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主人公が好きな映画は、私にとって二度と見たくない映画の筆頭だ。
あまりにすべてが理不尽すぎて。状況も敵も味方も戦い方も。違うだろって言いたくて。
そういう、そんなんダメだろ!って、どうしようもなく叫びたい部分を片付けてくれた。
ただなんかこう、偏見まみれで申し訳ないんだけど、タイトルとレーベルとイラストがもったいない。
手に取るのが恥ずかしいんだよ…
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木ノ歌詠(木ノ歌詠)が2007年に発表した長編小説。数多くある百合小説の中でも屈指の良作です。自殺を決意した中学2年生の有賀海幸とリガヤと名乗る女子高生が出会ったことから始まる夏の物語です。表紙のイラストは可愛らしいですが、死や退廃など鬱屈した感情に溢れた重めのお話となります。物語が進むにつれて変化していく2人の感情描写が凄い。最後まで読み終わった時の尊さは他にはない。こういう作品が絶版になっているのが残念。早く復刊を。
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『ダンサー・イン・ザ・ダーク』のサントラを聴きながら自殺しようとする少女から始まる物語。いいじゃん。 その後も『ダンサー・イン・ザ・ダーク』ネタがとにかく出まくる。テーマ的にも(多分)似ていて、比較すればいろいろ見えるのだろう。映画見たのだいぶ前でよく分かんなかったけど。 「死に対する囚われからの脱却」「過去の清算」「関係性の再構築」といった幾つもの変化が全て一点に集約するクライマックスの”キスシーン”がとても良かった。ここまで意味のある”キスシーン”もなかなかないと思う。