紙の本
題に偽りあり?
2007/10/15 00:45
9人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:紙魚太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
うーん、評価は分かれるところだろうが、僕はこの本を支持しない。だって、「今までの本と比べたら、詐欺と言っても良い内容だよ、高野さん。」と、言いたい人は多いのではないだろうか。文章は面白い。読んでいて笑ってしまう部分も多い。でも、この内容で文が面白くなかったら本当に腹を立てているだろう。せめて、副題の「インドへの道」を「遠かったインドへの道」と改めなさい。読者は題と、著者を見てその内容に期待を弾ませて本を手に取る。「幻獣ムベンベを追え」、「巨流アマゾンを遡れ」、「アヘン王国潜入期」など一連の著作を読んだ高野ファンなら、当然著者のインド現地でのウモッカ調査と原住民との交流、その過程での七転八倒の旅路を期待するでしょう?でも、そこまで行ってないんだもの。実際に海外での活動はリスクがつきものだろうし、私のような実際に行動してない者が言ってはいけないとは思うけど、だから期待しながら本を手に取るのです。自慰的内容と言われても仕方ないでしょう。たとえば「ワセダ三畳青春期」に胸躍る冒険談は期待しませんよ。題が題だから。もっと別のものを期待して読みます(そして期待通りでした)。でも、この題は違う。まあ「探検記」ではなく「格闘記」となってはいるのだが…。はたして、高野さんはこの本を出版したかったのだろうか。出版社から「なんか面白い話無いですか?」なんて言われ、無理矢理書かされたのではないだろうかと考えてしまう。決して面白くない本ではない(正直、面白いと思う)が、題と期待と内容との間に大きなギャップが有りすぎる。そのための失敗作。
紙の本
未確認生物を求めて
2019/11/08 23:20
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投稿者:雄ヤギ - この投稿者のレビュー一覧を見る
高野さんが未確認生物と出会い、それを求めて調査していくという内容。『西南シルクロードー』以来インドには入国禁止のため、試行錯誤するのだが、結局どうにもならずに終わる。高野さんファンなら読んで面白いと思うが、偶然手に取った人はつまらないかも...。
紙の本
キタさんがいい味
2017/02/21 10:02
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投稿者:tamayo04 - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者の大ファンですが、この作品では中盤から登場するキタさんという著者の盟友の方がいい味を出しています。ワセダ三畳青春記でもいい味を出されていましたが、おもしろい方で気になります。
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何か非日常なことがしたい――という理由で選ばれたインドのUMA「ウモッカ」を探す旅についてのエッセイ。何しろ目撃情報がひとつ、写真なし、あるのはスケッチだけで現物はサメカレーになって食われてしまったというのだから、恐るべしインドの胃袋!なわけですが、ウモッカとの対面を目指して現地の言葉を覚えてみたり、ほんとに似た魚がいないか水族館を一生懸命巡ってみたりという奮闘振りが楽しい。あ、こういうのは結果じゃないのです。プロセスを楽しめる人にオススメ。
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ムベンベの次はウモッカ。前作よりも文章がこなれているのはやっぱり歳月の流れというものですかね。話自体も探検に出発する前段階からの構成が効いていて面白いですね。
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今回の探し物はインドの怪魚ウモッカ。全身トゲトゲのサメのようなヤツらしい。現地の人はそれをぶつ切りにして普通に食べてしまう、それが今まで発見されずに来た理由なのではないか!シーラカンスもそうだったではないか!!と高野氏乗り気。で、ありとあらゆる準備をしていざ、インドへ!・・・・・そこからまたまた大どんでん返しが!!もう高野氏トラブルの天才。
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一般道を時速200キロで走っている人というのはたまに見かけるが、自分もその人の仲間入りをしたい!と思っても、真似は出来ない。
自分なりの時速が出るエンジン(好奇心のたね)を見つけなきゃーね!
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09/05/29読了。
表紙の魚に惹かれて表紙買い。UMA(?)ウモッカを探しにいくルポ!と思いきや…!!!
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あー俺ウモッカに恋してたのか!
半分くらい読んだあたりで、大層嫌な予感がし、読めば読む程それが確信に変わり、大爆笑をさせて頂きました。
高野さん、これはもう新しいジャンルですよ!
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高野秀行が39才から40才にかけての記録。インドの怪魚探しの旅を思い立ち、準備し、そして現地に向かうが、オチにもならないオチで終わる。トホホ感が満載だが面白い。軽く読める。
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高野秀行氏の怪魚探索未遂記。ムベンベのころから変わらず、ちょっとはちゃめちゃでありながら、所々に鋭い観察眼による見解が面白い。同じく著者のファンである友人からは、以前よりパワーが落ちたんじゃないか?という意見もあったが、個人的には楽しめた。続編を楽しみに待ちたい。
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発見どころか入国すらできなかったという前代未聞の探索記
読者の期待を裏切る展開!!いや結論!!
読み終えて表紙を見た時目に入ったサブタイトル
ーインドへの道ー
そういうことかと。
それでもいいっ♪と思わせる高い文章力!!
結果じゃなくてプロセスが大事ですね★★
人生無駄な時間は無いなと感じさせてくれる一冊です。
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とんでもない・・・・・結末。インドのUMA未確認不思議生物ウモッカの存在をネットで知り、・・ってこの当たりはトルコでのUMA探し「怪獣記」と同じような展開だが・・・・・インドにたどり着けないのである。何故か・・そのは「ビルマ・アヘン王国潜入記」の結末である。というわけで、ウモッカと格闘することなしに、まうインドの官憲との格闘に負けてしまうという展開。なんて本だ!
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怪魚ウモッカを探しにインドへ向かうのだが・・・・というお話
いつになったらインドに行くのかと読みながら不安になったけど
終盤にやっぱりそんなオチかよ!とつっ込んでしまった。
紀行文や探検記のつもりで読むと強烈な肩透かしをくらうが
これはこれでアリだと思う
高野秀行を読み始めるきっかけになった一冊
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探し物中毒の著者は、ある日、インドの謎の怪魚ウモッカの情報を入手、「捕獲すれば世紀の大発見!」と勇み立つ。ルール無し、時間制限無しの戦いが始まった。次々と立ちふさがる困難を砕き、著者は進む。地元漁民の協力を仰ぐための現地語学習、捕獲した時の移送ルートや鑑定できる学者の確保。ついに怪魚探しの秘密兵器を手にインドへ。しかしそこには予想を超えた展開が!奇想爆走ノンフィクション。