紙の本
著者コメント
2007/09/10 19:15
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投稿者:鈴木輝一郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
戦国の改革者・織田信長と、北近江の覇者・浅井長政。二人の男と男の、愛と別離と憎悪を描きました。文庫化にあたり、改題し、大幅に改稿しました。歴史好きのかたにはじゅうぶんにご満足いただけると自負しております。
愛という言葉を知らずに育った織田信長は、愛に包まれて育った浅井長政に、愛することを教えられ、そして有名な天筒山朝倉攻めで恋人浅井長政に裏切られ、冷酷な霸王の道を選びます。
正室お市の方(小谷の方)と息子、三人の娘にかこまれ、敗将ながら暖かい家庭人でありつづけた浅井長政。
浅井長政に裏切られ、謀将足利義昭の密書で包囲され、窮地に立たされつつ、人であることを捨てた織田信長。
歴史上の勝利者は明らかですが、本人たちにとっては本当はどちらが勝者であったのか。
そんな話です。お楽しみください。
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いろいろ驚く本。あと、浅井長政伝なのに何故か信長が好きになるという矛盾感....でもないかな。他の脇役も皆素敵。あと足利義昭が可愛いなんて初めての経験だ。
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この方の作風は、歴史公証ばかりのものでなく、独自の読解などもされていて、物語的に非常に深みがあって面白いし読みやすい。
ただし、ちょっと濡れ場が多めなので、苦手な人は苦手かも。
動乱の世で、北近江の鷹・浅井長政を中心とした人達の生き様を記した本。
信長の妹・お市の方の夫として、万福丸らの父親として、久政の息子として、北近江の当主として、そして、信長の義弟、そして恋人として。
戦国の世を駆け抜ける。
名将と名高い将にも弱みを、愚将とされる将にも良いところを持たせて描写させているところに非常に好感が持てます。
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衆道でござった!
私の長政バイブル。
最初を乗り越えれば、長政と信長の愛憎劇を楽しめますぞ!信長にはきっとああいう信義の人が必要だったんだろうなぁ。非情であるけれど、それでいて人(もとい長政)を信じたいという信長の気持ちが切のうございます。金ヶ崎以降は朝倉はもういいから織田につこうよーと思いながら読んでました(それなんて朝倉ワッショイ?)。
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タイトルは長政様ですが、中身は長政様と信長様です。
二人の対極的生き様が描かれています。
情に篤い長政様と、利に聡い信長様。
面白い。兎に角、面白い。
つか、織田家は相当忙しいな(笑)。
・周囲敵だらけ。(味方?何ソレ美味しいの?状態)
・問題山積。(主に将軍的な意味で)
・信長様は自分でご飯も食べられない忙しさ。(小姓大活躍)
・信長様、ストレスで定期的に嘔吐。(辛いにもほどがある)
もう、どうしろとwwってなっても不思議ではないレベルですね。
これはさ、放っておいても近い内に死ねますよ、明智さん…。ああ、自ら何とかしないと満足出来ないってことですかね。
将軍様との水面下での攻防と、秀吉の柔軟対応(結構なツーカー)も見所。
将軍様と信長様の、握手しつつ足の甲踏み合うような、お互いをコノヤロウ…(苛)と思い合う関係が良いです。コツコツやり合う戦術的応酬、大好きです。
あと、秀吉のキャラが良過ぎる。
一般人に溶け込んでしれっと出没するとか、ふわふわっと近寄って核心突いてくるとか、侮れません。曲者系万歳。
浅井家は結構平和です。
最初の頃は家督とか六角さんとのイザコザとか色々ありましたが、安定しているような気がします。
お市様とラブラブ夫婦で、子供を交えてホカホカ家族。
領地も兵数もぱっとしない(失礼な)けど、領民は感謝してるし家臣は団結してる。
良い状況ですよね。
そして、長政様が良い人。
万福丸を教育したり、お父さん見捨てなかったり、家臣は大切にする。
嗣子に対する接し方、長政様と信長様の違いも良いですね。
愛情をどう捉えるかが、両者に抱く感想の差になると思います。
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私の認識では、浅井長政は『お市様のダンナ』
アイドルの夫扱いみたいで申し訳ない。
しかし、それゆえ、どんな人物なのか興味があり、この分厚い本も頑張って読破しました。
作品中で、大人物、戦上手、家族思いの良きパパとして描かれているけれど、どうしても、一番の魅力キャラは秀吉で、次点では、描写の多い信長となってしまう。
特に信長は、最近のイメージ、恐ろしい第六天魔王ではなく、繊細で慎重な人物に描かれている。
そう言われてみれば、甲高い声だったという記録や、残っている肖像画が、いかにもそんな感じである。
信長視点の描写部分がほとんどと言っていいほど多く、こちらに感情移入してしまうのは仕方がないかも。
そのあたりは、著者がいかに頑張っても、出来あがったイメージや、人物本人にも由来するので、仕方がないといえば仕方がないが…
読み始めて突然のカップリング描写に驚く。
これ、どこかに記録とか噂あるんですか?
もしかしたら、すごい駄作なんじゃないかと恐れつつ読み進んだら、その関係以外はなかなか面白く、特に、人生訓や処世術的な文章に、ビジネス書的な読み方もできると思った。
でも、資料の少ない人物を小説として書くのは難しいかもしれませんね…
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史実本と平行して読んだけど、巧く書かれてて読み物として面白い。
序盤の濡れ場(私は大爆笑だった)と人物の性格設定が好みの分かれ目っぽい。
個人的にはちょっと違和感。
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好き嫌いが分かれる作品かもしれません、が自分は好きです。
随所にwwwとなる箇所もありますが、人物描写がうまいので、最後まで飽きずに読めます。
長政かっこいい!
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冒頭の長政と信長の会見シーンはちょっと度肝を抜かれた。
主人公の長政をよく見せようとするのは分かるけども、そのためか信長や秀吉をちょっと低く見せ過ぎではないかな・・・。
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初鈴木。YouTubeの講座等で有名な著者の作品。教科書より少し面白い程度、だろうか。御本人も動画で言っていたが、本当に才能がない…。もう彼の作品を読むことはないだろう——。