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養老孟司氏が前半では読書と脳の関係について語り、後半は3氏によるテーマごとのオススメの一冊を紹介する形になっている。
後半は良くありがちな書評だが、前半の、読み聞かせなどはあまり意味がなく、運動などを身体を動かす体験を通じ、読書する能力も上がっていくという説は面白い。
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子どもに本の読み聞かせをするより、外で遊ばせた方が、脳の発達に有効だ。読み聞かせは大人が自分の為に時間を使っているという実感を与え、愛情を感じさせるものだ。と養老先生は言います。
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読書術を期待していた。
前半は「ながら読み」という読書術のみ。
後半の鼎談は本の紹介のみ。
退屈で自分に向いていない本だった。
最後までとても読む気になれず、リタイア。
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「読書とは脳を使った運動だ!バカにならないためには読書で脳を揺さぶれ!」と養老先生が読書術を開襟しています。本に限らず通説の裏を読め、全体から観ろ!と檄を飛ばし、虫仲間の生物学者とノンフィクション作家の読書鼎談がついてます。博覧強記の先生方は哲学書からミステリー、アメリカがわかる本等々、知識と教養をぶちまけあいながらお勧め本を挙げていきます。深い世界ですな。
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2008.1
思った以上に分かりやすい文章というよりちょっと簡潔すぎるかも・・。
でもオススメ本はいくつか読んでみたいのがあった。
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070311日購入。11日読了。
第一部は養老さんの読書に対する考察、第二部は御三方のリストアップした書籍の紹介である。それにしても養老さんの話は面白い。僕の本棚には今のところ「解剖学教室へようこそ」と「唯脳論」があるが、今回の「読書術」でも養老さんは自分の分野、脳と読書を絡めて話を展開していらした。読書は何かしながらのほうが良い、これは入力、演算、出力という一定の人間の作用を効率的に機能させるからである。二宮尊徳が薪を背負っているのはそういうわけなのだそうだ。言語は左脳で司るが、記号を音声に変換する表音文字(仮名、アルファベット)は頭頂部、文字からそのまま意味が連想できる表意文字(漢字)は側頭部で処理している。漢字が読めなくなってしまった人は漫画も読めなくなるらしい。それは漫画の絵は漢字と同じ、意味を表す図形なのだ。日本の漫画が面白いのは日ごろから漢字を使っているからというわけだ。偶然のも御三方全員の本を僕は読んだことがあった(「憂鬱な世界の先端」「科学とオカルト」)。お世辞抜きにどの本も僕の知的好奇心を刺激しまくった素晴らしい本だった記憶がある。というか吉岡忍さんが哲学にも精通していることを知って驚いた。リストアップされていた本の中にいくつか読みたいものがあった。「ぽるぷと革命史」「ユーザーイリュージョン」「悪童日記」など。朝日新書は文字も大きく、テーマも岩波や文春などとはカラーが違い、読みやすい。1時間ほどで読んだのだが得るものは多かった。
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養老孟司氏、池田清彦氏、吉岡忍氏の3人での対談方式である。
レベルの高い雑談とでもいおうか、
子供が育つ上で大切な、知育、徳育、体育から始まり、日本や外国での文字の識別方法、
さまざまなメディアでの主張のされ方、
話題の中心的なお勧めの本の紹介など、
贅沢な内容に仕上がっている。
男女の情緒において、男が詩なら、女は小説、
男が現象なら女は実体。
要するに男の方が情緒的、観念的であるという意見には、少し不満ではあるが、楽しめたので良しである。
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養老孟司流の読書術本、とはちょっと違う感じがする。著者が3人の連名なのは、本の後半が座談会的な書評みたいになってるから。
第1部「養老流」本の読み方 を読んで一番なるほどと思ったのは、漢字に関するクダリ。
以下、線を引いた所など引用。後半の本選びのところは、あまり興味を惹かれなかったので大半を読み飛ばした。
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・「文武両道」… 入力した結果を身体で動かし、身体を動かすことで新たな入力を得る
・漢字を読む脳の場所と、仮名を読む脳の場所は違う
アルファベット・仮名 → 音声と連結した「表音文字」
漢字 → 意味と連結した「表意文字」
つまり、日本語を使うというだけで、脳に特別な負担がかかっている
・日本語は漫画言語である
・「俺たち日本人は漢字をいっぱい知っているから、おまえたちの顔をよく覚えられないんだ」と、外国人によく言う
・本を読むって、結構余裕がいります。人生から一歩引いていないと読めない。
・人間は一人ひとり違うという前提から入ると、本を一生懸命読む
・読書とはコミュニケーションだ
・村上春樹 → 土俗性がない → だから売れる
・世間と微妙に距離をとるために、本を読むということは非常に役に立つ
・「××××主義」→ マルクス主義ってわかっちゃう
昔のエロ本に「オ×××」とか書いてあって、この方よっぽど卑猥
→「わかる人にはわかってもいいですよ」という文化
・「客観的」とかいって、自分らが考えた概念なんだということを忘れると「絶対、絶対」の方向に走ってしまう
・親玉は純粋だけじゃだめ。悪いこと全部わかってるやつじゃないと
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キリがないのでこのへんで。
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さすがだ、このトリオ。
この気の抜け具合が絶妙。
そんなトリオのおススメする本だから、一筋縄ではいかないのが当たり前!
