の合理性 ダメな上司集団の合理性)
第3部 ダメな組織のダメな上司に仕える部下たちへ(ダメな上司と運命をともにする道 あえて、命令違反をおこなう道 ダメな組織のダメな上司を見捨てて、会社を去る道)
[ POP ]
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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地位があがるということは、責任を取らなかったことの証拠だと思えば、
理不尽なことを言う上司が多いかは必然であることが分る。
全員が理不尽な上司であれば、組織はつぶれます。
3人に2人が理不尽なくらいなら組織は発展します。
10人に9人が理不尽だと、はっきりと下降している組織です。
組織を抜けることを考えるのもよいでしょう。
あるいは、10人に1人を探してみるのもよいでしょう。
本書は、そういう決断をする前によんで、
一時の怒りで行動しないようにするのに役立つと思われます。
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組織にとっては非合理的でも、自分にとっては合理的な限定合理的の考え方は勉強になった。ただ、本の特性上、見方が偏り過ぎてる。組織をダメにする無能な部下ってのもいると思う
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ダイレクトなタイトルだなぁ(苦笑)。それだけ、誰もが悩むことではあるのだろう。職場で、「今、この本読んでるんだよ」とみせたら、見せられた相手は少し複雑な顔をして考え込み「反対からみれば・・・ということですか?」と言った。え?と思ったけど、彼にとっては俺が上司なんだよね。なるほど、俺の問いかけは彼にとっては「どういえっていうんだよ」という理不尽なものだったのかもしれない(苦笑)。
理不尽にみえる上司、会社の判断も、それは限定合理性という、言い方かえれば視点がちがえば筋が通っていることもある、という見方で説明できるって話。いろいろ考えさせられて、刺激になった。俺としては部下とかオキャクサンの要望に真摯に耳を傾け、職場をつぶさないようにしたいところだね。