紙の本
現在、過去、未来の「時間の見える化」
2008/10/26 02:52
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:シャリア - この投稿者のレビュー一覧を見る
物理的時間と心理的時間という概念「あなたと私の一時間は違う」ということに気づかされた。時計の針は物理的に等しく一回りするが、同じ一時間でも、人によっては短く、人によっては長く感じることがる。たとえ同じ事象を体験したとしても。
それは本書のキーワード「自分のリズム」で過ごしているかどうかの大きな差のためである。
他人のリズムで過ごしているうちは目標未達はもとより、苦痛でさえある。自分のリズムをどのように見つけ、合わせていくのか。
ポイントは「時間の見える化」。著者の言う「グレー時間」「灯台の時間」などを記録し、ある期間の量としてとらえる。やってみるとその膨大さに驚く。加えて、これが今のリズムなのだと知ることで、無用な不安や空回りを防ぐことができる。
自分のリズムを知らないうちは、思い込みや迷いに誘われて迷宮をさまようことになる。
ポイントは「あらかじめの”時間の確保”」にある。
もともと、スケジュールは日付けによって確保されている。そして時間によっても枠取りがされている。
その物理的時間に自分の時間をはめこんでいく、著者流にいえば、「やりたい事やしなければいけない事をあらかじめ書き出しリスト化しておく。それを月単位、旬単位、週単位、一日単位にプロットしていく」となる。
私達は手帳に”決定した予定は書き込むが、決まっていない予定は書き込まない”。これは手帳のスケジュール備忘録化である。もう一歩進めて、「時間の見える化」をしたいのだが、なかなかできない理由を著者は「遠くの仏より近くの鬼」のためと指摘している。「たとえうまくいかなくとも自分の知っている状態は安心するが、未知へのチャレンジやなじみのないことは不安だ」と。
しかし、脱出ヒントを示してくれている。「自分が無能だとわかってしまう恐怖の気持ちは、実は”進もう”というサインでもある」「本当にしたいことが夢物語のうちは、恐怖は少ないものです。でも、それがどんどん近づいて、リアルに感じられると、どんどん恐怖心が増えてくる。だから、怖いと思う心がつのっているというのは、夢や目標に近づいているサインなのです」と。
実行可能な行動として、「漠然としたTO DO」と「具体的なTO DO」、「ワクワク・リスト」も書き出し、そして「傷ついた言葉」や「うれしかった言葉」も”見える化”しようというのがとてもユニークだ。
ネガティブの反対がポジティブと言うけれど、ネガティブの延長線上にクリエイティブがあるのも事実だ。著者は「短所の延長線上に長所がある」と表現している。せめて、自分のための時間をあらかじめ書き込んでおこうと気がついた。
俗にある目標達成に向けての細かい目的達成スケジュール戦略ではない。自分のリズムで進むことが夢をかなえる基本との一貫した主張。「今日の次に来るのは、明日でなく、今日です」との言葉が印象的であった。 その奥に「常に現在の積み重ねが、自分の時間を作り上げている」と読み解くことができ、「将来に過ごすであろう”現在”に、自分の時間をあらかじめ予定しておく」ことの大切さを実感した。
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男性の夢かなえ手帳本と違い、女性ならではの柔らかい表現で書けるので楽しく手帳をつけられそうだ。
□わくわくリスト
自分のしたいこと、夢、目標、チャレンジしてみたいことをリストアップする。
□まいにちリスト
まいにちの予定を時間軸に記述。
□予定を高いところから見る「灯台の時間」
忙しい「嵐」に巻き込まれているときでも、必ず一人の時間を持ち、
夢ややらなければならないことを見直しをかける。
一息ついて、高いところから自分の時間を眺め、リズムをとりもどす。
つまり、いったんスケジュールの流れを止めて、何が起こっているかを監視するために、時間の灯台に登る。
もう一度自分の中心へとたちかえり、静かに心と対面する。
時間は何より、心と密着な関係にあるから。
□2種類のTo Doをはっきり区別する
1)具体的なTo Do
やることが分かっているのだから、毎日のスケジュールに記述。
2)漠然としたTo Do
日にちを持たないTo Doリストに記述。
「灯台の時間」の中でTo Doを観察する。すると、漠然としたTo Doの中に