「こんな本どこで見つけてきたんですか?」と問いかけたくなるものばかり。
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「読書」というものを1つのキーワードとして、年配3人が好き勝手しゃべっているという感じの内容です。
読書術というよりは、読書の効用とか、読書とはそもそも何なのかとか、そういった点の方に重点が置かれているような気がします。
少なくとも、題名と内容はだいぶ離れているような気がします。
読書のノウハウを知りたい人にはあまりおすすめしませんが、決して無名ではない3人が、読書に対してどのような思いを持っているかを知りたい人にはおすすめです。
「こういう人は、こういう思考をしているんだな」と、気づくところがあるのではないかと思います。
「相手が直接口にはしていないけれど、本当はこういう思いでいるのではないか、本当はこれを言いたいのではないか、と推測して、自分が出すべき言葉を探すわけです。新聞を読んでいても、同じです。新聞が記事で書いていないことは何か、そしてそれはなぜか、を考える」(p63)
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この本との出会い:
「本読みたい!」って思っても、「どんな本を読んだらいいの?」って、思っちゃうんだよね。
養老さんの本はおもしろいでしょう、という信頼のもと、借りてみました。
概要:
第一部では、養老さんが「文武両道の意味わかってんのか?」「日本語読むと脳って活性してるんだぞ」などなど「読書にまつわるいろいろ論」を展開。
第二部では、早稲田大学教授の池田清彦さん、そして作家の吉岡忍さんとの対談形式で「勝手にノーベル文化賞」などなど、テーマに沿っておすすめの本を紹介していく。
感想:
養老さんはおもしろいです。でも「バカの壁」「死の壁」とか読んでからのが楽しめるのかもしれません。「よーし本読むぞー」とか思ってたけど、「ただ本だけ読む」んじゃつまんないなぁと思わされます。
第2部のインテリトークはおもしろいけど、たまに話が流れてる感もあり?紹介されている本の中でも、読んでみたくなる本と、”???”な本が見つかります。
ぶっちゃけ:
なんでみんながみんなそんなに本読んでるんだ、このインテリ3人組。笑いのツボがインテリすぎるわ!
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[ 内容 ]
読書とは、脳を使った、運動だ!
バカにならないためには、読書で、脳を揺さぶれ!
養老読書術の神髄がここに登場。
後半は、博覧強記の三粋人が、初めて、自らの愛読書と書の接し方を、明かした。
この本で、あなたの読書術が、ひっくり返る。
[ 目次 ]
第1部 「養老流」本の読み方(「読み聞かせ」と子どもの脳 「読書脳」の仕組み 「唯我独尊」としての読書 「バカの壁」越える読書)
第2部 鼎談 バカにならないための本選び(米国がわかる本 価値観変える本 科学を楽しむ本 ミステリーと言えば 鴎外vs.漱石 勝手にノーベル文学賞 旅行記を手に… 京都でマンガ三昧 伝記は女が書く 太宰と安吾 居酒屋で哲学を 「時代小説」万歳 意外な詩人は… 唸る写真集…)
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
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☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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子供が文字をどれくらい早く覚えるか、ということと一番関係が深いのが外遊びの時間であることということに驚いた。読み聞かせの効用、ましてや英語の早期学習は効果がはっきりしていない、もしくはないことは知っていたのだが。昔から言われる「知育」「徳育」「体育」が大事なのですね。
また、下記の言葉の意味を誤解していたことに気づいた。
「文武両道」:「論語」を読んだ結果が自らの行動になって出てきて戻るってこと。また「子供は親の背中を見て育つ」は親自身がj分でも見えないもの、気がついていない者を子供の方が気がついて育つって言う意味だったんですね。
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「虫は関節で会話する」という養老先生の説は、
素敵。
『存在の耐えられない軽さ』のところで、
【……ミラン・クンデラも母国語を使わず、フランス語で
執筆していた】
というような事実誤認は、編集者がきっちりチェックしましょう。
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デカルト・方法論序説・身体を動かすことの学習性・かな・漢字脳卒中による認識障害のパターン使っている脳の違い・漫画・出力の重要性