紙の本
素晴らしい作品に出会ってしまった。
2005/12/31 04:01
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:真琴。。〆 - この投稿者のレビュー一覧を見る
素晴らしい。 この作品は相当面白かった。 お陰で寝不足・・・。
私が今まででNO.1と思っていた 『浅田次郎作:蒼穹の昴』 に匹敵する面白さ。
数奇な運命により出会ってしまう、頭の良い2人の男の物語だ。
ポーランドの片田舎で私生児として生まれたヴワデグ。
極貧の猟師に引き取られるが、頭の良さを認められ、男爵の息子の勉強相手としてロスノフスキ家に引き取られる。
しかし幸せな生活は長くは続かず、ドイツによるポーランド侵略により、尊敬する男爵も友人も、最愛の姉までもが殺され、何年もの間囚人としての生活を送る。
その生活の中で出会った人の協力により脱走に成功し、さらに旅の途中で出会う人々に助けられ、移民としてアメリカ大陸にたどり着く。
下船する時に係員が勘違いし、男爵が亡くなる前にくれた銀の腕輪に書かれた名前、「アベル・ロスノフスキ」としてアメリカでの生活を始める。
そしてもう1人の主人公。 銀行頭取の息子として、何不自由ない環境で育つ「ウィリアム・ケイン」。
途中まではアベルの人生のほうが読み応えはあるが、途中からはウィリアムの頭の良さ、判断の素晴らしさ、そして波乱にとんだ人生の幕開けを楽しめるだろう。
基本的には2人のサクセスストーリとしての展開が長く、主人公達が出世していく様子は読んでいて気持ちが良い。
「この2人がタッグを組んだら面白いだろうなぁ。」と勝手な想像をしてしまったが、2人は友人になるどころか「憎む相手」「戦う相手」として出会ってしまうのだ。
ド貧乏から成功していくアベル。 元々お金持ちのケイン。
普通ならアベルに共感したいところだが、お金を持ち性格の悪くなる面も見られ、もともと育ちのいいケインのお人よし加減。 どちらも微妙に捨てがたい。(笑)
このまま2人は、誤解し合ったまま終わるのか?それとも親友になれるのか?
飛ぶ鳥を落とす勢いの2人も、やがて年をとり、子供達も大きくなる。
正直、どことどこが戦争をしているとか、移民たちの出身地による違いなどは理解出来なかった。
しかし、とても頭が良く度胸のあるこの2人に惚れこんでしまえば、そんなことは問題にはならない。
そしてもう1つの楽しみ方として、女性を口説く時のみごとな言葉使い。これには惚れ惚れしてしまった。
「とにかく面白かった!」 この一言に尽きる。
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わかりやすく、テンポよく読めます。ついつい一気に読んでしまいますよ。結構泣けます。友達はどうも好きじゃなくて読めないといっていましたが、私は好きです。政治の話と聞いて読むのを躊躇ってましたが、面白かったです。続編の「ロスノフスキ家の娘」も面白かったですよ。
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ケインとアベルという二人の男の、全く正反対な人生を歩む人間の関わりが面白い。
あっという間に下巻まで読んだ。
アーチャーの人生も含めて、この人の作品は好き。
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私生児のホテル王と名門出の大銀行家。典型的なふたりのアメリカ人の、皮肉な出会いと成功とを通して描く〈小説アメリカ現代史〉。
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確か海外でドラマ化された筈。
でも原作に勝るものではなかった。
主人公のうちホテル王の故国に滞在できたことは、一生の思い出。
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カインとアベルの話かと思ったら全く別の小説だった。
ポーランドの片田舎で、時を同じく生を受けた二人の少年の数奇な人生の物語。
全く違う人生を送る二人だが、お互いの存在を知った後は憎しみ、競い合いを激化させていく。
個人的にはヴワデクの腕と頭一つでのし上がっていく様子が読んでいて痛快だった。
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ポーランド移民で社会の底辺からのし上がり全米に広がるホテル・チェーンを作り上げたアベルとボストンの銀行頭取の跡取り息子として生まれ出世コースを突き進む大銀行頭取ケイン。
対照的な、そして典型的とも言える二人のアメリカ人が、タイタニック号沈没や第一次世界大戦など、実在の歴史の流れの中で、皮肉な出会いと成功を通じて壮絶な運命を辿る。
面白いのは物語中に株式投資に関することが結構出てくること。
成り上がるためには投資するにせよ、経営するにせよ「株」の知識は大切なのかなと感じた。
若い頃にケイン、アベルともに株式投資で自分の資産を殖やすシーンが出てくるが、それぞれ違った手法でなかなか興味深かった。
アベルの極限状態から脱出してくる生命力。何としても生き抜くんだという強い思いが何度読んでも胸が熱くなる。
そしてケインの上流階級らしい上品さと正義感が爽やかすぎる。憧れずにはいられない。
何度も読んで、心の支えになってる本。
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ごめんなさいね、登録したものの、コレ読んだのが高校生の頃なので、ほとんど憶えてません。でもさぁ、極貧の私生児と裕福な名門家に生まれた二人の人生が交錯するような、しないような、すっごくハマった本だったよね、たしか。上巻。
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片や貧しい貧民暮らしの若者、片や何不自由なく生まれ育った若者という生い立ちの異なる2人の主人公が、互いに成長しやがてはホテル王と銀行王として敵対関係になっていく様を描いた作品。
ボリュームのある作品であるが、その分内容も盛りだくさん。
読み終わったあとの充足感は最高。
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読了
内容(「BOOK」データベースより)
1906年、ポーランドの片田舎で私生児として生れたヴワデクは、極貧の猟師に引きとられた。時を同じくしてボストンの名門ケイン家に生れたウィリアムは、祝福された人生を歩み始めた。ドイツの侵攻で祖国も肉親も失ったヴワデクは、数奇な放浪の旅の果て、無一文の移民としてアメリカに辿りつき、アベルと改名した。「三作目が勝負」と明言した著者が、満を持して発表する大作。
Kane and Abel by Jeffrey Howard Archer
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ジェフリー・アーチャーはイギリスの議員になった人でね。
議員と作家二足のわらじの人なんですヨ。
映画【ブリジット・ジョーンズの日記】で「アーチャー卿。アナタの本も悪くはなかったですわ。」とブリジットが言ってたと思うんだけど。あれ。あれがこの作家さんです。
サクセスストーリーがお得意で。ケインとアベルは貧民層出アベルが出世していくストーリー。他に「大統領に知らせますか?」っていう本を書いてるんだけど。ケインとアベルの後。この「大統領」にケインとアベルの「娘」がなったっていう設定にし直して出版してると思う。(不確かです。ごめんなさい)続きになってて面白いよ♪
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友人のススメで読み始った。 目にもとまらぬスピード、まるでホッペをつかまれ”読め、読め~”と云われるように読み進んだ。
銀行家とホテル王。銀行家はもともと資産家、ホテル王は移民でやってきた。
ジェフリー・アーチャーのめり込まされた一冊。
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全く違う環境で同じ年同じ日に生まれた二人が、めぐり合ってから死ぬまで啀み合いを続ける物語。
上下巻あって少し読むのは大変だけど、是非オススメしたい。こんなすっきりする作品はなかなかないと思う。
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ジェフリー・アーチャーの本は、新刊が出る度に読みますが、この本が自分としては一番です。読者ウケをする終わり方ですが、俗っぽくても、こんな話が私は大好きです。
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訪問店の手書きPOPに「天使と悪魔より300倍面白い」とあった作品。
最近読みやすいものばかり手にしていたなぁ…とチョット反省