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紙の本
ただひたすら六字の名号を火のように吐いて
2011/02/20 03:37
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みどりのひかり - この投稿者のレビュー一覧を見る
昔、紀野一義先生の講和の中に真民さんのお話が時々出て来ていました。
そして、次の詩のお話がありました。
********
一遍智真
捨て果てて
捨て果てて
ただひたすら六字の名号を
火のように吐いて
一処不住の
捨身一途の
彼の狂気が
わたしをひきつける
六十万人決定往生(けつじょうおうじょう)の
発願に燃えながら
踊り歩いた
あの稜々たる旅姿が
いまのわたしをかりたてる
芭蕉の旅姿もよかったにちがいないが
一遍の旅姿は念仏のきびしさとともに
夜明けの雲のようにわたしを魅了する
痩手合掌
破衣跣の彼の姿に
わたしはあたまをさげて
ひれ伏す
*********
六字の名号は 南無阿弥陀仏 のことです。
六十万人は次の4つの頭文字です。
六字名号一遍法
十界依正一遍体
万行離念一遍証
人中上々妙好華
この詩に語られた姿が一遍上人だったのだと思います。
別府の海岸に「上人ヶ浜」というのがあります。50年前、
しょうにんがはまー しょうにんがはまー と路面電車の車掌さんが言っていたのを思い出します。(そこは一遍上人が到着されたところといいます。700年以上昔に到着された浜辺が、今なお上人ヶ浜と呼ばれていたのでした。)
この詩について語りたくはあるのですが、すごいなあと言う以外に言葉がありません。この全集には他にも素晴らしい詩がたくさんあります。
読者の皆さんが、真民さんの詩にある「大切なもの」を、私”みどりのひかり”の書きました
般若心経物語や
不落樽号の旅(ふらくたる号の旅)
の中にも感じることが出来ましたら、著者としても嬉しいです。
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