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紙の本
すてきすてき
2018/05/17 16:22
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:狂人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
谷崎潤一郎のイメージは春琴抄みたいな古典文学でしたが、探偵小説もるる面白い!!谷崎のファンになりました。谷崎は結構いろんな種類の小説が書けるタイプだと知りました。この、集英社の谷崎アンソロジーシリーズ、内容はいいのですが、どれも表紙が戴けない…。アニメとか漫画みたいな幼稚なイラストが内容に合っていないと思います…。
紙の本
江戸川乱歩さんより前の推理小説。
2017/03/30 23:40
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投稿者:ささかま - この投稿者のレビュー一覧を見る
ミステリー、トリックだけじゃない!心理描写、触覚描写に至るまでリアルで読み応えがある。
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手軽に読める古典です
2015/07/14 23:23
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オオバロニア - この投稿者のレビュー一覧を見る
本作は犯罪を題材とした4作品を収録した短編集です。
本作を読み終えて、新潮文庫の「江戸川乱歩傑作選」に似ていると感じました。ただし、乱歩にはない独特のジメジメした雰囲気というか、何というか独特な雰囲気がありました。初めて谷崎作品を読んだのでうまく説明できません。。。
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谷崎潤一郎の東京物語であり、謎物語。
2016/04/03 10:54
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投稿者:更夜 - この投稿者のレビュー一覧を見る
大正時代に書かれた谷崎潤一郎の犯罪小説集。
短編『柳湯の事件』『途上』『私』中編『白昼鬼語』の4編です。
谷崎潤一郎は日本橋の生まれであり、この短編集は匂いや触感など五感をくすぐる要素もあり、東京の街が舞台となっている東京物語でもあり、謎物語でもあってお得感満載です。
たまたま私は先日、江戸三十三観音巡りをして、今まで行った事のない東京の色々な街に行ったり、都電や地下鉄に乗って東京お寺めぐりをしたばかりなので、白山上から三田電車に乗る、とか新橋、銀座、京橋、水天宮へと歩きながら謎解きをする『途上』など地図がよみがえるようでした。
川本三郎さんが『大正幻影』の中で、谷崎潤一郎の東京の土地感は生まれ持った素養であろう、と書かれている通り。
また、触感とか嗅覚といった五感を刺激する独特のねちこい表現も見逃せません。
『柳湯の事件』はとにかくぬらぬらしているのです。ぬらぬら、にょろにょろ、もくもく、うねうねという言葉が言い募るように使われ、大正当時の湯屋(銭湯)の様子がよくわかるようです。
日本人は風呂好きって言っても今、ここまで銭湯がもくもくぬらぬらするほどではないでしょう。
そんな時代の違いも興味深い。
そして中編『白昼鬼話』は、あえていうならば中編のタイトルが今ひとつぴんとこなくて、『痴人の愛』のようなセンセーショナルで内容をずばり表すようなものでなかったのが残念です。
ただ、美しい女の描写になると、ここぞ、とばかりに筆を走らす谷崎先生、本領発揮。
壁の穴からのぞく恐ろしくも美しい殺人。しかも首謀者は若い美しい女。
「何と云うなまめかしい、何というしなやかな姿だろう。寂然と身に纏う柔かい羅衣(うすもの)の皺一つ揺るがせずに据わっているにも拘らず、そのなまめかしさとしなやかさとは体中の曲線のあらゆる部分に行きわたっていて、何かこう、蛇がするするとのた打ってでもいるような滑らかな波が這っているのである」
後に江戸川乱歩や横溝正史に影響を与えたというのがよくわかる耽美な、そしてインモラルな雰囲気満載。
女性の描写の細かさは、もう、谷崎潤一郎ならではのものがあって、真相がどうというより、やはり文章の耽美さを味わうという意味合いの方が私には大きかったと思います。
文月更夜さんの読書タグ: ミステリー 小説
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打ち砕かれる
2017/02/12 07:48
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投稿者:いぎーた - この投稿者のレビュー一覧を見る
推理小説4編。推理小説を読む楽しみの一つは思い込みを打ち砕かれることにある。大概それは物事への認識に対するものだけれど、本書が面白いのは読み手の感情に対してなされることにある。特に「白昼鬼語」の読後感は今までに無いものだった。
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谷崎潤一郎犯罪小説集
2016/11/07 13:36
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投稿者:によ - この投稿者のレビュー一覧を見る
初・谷崎潤一郎。おもしろかった…。
すごく良かった。探偵小説じゃなくて、犯罪小説。
なんだけど、文章の流れのなんと美しいこと。
正常じゃない思考も、うっとりするほど魅力的な妄想。
本当なのか本当じゃないのか、自分の五感にうっすら自信を無くす感じすら気持ちいい。