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SF小説。
新しい生物を作ることと、既知の生物をいじること。
最先端になるほど、その境界は甘く、研究者一人一人の倫理観によって支えられるといってよい。
寄生虫と宿主。
その関係が入れ替わったとき、それは新しい生物となる。
いろいろと考えさせられた。
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複線を回収しないまま終わっている感じがする。面白いのに、とても勿体ない。文庫版に「シオンシステム[完全版]」があるのでそちらの方がいいかもしれない(いまのところ、私は未読)。そちらを期待。
帰るべきところに返るというお話。虫寄生医療はともかく、「シオンシステム」の発想は面白い。その部分は SF っぽい。それにもかかわらず、マグリナントパスの寄生でエネルギー保存則が破れるという当たりから話に無理な感じがし始めるのが残念。せっかくの SF な感じがしぼんでしまう。
300ページ段組という長いお話。最終的に、片思い、というのはどうだろう。せっかく、大風呂敷広げたのに、結局それですかと。風呂敷たたんで欲しかった。
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これ迄読んだ三島さんの本では一番面白かったかな。
パラサイトイブを感じたり、100年方がよぎったりもしたけど。
ただ、結局大本がだからなんだったの感否めず、この人はSFが描けずに、ファンタジー作家なんだろうと納得。
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惜しい!
すばらしい逆システムという設定。徐々に明らかになる驚愕の事実。ストーリー展開は無駄を省いてどしどし進む。一気読みできる楽しさだ。
しかし、鳩がいかん。意味があると思えない。加えて登場人物がどれも薄っぺらい。
さらにラストにかけてオカルトチックになっている。ファンタジーといえばそうかもしれないが、なんか最後に物語を捨てたようにすら感じる。
いい題材なのに、残念だなぁ。