たくさんの「具体的なTo Do」が含まれている事がわかる。
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書店でよくみかけるので気にはなっていたものの、なんとなく避けていた手帳の本。
手帳の使い方としては、どうも理解できないところが多すぎて。。。
ただ、とても参考になったところがありました。
それは、人間が行動を起こす3つの動機について。
・Have(手に入れたい、持ちたい)
・Do(したい)
・Be(ありたい状態)
なにかを欲しいと思ったとき、本当の望みは何なのかを考えるうえで役立つと思います。
例えば、いま私のショッピング・リスト(欲しいものリスト)には、「淡いピンクのシャツ」が載っています。
海外のテレビドラマを観ていたら、キャリアウーマン役の女性がグレーのスーツのインナーとして淡いピンクのシャツを着ていました。
「この組み合わせ、いいなー」と思って、すぐに「淡いピンクのシャツ」をショッピング・リストを追加したのです。
だけど、本当は「淡いピンクのシャツ」を手に入れたい(Have)わけではなく、「仕事が出来るけど、精神的に余裕もある」という演出ができるのではという思惑があって、そういう状態(Be)が私の本当の望みだとわかったのです。
仕事はちゃんとできるけど、そのことをいちいち証明する必要がないという心の余裕。それが私の望みなんですね。
本当の望みは何なのか? あらためて自分に問いかけてみる。面白い発見がありそうです。
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手帳にはまず4つの目標を書き、常に目標を見れるようにしておく。
1. 精神的な目法(向かう人間性)
2. ライフワーク
3. 仕事
4. コミュニケーション(家族など)
その後、旬間表に大まかな予定や上記の目標のスケジュールを記載する。旬間表に書き終わったら、月リストに旬間表と目標を書く。また出来事などはある程度大きいものを記載する。細かいものは週間予定表に記載していく。To do欄には、曖昧なものと、明確なものを分けて書く。To do欄には、「・XXXXXX。」と書くが、もしそれが終了したら、・に○をつける。もし未完了だったら、・を↺などにしてわかるようにする。
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色んな経営者の手帳術などでは、重かったり、スピード感に着いていけなかったりする人にはお勧めだと思います。
言葉の書き方も柔らかく、「時間を無駄にしない」と言う考え方では無く「日々を丁寧に過ごす」と言う感じ。市販されている他の手帳でも応用できるアイディアが書かれています。
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自分は、2005年に発売された「図解 夢をかなえる人の手帳術」を持っていました。
ずっと忘れていたのですが、最近進路を考え直す時期で、
ふと想いい返したら、2007年に新板が出ていました。
この最新版では、著者の方が実際に使用している手帳のサンプルが
掲載されているそうなので、一見の価値ありだと思います。
大事なことは、ふと立ち止まってみる瞬間を作ることと、
夢を、実際に言葉で書いてそれをいつも持ち歩く
というところなのかな、と感じました。
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前々から気にはなっていたものの読む機会がなく、新年を迎えるにあたって参考になればと思い読んでみました。
普段のスケジュール管理の方法から、ワクワクリストの作成やTO DO等、毎日をイキイキと楽しくする術が得られた気がします。
早速2011年の手帳で参考にしています。
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07/12/05購入。手帳好きとしては、じっくり読み進めたい本。「へぇ~」と思うことがたくさんあった。楽しく勉強になる本。
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今までなんとなくつけていた手帳。
この本を読んで試行錯誤しながらスケジューリングに励む日々です。
時間と仲良しになるのが今年の大きなテーマです!
