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なるほど、と思える面と、思えない面が倒錯して、混乱させられる。でも、それは答えの出ない問いに対する彼女自身の思想の発露だと想うのでそれはそれで凄く素晴らしいと感じた。修道女やカトリックの背景について詳細には知らないが、それらしくなささが出ている気はする。(もともと修道女は「このような性質」をもっているのか否かについてはわからない)当然、立場上理想とされることと、彼女自身曲げられない信念があって、その折り合いをつけながら、どうやって文学という道を生きたのか。私はここに葛藤を見出し、その葛藤は結果論として美しいと思う。責任転嫁・自己正当化が出ていて、人間らしいと言えば、そうで、ここまで明らかに表明されているのは非常に面白いと思う。「毒舌じゃなく、素直なんです」みたいな、そんな日本人の柔かな丸い感覚とは異なる、角々しい三角或いは四角なイメージ。
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フアナは凄い。メキシコで紙幣になっている。彼女は学問がしたい、本が読みたいために戦略的に修道女になった。
救済されたい、と願う。
誰にも不可能ごとを成し遂げる義務はない。
いくつかの学問分野を獲得するために休みなく複数のことを勉強し、そのいずれにも特別に傾倒することなく全てに等しく心を注ぐ。
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訳:旦敬介、原書名:LAS CARTASY UNA SELECCIÓN DE POEMAS DE SOR JUANA INÉS DE LA CRUZ(Sor Juana Inés de la Cruz)
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【本の内容】
詩こそが最高の文学だった17世紀末。
ソル・フアナはそんな時代に世界で最も愛された詩人だ。
美貌の修道女でありながら、恋愛や抑圧的な社会への抗議をテーマとした作品を残した。
彼女の思想を明快に表現した詩と2通の手紙を、詳細な解説とともにまとめたわが国初の試み。
[ 目次 ]
詩のアンソロジー
告解師への手紙
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]