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世界最古の職業、娼婦
人類の起源、ホモサピエンスはアフリカで発祥。
エウリュディケー・オルフェウスとイザナキイザナミは似ている。
人類は発情期が無い・・退屈を紛らわすため
売春の起源は宗教的なもの?ex.「デーヴァダーシー」、伊勢神宮の古市遊郭
西洋ではユング心理学は学問と認められていない?
神社はテーマパーク
平安末期以来交通の要に遊女宿ができるように・・・「みおつくし」
明治天皇は多くの側室を持った。
昭和帝は一夫一婦制を堅持し西洋的性道徳を掲げた。
源氏物語は愛欲を描いたもので、これを日本の古典とするのは恥だという動きがあったためきちんと読まれるようになったのは昭和から。
アメリカから梅毒が伝わるまで(特に古代日本)は性道徳は厳しくなかった。
道教・・適度のセックスは健康にいい
日本の娼婦は歌舞管弦をおこなう。
歌舞の後に体を売る・・芸者、歌舞伎、劇場。清教徒革命で劇場封鎖もそのため(ほかにも理由があったはず)
聖なる性?
男色・・女性嫌悪
売春悪からその代わりにカフェが擬似恋愛の場となった
ソープランドの前身はトルコ風呂
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図書館で借りた。
日本では売春についての歴史を扱う本が
ほとんどないと考えた著者が書いた本。
売春についての色々な研究者の研究結果をまとめている。
素人と簡単に交渉できなくなったため、強姦が急増した
とする考え方が紹介されていて面白いと思う。
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売春について書かれた本としては初見でした。
他の小谷野氏の著作と、書く対象への切り口は同様です。
ものの見方に納得できれは、明快な内容だと思います。
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遊女関連で読んだはよかったんですが、今まで読んできた本に反する内容が次から次へと出てきて大混乱。
この内容は信じていいのか?
自分の研究したい内容によって、情報の選択が必要になってきたな……
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佐伯順子の『遊女の文化史』(中公新書)における近世の性の美化を批判し現代の売春の問題に口をつぐむ欺瞞を厳しく告発してきた著者が、日本の売春の歴史をおおむね実証的な観点からたどった労作です。
網野善彦や阿部泰郎らの研究の偏りを、学説史的な観点から解き明かしているところなど、勉強になることが多々ありました。後半は、『もてない男』(ちくま新書)などに近い、ややエッセイふうの叙述になっています。もっとも現代の性風俗について考察するには歴史学的なアプローチ以上に社会学的なアプローチが必要になるので、この不統一はやむを得ないのかもしれません。個人的にはいつもの小谷野節を楽しみながらよむことができました。
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比較文化学の専門家による売春の研究書。学術的である。特に、歴史に詳しく、万葉集以降の書物をよく研究し、最近の研究者の論述にコメントしている。論旨は「現在、わが国に存在する職業としての売春を黙殺して、過去を賛美するような行為は不誠実」である。
「強姦というのは、思えば不思議な犯罪である。合意の上で行えば快楽であるセックスが、同意を得ずに行うと犯罪になる、こうした行為は、他には見当たらない」p38
「世に、日本では遊女が卑しめられたり売春を罪と考えたりする伝統はなかったとする説があるが、端的に誤りである。程度の差こそあれ、売買春は普遍的に後ろめたさを伴う。売春が文化になった徳川時代でも変わりはない」p40
「いくたりかは讃仰される高級娼婦がいたとしても、多くの娼婦は蔑視の対象でしかなく、むしろそれを聖女化したのは、近代の泉鏡花や永井荷風の小説だろう」p98
「(日本の中世)傀儡女や白拍手が芸能者であったように、多くの芸能民の女が、同時に売春を行っていた(巫女、傀儡女、遊女、白拍手女、曲舞女、ごせ)(脇田晴子)」p100
「芸者の発祥の地は深川」p129
「江戸では、吉原のほかの遊里を岡場所というが、そのうち日光街道、中山道、甲州街道、東海道の第一の宿場である千住、板橋、内藤新宿、品川を四宿(ししゅく)といい、岡場所の代表的なものとする」p132
「昭和28年から、売春等取締法案、売春禁止法案が女性議員を中心として何度か国会に上程されては審議未了廃案となり、賛成派と反対派の妥協の結果として「禁止」ではなく「防止法」が成立したのである」p180
「売春防止法は、売春をしてはならないと謳いつつ、罰せられるのは売った側のみ、かつ自由売春(個人の売春)は罰せられないため、当初からザル法と言われた」p182
「大阪府は条例によってソープランドの新設を認可していないため、大阪にソープはない。(その他同様に青森、山形、長野、富山、奈良各県にもソープはない)」p184
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日本恋愛思想史もそうだったが、勉強になるものの複数回読み直さないと自分は消化できない。
売買春の話はイデオロギー的な話が多い中、このような割と忠実に史実を追っていくものは貴重だと思います。
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貧困のために売春があり、また、性病で若くして亡くなって行ったという悲惨さがあった。
一方で過去の売春が美化もされたというのも面白い。