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今年の手帳を探しているとき、「夢かな手帳」というのが人気ということを知り、読んでみた本。
読み易くさらりと読めるが、言っていることが抽象的に思え、個人的にはあまり役に立たなかった。
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よくある手帳術の本ですが、
女性目線で書かれ、ビジネスに特化していないので、
自分をゆっくり見つめ直したかったり、ライフワークバランスを大事にする人であれば得られるものは多いと思います。
他のレビューでもちらちらと見受けられますが、
書いてあることは確かに抽象的なので、バリバリガツガツしたい方には
あまりおすすめはできないかもしれません。
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"手帳"というアンテナに引っかかって手に取りました。
自分には夢がないのか、何を書くのかわからない。
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具体的な手帳への記入の仕方と、夢をかなえるための時間の使い方、考え方が丁寧にやさしくかかれていた。
効率よく時間を使い仕事をこなすためではなく、自分と向き合い、心の声に耳を傾け、普段頭の片隅にありながらも実現からは遠ざかってしまった夢をかなえるための方法が書かれています。
今の仕事や生活スタイルに疲れ、本当にやりたいこととの矛盾を感じてる方には向いているのでは。
私もいまからでもきっと遅くないと、手帳を購入する予定です。
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頑張り屋で、気遣い上手で、楽しみ上手で、時間をうまくやりとりしていろんなことにチャレンジしていて、いつも新しい嬉しい発見をくれる私が憧れと尊敬を注ぐマイミクさんの一人から実践している手帳の使い方のお話を聞くチャンスがありました。それが、“夢かな手帳”でした。
『時間と向き合うこと=人生と向き合うこと』
その方のお話がとっても素敵で、もっと知りたいなと思いました。来年の手帳はすでに購入してたから、夢かな手帳本体は保留。この本があることを知り、読んでみることに。
マイミクさんのお話を詳しくしたような内容で、すとんと入ってきました。女性ならではの柔らかい文章もよかったな。
私には私なりの手帳の使い方も一応あるので、うまく要素を取り入れられたらなと思います。
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手帳の使い方を変えたら、夢をかなえることができる?
と、手に取ってみたら、
あなたにとって「夢」とは?
「幸せ」とは?
「時間」とは?
という、手帳術以前の話から始まっていた。
前半は、自分の内面を掘り下げるワークが多い。
私は、よくある「時間の活用術」を読むと、
それぞれの提唱者のストイックさに感心するものの、
「そんなに何もかも自分でしようとしないで、周りと分担すればいいのに」
と思うことが多い。
たくさんのことをこなせて満足感はあるだろうけれど、
「その生活だと、楽しくないな」と感じて、実践する気が起こらない。
そんな読者にもこの本なら合うような気がして、
読み進めた。
誰でも、それぞれの持っている自分のペースで進めばいいと筆者は言う。
他のレビューにもあるように、落ちついた優しい語り口。
「夢をかなえるぞ!」と、力の入った肩を
ふっと下げて、自分の心と相談しながら読める。
名言もたくさんあった。
「『欠点』と『長所』は、同じベクトルの上にある。」(p26)
「今日の次は今日。一晩眠っても、やってくるのは明日ではなく今日。」(p48)
「本当にしたいことが夢物語のうちは、恐怖心は少ないもの。
でも、それがどんどん近づいて、リアルに感じられてくると、どんどん恐れが増してくる。
だから、怖いと思う心がつのっているのは、夢や目標に近づいているサイン」(p107)
など。
中でも、一息ついて予定を眺める「灯台の時間」を持つという考え方が面白い。
「いったんスケジュールの流れを止めて、何が起こっているかを観察するために、時間の灯台に登る。」(p93)
せわしない現状に押し流されないように、
予定を俯瞰し自分の心としっかりつながる時間を、毎日1時間は持つ。
自分なら、灯台ではなく「気球の時間」のイメージだと思った。
気球は、飛行中ではなく、ロープで地面に止められたまま浮かんでいる状態で。
本の内容を実践してみたら、「まいにちリスト」は使うのが難しかった。
楽しみを含め、そこまで細かく毎日の予定を書き込む気になれないし、
実際にびっしり書き込まれたスケジュールを見ると、窮屈に感じてしまった。
前の日に翌日の「TO DOリスト」を確認する習慣は、誰にでも有効だと思う。
(寝る直前にやると目がさえてしまうことがあるので、タイミングは工夫して!)